吉田うどん2012(下)~白須うどん
(吉田うどん2012(上)から続く)
一軒で吉田うどんを語るのは申し訳ないので、「麺許皆伝」の比較的近くにある「白須うどん」を往訪。富士見バイパス沿いに店を構えており、富士山駅からは1km強あります。
こちらは「麺許皆伝」以上に飾り気がなく、看板どころか暖簾もない、どう見てもただの民家。
店内もただの民家で、二部屋+縁側を客席用に開放しているだけといった風情。往訪時はほぼ満席で席を見つけるのにも難儀しましたが、往訪時がピークだったようで、食べ終わることには続々客がいなくなって、残ったのは地元客一人だけに。
店内に仏壇。合掌。
この店は讃岐の製麺所横で食べるうどんと似ています。メニューは「あったかりの(かけ)」と「つめたいの(つけ)」しかなく、共に350円。あとは煮玉子とごぼうがあるだけ。「つめたいの」と「煮玉子(60円)」を注文。代金は後払いで空どんぶりと引き換えだが、煮玉子やごぼうだけは先払いという不思議なシステム。
厨房が丸見えで、オヤジが麺を茹で、オカンがつゆを仕込み、息子がキャベツを刻み、その嫁が盛り付けと会計をやっているという、まさに一家総出の家内制手工業風。
手打ち感丸出しの極端に不ぞろいな麺が特徴的。一般的なうどんよりは遥かに堅いけれども食べづらいほどではなく、これなら年寄りでも安心。
一方つけ汁は極端にあっさりかつ淡白。キャベツを入れるとさすがにあっさりしすぎてしんどいので、辛味噌を適宜投入すると多少食べやすくはなりますが、それでも物足りなさは否めず。前回「桜井うどん」を食べたときにも感じましたが、吉田のうどんは麺は全国レベルは反面、つけ汁に改善の余地が大きいように思います。総じて素朴な味と考えるか、古いと考えるかちょっと微妙なところ・・・
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