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2012.12.18

浦和2012年回顧

・リーグ戦3位&ACL出場権獲得でのフィニッシュ。昨年かろうじてJ1残留を決めたチームが、またしても監督を代え、しかも戦術を大転換した初年だけに、個人的には順位で上半分に入れれば十分と考えていましたので、この結果は予想をはるかに上回るもの。出来すぎといって差し支えないくらい。

・だいたいミシャ招聘の経緯からして、傍目にはどう見ても運に恵まれたとしかいいようがないもの。Jリーグで実績のある監督に片っ端から声をかけ、3番目でようやく網に引っかかったのがミシャ。広島が財政難でなければミシャがフリーになるわけがなく、またフリーになったミシャが日本で職を探していなかったら浦和とミシャが出会うはずもありませんでした。

・何の必然性も、そして何の脈絡もなく突然ミシャに声をかけた浦和。責任の所在は常にあいまいで、コロコロと監督を代えるどころか、「土台作りを任せる」といっておきながら、その舌の根も乾かないうちに監督の叩き出しを始めることで悪評が高い浦和によくミシャが来てくれたものだと思います。

・Jリーグでそこそこ実績があるとはいえ、昨年の「ペッカー」とはほぼ対極の位置にあるサッカーを志向する監督を招聘。前年が前年なので、J1に残留できればOKと考えるのが普通のクラブでしょうが、如何せん思考が普通ではなく、勘違いが甚だしいのが浦和。昨年に続いて残留争いを繰り広げようものなら、またしても監督叩きが始まりかねません。

・さすがにそれはまずいと思ったのか、昨オフの補強は実に強力かつ的確でした。阿部と槙野。この両選手の補強なくして今年の浦和はあり得なかったといって過言ではありません。

・唯一ままならなかったのはCFの補強。ポポはミシャ招聘以前に獲得が決まっていたためかミシャのスタイルに合ってるとは言いがたく、年を通じて見れば補強成功とは言いがたかったと思います。でも、柏戦の決勝ゴールに象徴されるように、さほど多くはない出場機会でファン・サポーターの心を掴むだけの仕事をしてくれたので、これはこれで良かったと思います。

・初戦アウェー広島戦こそ、同じスタイルの相手に完成度の違いを見せ付けられて完敗を喫したものの、続くホームげームで前年優勝チーム相手に辛勝したのを皮切りに序盤で勝ち点3の積み上げに成功。勝ってミシャのスタイルに自信を深め、その自信がまた勝利を呼ぶ好循環で、早いうちに浦和の癌というべき監督への懐疑論・雑音を封じ込められたのは幸いでした。

・引いた相手を崩せず、大宮や神戸といった下位チームに苦杯を舐めながらも、夏場も順調に勝ち点を積み上げる浦和。それだけで今年は大成功と思っていたのですが、8月くらいから監督や選手達が優勝を意識するような発言をしだしたのにはかなり違和感がありました。

・というのは、夏の移籍マーケットで浦和はCFの補強を見送ったから。今年の浦和(もはや今年に限ったことではありませんが・・・)は攻撃の形を作るところまでは良くても、それをゴールに結びつける人材が決定的に不足しており、常に得点力不足に悩まされ続けました。

・フロントやミシャは原口の成長に賭けたのかもしれませんし、単にオフに金を使いすぎてもう金がなかったのかもしれませんが、強力なCFなしに寿人のいる広島やウィルソンのいる仙台を抜き去って優勝なんて寝言もいいところ。結局原口は、徐々にマシになりつつあるとはいえ1トップをものに出来ず沈黙。

・シャドーのマルシオが原口を補って余りある活躍をしてくれればそれでも問題なかったのですが、マルシオも終盤は好機で外しまくり。

・さらに今年の浦和の限界が顕著になったのが終盤。浦和対策が進み、相手があの手この手を講じてくる中で、浦和は負けに負け続けました。しかも往々にしてハンパじゃない大差で。

・今年の浦和は怪我人以外はスタメン固定。いつもの11人+宇賀神くらいしかスタメンに名を連ねることはないためか、終盤になってコンディションを崩す選手が続出。イングランドからオフなしで浦和へ戻ってきて、その後も休みらしい休みもなく使われ通した阿部の疲労が特に顕著で、終盤はイージーなミスが目立ちました。またナビスコ杯すらスタメン起用された柏木はとうとう終盤故障がちになってしまいました。

・ミシャは広島時代もスタメンは固定しがちと聞いていましたが、適宜選手を入れ替えて層を分厚くしながら勝ち点を積み上げるというのは言うは易し、行うは難し。特に負けが混み始めると何かと雑音が巻き起こりやすい浦和にあって、就任初年度でてっとり早く勝ち点を積み上げるためにスタメン固定で臨んだものと私は解釈しています。

・ナビスコ杯や天皇杯2回戦では普段はベンチスタートのメンバーを積極的に起用しましたが、ミシャの信頼を勝ち得たのは結局宇賀神のみ。後は野田が終盤になって多少信頼を取り戻したかなといったくらいで、濱田や小島にいたっては逆に評価を著しく下げてしまったような感さえありました。

・終盤永田の故障離脱で急遽リベロに起用された暢久が、永田以上といっても差し支えないくらいの活躍を見せたのには驚きましたが。

・終盤のハンパない失速ぶりを考えれば、最終節で鳥栖や柏を抜いて3位に入れたのはまさに奇跡。ACL圏入りは実力半分、運半分といったところでしょう。でも、タイトルこそ取れなかったとはいえ、それなりの目標を達成したことで選手達が自信を深められたのであれば、今年は万々歳だと思います。

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