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2012.03.18

【観戦記】12年第2節:浦和 1-0 柏 ~ 布陣変更で柏木躍動

・やや優勢だった前半のうちに浦和が先制。後半は柏の猛攻を耐え忍ぶ展開になってしまいましたが、なんとか1点を守りきって浦和今季初勝利。広島戦をみるとチームは完成にほど遠い状態で勝ち点3を積み上げるのは容易ではないと感じただけに、リーグ2戦目にして勝ち点3が得られたのは存外の喜び。内容が悪くなくても勝ち点が付いてこないと、何だかんだ言っても外野がうるさいクラブなので、この勝ち点3でミシャも一安心でしょう。

・帰り道、「なんか最近埼スタから気分良く帰った記憶がないよなぁ」と思ったのですが、それもそのはず、リーグ戦を埼スタで勝ったのは昨年7月23日の甲府戦(加藤が前半12分で退場した一戦)が最後。オフシーズンを挟んでいるとはいえ半年以上も埼スタで勝っていなかったわけで、そりゃ「勝利のメンタリティー(笑)」も失われるわなぁ・・・ 長い長いロスタイム、なりふり構わず勝ちに行った浦和。一つ勝つってこれほど大変だったかと、改めて感慨に耽ってしまいました。

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・この日ミシャは広島戦からスタメンを相当いじってきました。ワントップを達也→ランコ、IHを直輝→柏木、ボランチを柏木→阿部、リベロを阿部→永田、そして右CBを濱田→坪井となんと選手数で3人、ポジションで5箇所も変更。濱田スタメン落ちは五輪予選から中2日だった影響があるでしょうが、あとはボランチとリベロの人選にミシャが呻吟している様子がありあり。リーグ戦は始まったばかりで、疲労を考慮する時期でもないのに、スタメンを変えまくるのはあまり好ましいことははありませんが、この布陣変更が見事に奏功しました。

・阿部がボランチに上がったことで最終ラインからのビルドアップが上手く行かない懸念がありました(実際立ち上がりは芳しくありませんでしたが・・・)が、前半は阿部が下がり気味に位置して4バックに近い形をとっり、啓太が中盤にリンク役としてぽつんと残り、変則的な4-1-4-1みたいな格好(攻撃時は往々にして4-1-5に(笑))。当然柏は啓太にしっかりプレスをかけてきますが、この啓太が前半リンク役として意外にもそこそこ機能したことで、浦和の攻撃は15分くらいから徐々にスムーズに。

・布陣変更で俄然輝いたのが柏木。柏は早くもACL疲れなのか、柏木なり原口なりに簡単にバイタルエリアへの侵入を許していました。浦和は彼らへの縦パスを入れて、そこから両WBなり、槙野なりの加勢を得て厚みのある攻撃を展開。原口→柏木がエリア内にどフリーで突入とか、原口&槙野で柏右サイドを深く抉るビッグチャンスも。

・浦和は前半原口・梅崎・槙野のコンビネーションで左サイドで優勢。柏のストロングポイントである酒井の攻撃参加を散発に終わらせたのもこの日の勝因の一つ。

・優勢な時間帯に点が入らないと往々にして流れが変わってしまうものですが、ランコがワグネルの油断を突き、後方からボールを掻っ攫ってそのままゴール!!! ランコは攻撃面では広島戦より若干マシといった程度でしたが、セットプレーを含めて守備面での貢献大で、そのさぼらない姿勢に得点チャンスが巡ってきました。ランコは浦和加入後リーグ戦初ゴール。

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・しかし後半は一転して柏の猛攻を浴びる展開に。中盤の守備が効かなくなって5バックの最終ラインでなんとか柏の攻撃を跳ね返すだけ。疲労のためか、やっとこさ攻撃に転じても判断ミスでボールを奪い返される場面もままあって、非常にしんどい時間が長く続きました。

・とはいえ、どんなに不恰好であってもそこを凌ぎきれるのが強かった時の浦和の最大の持ち味。最も怖いレアンドロは阿部がマンマーク気味について封殺。田中順也に2回決定機を与えてしまいましたが、加藤が好セーブ連発。危険なクロスも3バックが寸前でなんとかクリアしまくり。また柏木や平川の運動量は驚異的で、彼らの奔走も完封勝ちに大きく貢献。

・浦和にもカウンターのチャンスがなくはなかったのですが、ほとんどフィニッシュに至れず。柏木CK→原口のシュートが菅野に防がれたのが惜しかったくらい。

・五輪予選明けで疲労著しい原口を代えたのは良いとしても、代わって入った直輝はゲームを落ち着かせることができず。原口以上に疲労困憊で後半ミスが目だった梅崎は信頼できる代えがいないためか長時間引っ張らざるを得ませんでしたが、最後の最後でなんと濱田を投入。宇賀神は心中穏やかではないと思いますが、なんとしても勝ちたいミシャの心境がはっきりと表れた選手交代でした。

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-----蘭子-----
--原口----柏木--
梅崎-阿部--啓太-平川
-槙野--永田--坪井-
-----加藤-----

【得点】36分:デスポトビッチ

【交代】

76分:原口→直輝
89分:梅崎→濱田

・この試合で感心したのはバックパスへの野次が聞こえなかったどころか、局面によっては拍手すら起こったこと。サイドで詰まったとか、プレスを受けて縦パスを入れるに入れられないとか、そんな時は無理せず後方から組み立て直す。単なる逃げでしかないバックパスと、意図の感じられるバックパスの違い。チーム同様、スタジアムの雰囲気もちょっとずつ良くなってきたようです。

・主審東城。特段荒れた試合ではないにも関わらず浦和に5枚、柏に3枚ものイエローを献上。最初に酒井に安易にイエローを出したのがケチのつけ始めで、その後も一貫してはいるんだがなんだかなぁ。

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---田中--ロボ---
-ワグネル------レドミ-
---大谷--茨田---
橋本-那須--増嶋-酒井
-----菅野-----

【交代】

73分:ワグネル→工藤
78分:ロボ→北嶋

・故障の近藤に代わって起用された那須は大過ない出来でしたが、ロボは相変わらず周囲と噛み合わず。このままだと攻撃陣は昨年から上積みがないので、ACLを絡めた連戦を勝ち抜くのはしんどそう。

・ネルシーニョは劣勢の試合を早めの選手交代や布陣変更でひっくり返すのが得意ですが、この試合は不発。選手交代が2枚とも大して役に立たないというのはネルシーニョにしては珍しいような。

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