【展望】12年第4節川崎戦
・川崎は長年の大黒柱ながら劣化が目立ってきたジュニーニョをついに放出(記念の銅像を建てようとしたら、鹿島に行ってしまうとうオチがつきましたが・・・)。ただもともとCBが不足気味なのに菊地が大宮へ流出。また昨年スタメンに定着できなかった横山、久木野、養父、相澤といった控えクラスをばっさり(相澤は途中まで正GKですが)。
・また久しぶりにブラジルから補強を敢行。外国人を見る目では定評のある川崎らしく、レナト、ジェシとも当たりだった様子。
・京都から森下、清水から西部、C大阪から小松を獲得し、それぞれがっちりスタメンを確保。外国人共々選手の入れ替えはとりあえず成功したといっていいでしょう。
・Jリーグタイムで前節C大阪戦のダイジェストを見た限りでは、シュート数15本の割には決定機は一つもなかった感じ。リーグ戦3試合で1-0、1-0、0-1と川崎らしからぬスコアが並んでいますが、今年の川崎に何があったのでしょうか?
・昨年の川崎は前目からの猛プレス&ショートカウンターが売り物。ただ概して試合中は終盤の息切れが目立ち、夏場は勝てないどころか8連敗を喫してしまいました。ここをどう修正したのかが見物。
・浦和は怪我人多発中の2列目の選手たちの回復具合が気になるところ。原口の状態が捗々しくなければ前節同様矢島がスタメン起用され、スタメンは札幌戦と全く同じになる可能性大。
・既に先週からマルシオが練習に戻っており、札幌戦で負傷したポポも大事には至らなかったようなので、矢島にとっては目先ラストチャンス。
・なおミシャ広島は川崎に全く勝ったことがないとのこと。対関塚といい、対相馬といい、カウンターを食らいまくった姿が目に浮かびます。浦和が川崎相手に互角以上にやれるようであれば、ミシャ的には大きな前進です。
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<前節:川崎 0-1 C大阪>
---小松--レナト---
山瀬--------田坂
---中村--柴崎---
小宮山-森下-ジェシ-実藤
-----西部-----
【交代】
76分:田坂→矢島
81分:山瀬→楠神
81分:実藤→田中裕
<前回:川崎 0-1 浦和>
---小林--ジュニ--
登里--------山瀬
---田坂--大島---
小宮山-菊地-井川-田中
-----相澤-----
HT:大島→中村
68分:山瀬→楠神
87分:登里→福森
前半早々にオウンゴールで得た1点を守りに守って昨年リーグ戦初の連勝。そして対川崎で連勝。今季アウェー初勝利。
もっとも試合内容というかチャンスの数自体は川崎のほうが上。浦和は 「攻撃的」とか「常に主導権を握る」といった当初掲げていた看板なんてどこへやら。どこからどう見ても超守備的な戦いぶりで、数少ないチャンスをものにして、あとは個々人、特にCB陣とGKが奮戦して守りきるって、まるで懐かしの浦和の臭い。半年間迷走に迷走を重ねて結局ここへ戻ってきたのか、と感慨に耽ってしまいました。攻守ともコレクティブなサッカーを展開し、圧倒的に試合の主導権を握りながらとうとう一点も取れずに敗れる川崎とは内容が対照的。
もっとも川崎は怪我人多発もあってこのクソ暑い時期の連戦なのにスタメン固定で、しかも立ち上がりから走りまくって、そりゃ面白いかもしれんけど、これでコンスタントに勝つのはしんどいでしょうと、その場では思ったのですが、川崎はその後泥沼の連敗地獄に陥り、次に勝ったのはなんと9/17(第26節)。
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