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2013.03.17

【観戦記】13年第3節:大分 2-2 浦和

・火曜日にACLを闘ってから中3日での遠距離移動を伴うアウェーゲーム。厳しい日程ですが、それが言い訳にならないくらい酷い立ち上がりでたちまち2失点。昨年の浦和なら無理攻めに出てカウンターを食らいまくって大量失点してもおかしくない試合展開でした。

・しかし、原口のゴールで早い時間帯に1点返したのか大きく、その後の浦和は落ち着きを取り戻していつものように粘り強くボールを回しながら相手の隙を窺い、宇賀神→阿部のゴールで前半のうちに追いついてドロー。

・時間の経過と共に両チームの力量差が顕わになって後半はほぼ一方的な浦和ペースの試合。決定機もあっただけに終わってみれば何とももったいない、勝ち点2を落としたような試合に思えて仕方ありませんが、厳しいスケジュールの中でプレゼントゴールを2つも与えて、なおかつ勝ち点3を得ようとは虫が良すぎ。勝ち点1をもって満足すべき試合なのでしょう。

0061

-----興梠-----
--原口----柏木--
宇賀神-阿部-啓太-梅崎
-槙野--永田--森脇-
-----加藤-----

得点:8分 原口、42分 阿部

59分 梅崎→平川
81分 柏木→マルシオ
81分 興梠→阪野

・それにしても実にくだらない序盤の2失点でした。立ち上がり早々大分の鋭い出足に飲まれたような格好で、ルーズボールを拾われて浦和左サイドからクロス。ここまではやむを得ないかなと思いましたが、こともあろうにファーで高松がフリー。大分のターゲットは高松しかいないのに、そのマークを外すか!!! 高松がパウォーンと放ったシュートはいったん弾かれたものの、丸谷がすかさず詰めて大分があっけなく先制。

・これだけでも十分すぎるくらいマヌケな失点ですが、2失点目には脱力。GK加藤が何を焦ったのか、相手が近くに2人もいる永田にボールを出し、永田は2人を交わしきれずにボールを奪われて、たちまち失点。加藤と永田の連携ミスというより、加藤の罪のほうが圧倒的にでかいだろうなぁ・・・

・昨年なら大量失点の恐れが強い試合展開でしたが、大分に浦和の攻勢を逆手にとって畳み掛けるだけの力がなかったのが浦和には幸い。縦パス一本で大分DFライン裏に抜け出た原口が難なく1点を返してからはほぼ一方的な浦和ペース。

・存外の2点を得た大分は5バックで守備。3-3-2-2のフォーメーションと聞いていましたが、そのように見える時間帯はほとんどなく、ほぼ一貫して5-3-1-1のよう。ただ終始どん引きというわけではなく、DFラインを押し上げる意図は十二分に持っているようでした。ただ、前から積極的にプレスをかけるわけでもなく、浦和にボールを支配されるに従ってブロックごとずるずる後ろに下がって結果的にどん引きになってしまうみたいな守り方。

・落ち着きを取り戻した浦和は丹念に右左、そして中央へと執拗にボールを回しながら狭い大分DFラインの裏をこじ開けようと四苦八苦。昨年と違って引いた相手にも多少点が入る気配があり、柏木→槙野のシュートは惜しくも決まらなかったものの、宇賀神→阿部のゴールでようやく浦和同点。阿部が飛び込む前に、浦和の選手が前で2,3人絡んだ素晴らしいゴールでした。

0060

・後半はお疲れの浦和の運動量が落ちて、大分の猛攻を許す展開を予想していましたが、なぜか大分も運動量が激減。終始浦和にボールを回されて、常にボールを追いかけざるをえない大分も疲れたのかなぁ・・・

・こうなると大分が中盤が弱いのに中途半端にDFラインを上げてくるのが命取り。浦和がサイドで単純にWBや興梠を大分DFラインの裏に走らせてチャンスメーク。でも左サイドに飛び出した宇賀神のクロスを興梠がふかしてしまったのは痛恨の極み。興梠の前にいた原口が自分で撃たずにスルーしたのが却って良くなかったか・・・

・カウンターのビッグチャンスで原口→阿部のシュートもGK丹野正面。縦パスに反応して興梠がDFを振り切ってエリア内に突入しながらも相手に倒された場面はPKではなく、なぜかノーファウルの判定。この日初めてチャントが披露された興梠でしたが、終始判定に泣かされた格好。ただこれまたお疲れのためか、DFを振り切って自らシュートに持ち込めるだけのキレを欠いていたのも事実かと。

・残り10分となってお疲れの柏木&興梠に代えてマルシオ&阪野を投入。その後も押しに押し続けましたが、一点が遠くて引き分け。怪我の影響かマルシオの出来は絶頂期にはほど遠く、またこの展開で新人の阪野に多くを期待するのはちょっと無理っぽく、しばらく我慢が必要かと。

・大分は前半こそ人数をかけて細かく繋いでサイドから高松へ放り込む狙いが見てとれましたが、時間の経過と共に単なる前線への放り込みに。加藤のポジションが怪しくて高松のヘッドを食らいかかる場面こそありましたが、それ以外は正気を取り戻した浦和守備陣がシャットアウト。大分の課題はどちらかというと攻撃面なことは明らか。

・また大分は手を使って相手を止めてしまう場面が目立ちました。この日の主審はなぜか大分のこのプレーに寛容でしたが、退場者が出てもおかしくないくらいの酷さだったような・・・

0066

--高松----西---
--丸谷----木村--
チェ---宮沢---松本
-安川--高木--若狭-
-----丹野-----

得点:3分 丸谷、5分 高松

52分 宮沢→林(木村がアンカーに、林がIHへ)
76分 西→村井(林がFW、村井がIH?)
81分 高松→森島

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