・レディアが浦和でゴロ寝を決め込んだせいか、国立競技場は晴れ。風が穏やかで、気温が低い割には日向にいる分には寒さをあまり感じない絶好のサッカー観戦日和。
・スコアこそ1点差、しかも寿人のスーパーゴール一発で終わってしまいましたが、チームの完成度に雲泥の差があることは一目瞭然。スコア以上の差があった広島の完勝でした。
・「ちばぎん」惨敗で噂には聞いていましたが、柏が今季新たに取り組んでいる3バックはまだまだ未熟。失点するまで守備はまずまずでしたが点が入る気配は微塵もなし。失点後は攻撃にバランスを置いたせいか守備が急激に怪しくなり、かといって攻撃が改善したわけでもなし。
・後半セットプレーで広島ゴールを脅かした場面が何度かあったものの、引いて守る広島相手に流れの中から点が入る感じはせず、傍目には何を目的に3バックに取り組んでいるのかさっぱり判りませんでした。無理やり意図を推し量れば、柏はACLのアウェーゲームでは守備に重きを置いて、あわよくばセットプレー一発で勝ちきってしまう算段なのかなぁ・・・でも現状だとワグネルの使い道に困るのは明白。
・柏は守備時は両WBが下がって5バックの構え。しかもDFラインをそれなりに押し上げて前からプレスをかけていました。前プレスこそ広島のパス回しを封じるには至りませんでしたが、失点するまでは広島にチャンスらしいチャンスを与えず。
・広島は、どう見ても穴としか思えないワグネルの裏を執拗に突くものの、なかなか打開策を見出せず。森脇を失い、さらに怪我でミキッチを欠いた広島右サイドの攻撃力は非常にしょぼくてワグネルを裏を突き崩せず、これが今の広島の懸念材料。
・この日唯一の得点に繋がったのは広島右サイドではなく、左サイドから。青山→水本と繋いで、寿人がボレーシュートを叩き込みました。あの体勢から枠内に決めた寿人も見事でしたが、それ以前の水本の攻撃参加が実った格好。柏にとって後方から飛び出してくる水本が非常に厄介で、失点後柏は何度も右サイドを崩される羽目に。新加入のCB鈴木の対応がお粗末な場面が目立ちました。
・失点後の柏はWBのポジションが前目になったせいか、その裏をカウンターで何度も脅かされ、サイドの穴を塞ごうとしたらバイタルエリアが空いてしまうという悪循環。広島に何度も決定機を与えてしまいましたが、そのチャンスを全く生かせない広島にもがっかり。
・昨年までの柏は前目、特にレアンドロのポジションが流動的で、ボランチが守備に専念する反面、両SBがガンガンサイド攻撃を仕掛けてきました。ところがこの日の柏はすっかり様変わり。すっかり攻守分断的になってしまい、その結果攻撃はただでさえレアンドロ頼みの色彩が強いのに、ますますレアンドロ依存度が高まった格好。捗々しくない戦況にレアンドロが苛立ちを顕わにしてラフプレーでイエローをもらってしまったのがこの日の柏を象徴した気も。
・また柏の新外国人クレオに全くいいところがないのも気がかり。ただでさえ攻め手が限定的なのに新外国人FWがハズレだと大惨事ですなぁ・・・
-----佐藤-----
--高萩---浩司---
清水-和幸--青山-石川
-水本--千葉--塩谷-
-----西川-----
得点:29分 佐藤
60分:佐藤→石原
74分:石川→山岸
---工藤--クレオ----
-----レアンドロ-----
ワグネル-大谷-茨田-チャンス
-増嶋--近藤--鈴木-
-----菅野-----
58分:茨田→栗澤
79分:クレオ→田中
79分:ワグネル→山中