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2012.10.11

【観戦記】12年天皇杯3回戦:浦和 2-1 讃岐

・前半大苦戦しながら、途中投入の矢島のゴールでなんとか先制。その後追加点はならなかったものの、危なげなく試合を進めてそのまま試合終了と思いきや、なんとなんと88分に同点に追いつかれてしまいました。

・ああ、これで延長戦かとがっくり。うつろな目で試合を眺めていたところ、やはり諦めない男、執念の男ポポが小島の縦ポンに反応。讃岐CBがクリアミスを犯して、ポポがDFライン裏への抜け出しに成功。そのままGKも交わしてロスタイムに讃岐を突き放し、直後に試合終了。

・先の柏戦以上に相手の凡ミスが幸いした格好ですが、ほんのわずかな可能性を信じて走るポポに神様が味方したのでしょう。試合終了後は当然ながらポポ教徒が激増。ポポを讃える声明はBSでも拾われたでしょうか?

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・カップ戦なので結果が全てで、内容をとやかく言われる筋合いはないという考え方もあるでしょうが、それにしてもカテゴリーが2つ下の相手に前半は大苦戦を強いられました。

・讃岐の守備戦術は基本的に札幌と同じ5-4-1の構えで両サイドや中盤のスペースを潰し、浦和が最終ラインにボールを下げた時には機を見て前からプレッシャーをかけに行く格好。ただ札幌より最終ラインの押し上げがより積極的で、前半に限って言えば組織性では札幌を上回っていたように思いました。

・札幌は往々にしてバイタルエリアが空きがちで柏木やマルシオがボールを持って前を向く余裕を与えてくれましたが、前半の讃岐にそのような隙は微塵もありませんでした。従って浦和は両WBにボールを預けてなんとか打開を図ろうとしてはみたものの、そこから中を崩すアイデアがなく、前半は決定機どころかシュートらしいシュートもないまま終了。

・ただ讃岐は時折鋭いカウンターを見せるものの、終始ボールを回されっぱなしなので疲労も顕著。後半は両サイドやバイタルエリアにスペースが出来始め、浦和の攻撃もようやく様になりはじめました。

・浦和の攻撃を一気に活性化させたのはなんといっても途中出場の矢島。それまで相手の5バックに対してこちらも5トップで「惑星直列」のように並んでしまい、ボールを引き出すような動きがあまりありませんでした。ところが、矢島はいったん下がって受けて、捌いて今後は前に飛び出すという一連の動きを執拗に繰り返すことで相手の守備を次第に無力化。守備意識に疑問符が付くのでスタメンでは使いにくいかもしれませんが、ベンチに安心して置ける「攻め駒」であることはこの試合で十二分に証明できたといっていいでしょう。

・槙野のクロスをファーで受けてからの落ち着いた動きには今年の成長が見てとれました。左サイドで矢島が受けて、クロスに柏木が飛び込んだチャンスが決まっていれば文句なかったのですが・・・

・先制した後は久しぶりにベンチ入りした暢久や、大宮戦でミソをつけた小島を試運転。どちらも無難といった感じの出来でしたが、90分を通じてカウンターに対する脆さは変わらず。それでも相手のフィニッシュの精度の低さに助けられてなんとか1-0で逃げ切るかと思いきや、右サイドからの低いクロスがコロコロとゴールマウスに吸い込まれて同点。前にごちゃごちゃ選手がいたので、GK加藤のブラインドになってしまったのかなぁ・・・崩されたわけではないのになぜか点を取られてしまう、フットボールにありがちな失点。もっとヤバい場面がそれまで何回もあったので、その報いといってしまえばそれまでですが。

・不恰好な試合でしたが、なんだかんだいっても最後はポポが決めて万々歳。ポーポー、ポーポー∩( ・ω・)∩ 

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-----原口-----
--ポポ----梅崎--
宇賀神-柏木-啓太-平川
-槙野--永田--阿部-
-----加藤-----

得点:75分 矢島、90+3分 ポポ

60分 梅崎→矢島
73分 原口→暢久(ポポが1トップ、柏木2列目、暢久ボランチ)
82分 啓太→小島

(終了時)

-----ポポ-----
--矢島----柏木--
宇賀神-暢久-小島-平川
-槙野--永田--阿部-
-----加藤-----

・いつものメンバーからマルシオと坪井を外して讃岐戦に臨みましたが、残念ながらスタメン組に収穫なし。柏木は攻撃時の4-1-5の「1」になるにはプレーが軽すぎで、往々にして危険な位置でボールを失いがち。啓太や阿部の代わりは案外いないのを再確認。

・右CBに下がった阿部もお疲れのためか精彩を欠いて、前半は2度右サイドを深く抉られてしまいました。

・この試合でもっともがっかりさせられたのは原口。全くと言ってもいいほど何もできず、交代を告げられる直前の絶好機もシュートは枠外。ミシャがどこまで原口の可能性に賭けているのか判りませんが、必勝を期すべき次節仙台戦で原口がポポにスタメンの座を奪われても何の不思議もありません。

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