【観戦記】12年第18節:新潟 0-0 浦和
・前後半とも決定機は一応ありましたが、総じて新潟の守備ブロックを攻め倦んだまま試合が終わってしまった印象。それどころか、何度も致命傷になりかねないミスを犯してはカウンターを食らいまくりましたから、負けていてもなんら不思議はない試合内容でした。
・降格圏に沈んでいる相手から勝ち点1しか取れなかったのは残念ですが、降格圏にいる相手だからこそ負けずに済んだという見方もできるくらいの乏しい試合内容。負けずに済んだのはひとえに新潟のあんまりな攻撃力とGK加藤の奮戦の賜物。
・柏木が徹底して押さえ込まれた時の打つ手の乏しさと、ちょっとしかない決定機をきっちり決められる点取り屋がいないという浦和の弱点がまたしても露になった試合でした。
・新潟の守備は90分を通じてほぼ完璧。前から積極的にプレスをかけるわけではなく、逆にどん引きに陥るわけでもなく、自陣に守備ブロックを作ってひたすら浦和が無理に縦パスを入れてくるのを待ち構えるような守備構え。特に柏木やマルシオへのマークは実に厳しく、浦和が攻撃時に5トップ気味になるのに対し、新潟は6バック気味になって応戦。
・両IHにボールが入らない浦和の攻撃はたちまち手詰まり。原口もなんとかポストプレーをやってみたし、DFの裏を狙ったりしてはいましたが、何だかんだといってもまだまだ1トップとしては半人前どころか1/4人前くらい。浦和は前三人に無理やり縦パスを入れてはボールを失い、新潟の注文に何度も嵌ってしまいました。
・浦和の決定機は前半新潟CKからのカウンターで平川→マルシオと、終盤の宇賀神のシュートが東口にセーブされた場面くらいでしょうか。後半の立ち上がりにも平川→原口とか、スローインの流れからの槙野とか、一応チャンスもなくはなかったのですが、こういう試合を勝ちきるには攻め駒不足、特にFWの力不足は否めず。
・浦和の攻撃が様になってきたのは新潟の運動量が落ちて守備ブロックが緩んできた後半30分過ぎからかなぁ・・・ミシャが小島&宇賀神を投入して攻撃にバランスを傾けてきたのも頷ける交代ですが、3枚目に攻撃的な駒がいないんだよなぁ・・・ランコも達也もFWなのに守備的な駒やし・・・・
・浦和のチャンスは数えられる範囲なのに対し、新潟のチャンスは後半何度あったやら。最もやばかったのは坪井のボールロストからミネイロにシュートを撃たれた場面でしたが、シュートはGK加藤の正面。新潟は何度もカウンターのチャンスを掴みながら、今季点が取れずに降格圏に沈んでいることで焦りがあるのか、浦和守備陣を崩しきることなくミドルシュートを連発。そのほとんどは枠外で、枠内シュートは加藤がきっちりセーブ。
・平井、矢野と一応FWを代えては見ましたが、代えれば代えるほど新潟のチャンスは遠ざかった印象。柳下監督はしっかり守ることはできたようですが、勝つとなると相当しんどそう。
-----原口-----
--丸塩----柏木--
梅崎-阿部--啓太-平川
-槙野--永田--坪井-
-----加藤-----
74分 啓太→小島
74分 平川→宇賀神
---ミシェウ--ロペス--
ミネイロ--------田中
---本間--三門---
菊地-石川-鈴木大-藤田
-----東口-----
64分 ブルーノ ロペス→平井
73分 藤田→大井
81分 アラン ミネイロ→矢野
・ミシェウの位置はかなり低めでブルーノロペスとは縦並び、あるいは単に4-2-3-1かも。
・ブルーノロペスって昨年の活躍が嘘のように、今年は何の怖さもない選手になってしまいました。
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