【TV観戦記】ACL:名古屋 2-2 城南
・ばっとしない試合内容ながら結果だけはしっかり残すという名古屋らしい結末になるかと思いきや、試合終了間際にオーバヘッドクロス→オーバヘッドシュートという漫画みたいな荒業の連続で同点に追いつかれてしまいました。
・まぁ試合内容は名古屋が劣勢な時間が長かったので引き分けという結果は妥当だと思います。もっとも名古屋が逆転に成功した後、カウンターのチャンスで加点していれば楽々逃げ切れたでしょうから、勝てる試合を追いつかれたという見方もできるでしょうが。
・前半の名古屋は全くいいところなし。城南に、特に中盤で動きの質・量で負け、球際で競り負け、連携の良さでも負けているという惨状。中盤ではダニルソン一人がなんとか踏ん張っている状態。
・しかも城南の攻勢に対して名古屋のDFラインはズルズルと下がってゆき、バイタルエリアは往々にしてガラ空き。あとは頑張れ楢崎、頑張れダニルソン、クロスは任せた闘莉王、みたいな守備はなんだかなぁ・・・といつも思いますが、この最終ラインをぶち破るアイデアが城南にないのが名古屋には幸い。序盤名古屋右サイドからのクロスで危ない場面が2度ありましたが、その後は相手にペースを握られながらも決定機を与えず。城南は良い形で中盤でボールを奪ってもひと手間多くてシュートチャンスを失っている印象。
・試合内容からすれば、後半早々に阿部が相手ゴールキックへの対処を誤ったのを契機に先制を許した時点で名古屋敗戦で終わってもなんら不思議はなかったのですが、城南は縦パスでDFライン裏に抜け出たケネディがPKをもらって同点。さらにカウンターのチャンスで途中投入の永井→金崎と流れるようにボールが繋がって逆転。劣勢ながらも少ないチャンスをきっちり決めてくるあたりはさすがと思いますが、その後のチャンスを決めて相手の息の根を止められなかったのが最後の最後で響いてしまいました。
・終盤ダニエルを投入して3バックに変え、明確な逃げ切り狙い。城南はパワープレーしか手立てがなく、名古屋は一方的に攻められていたもののハイボールは悉く跳ね返していたので悠々逃げ切れるかと思いましたが、最後の最後で力尽きてしまいました。もっともその直前にもポスト直撃のシュートを浴びているので、事故みたいな一発を食らったわけではなく。3バックへの変更はそれなりに問題含みだったのでしょう。具体的な問題点は良く判りませんが。
・昨年の序盤と比べるとダニルソンが元気なのは好材料。ケネディは腰痛持ちのままだそうですが、こちらも昨年序盤の不調時と比べれば随分マシで、なんだかなぁな試合内容ながらも名古屋は面倒なチームには違いありません。
玉田---ケネディ--金崎
---藤本--中村---
-----ダニルソン----
阿部-増川--釣男-隼磨
-----楢崎-----
【得点】
58分:ケネディ(PK)
74分:金崎
【交代】
67分:中村→永井
75分:金崎→ダニエル
86分:ケネディ→吉村
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