【TV観戦記】ACL:ブリスベン 0-2 FC東京
・ACL初挑戦のFC東京(以下「瓦斯」)。XEROX杯は敗れたとはいえ出来は悪くなかっただけに、ACLでの戦いぶりに興味津々でしたが、結果は文句なしの快勝。
・XEROX杯から中2日でのアウェーゲームと厳しい日程を考慮してか、塩田→権田、椋原→加賀、梶山→羽生、ルーカス→渡辺と4選手を大胆に入れ替え。しかもセンターラインを全部入れ替えているにも関わらずチーム力がさほど落ちているようには見えない(もっとも相手がアレだったせいもありますが・・・)あたりは、オフの積極的な補強が奏功した結果なんでしょう。
・どちらも後方から丁寧にボールを繋ぐポゼッション志向のチームという点では似た者同士でしたが、実力は瓦斯のほうが上なのは序盤から明らか。ブリスベンのほうがパスの距離が少々長くてピッチを広く使うとか玉際に強いとかの差異は垣間見えましたが、瓦斯と比べると技術面で相当見劣りしました。っちゅーか、パス精度といい、トラップ技術といい、あれでパスサッカーを志向するなんて自殺行為のような・・・
・このような相手に対して瓦斯の守備の狙いは非常に明確で、高い位置でプレス網を張っておけば相手はいとも簡単に網に引っかかってくれます。また縦パスでプレス網を突破されても慌てずにディレイさせて後方で守備ブロックを立て直せば、ブリスベンの攻撃には守備ブロックを突き崩すだけのアイデアもなければ、まかり間違っての一発を食らうような怖さもありません。
・ただ瓦斯もせっかく高い位置でボールを奪っても、そこから決定機にまでもってゆけないという悩みがあるのはXEROX杯同様。従って、前半はスコアレスで折り返しと思われましたが、前半終了間際に谷澤が先制。いったんブリスベンDFが瓦斯のパスをカットしたと思われたそのこぼれ玉が高い位置にいた徳永にわたるという幸運に恵まれたものですが、一点は一点。
・後半になってブリスベンがやや前に人数をかけてきましたが、左サイドからのクロスを受けて羽生がDFライン裏に飛び出し、シュートはGKがいったん弾いたものの、こぼれ玉を長谷川が詰めて追加点。
・前半から瓦斯の2列目が再三DFライン裏に飛び出すものの悉くオフサイドに引っかかっていましたが、ブリスベンが瓦斯の2列目の飛び出しに全く対処できてないのは明らかで、後方からの飛び出しがようやく実を結んだ格好。
・2点を失ったブリスベンは最後までチャンスらしいチャンスを作れない(これでは権田や森重が何かやらかそうとしてもやらかしようがありません・・・)どころか、随所でラフプレー連発という糞チームになり下がってしまいました。
・オージーらしい体格差を生かしてのごり押しサッカーではないあたりがAリーグでぶっちぎりの強さの源泉なんでしょうけど、そのスタイルのまんまで日本勢とやるのは無謀だったような。
-----渡辺-----
谷澤---羽生---石川
---長谷川-高橋---
太田-加賀--森重-徳永
-----権田-----
【得点】
45+1分:谷澤
55分:長谷川
【交代】
76分:羽生→田辺
86分:加賀→チャンヒョンス
90+2分:石川→河野
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