【TV短感】13年ACL第6節:ムアントン 0-1 浦和
・酷暑の敵地で首尾よくムアントンを下したものの、広州-全北が引き分けに終わってしまったため、浦和の久しぶりのACL挑戦は残念ながらグループリーグ敗退で終わってしまいました。
・わずかなグループリーグ突破の可能性にかけて敵地に乗り込んだ浦和。啓太が出場停止で、原口と梅崎が故障離脱中。さらに槙野も小破してベンチスタート。森脇を左CBに転用して坪井が右、柏木がボランチ、IHに矢島と苦しい布陣を強いられましたが、ムアントンの攻撃はさして見るべきものがなく、急造布陣も守備ではボロが出ませんでした。
・浦和は序盤酷暑に慣れないためか体力温存気味で、宇賀神を縦に走らせるだけの単調な攻撃に終始。前半も30分を回ったあたりからようやく浦和らしい厚みのある攻撃が見られだしましたが、結局得点は後半CKからの流れで得たマルシオ→那須ジャンピングボレーの1点のみ。
・興梠が相手守備陣やGKのミスを突いて得たビッグチャンスが2回あった他、平川→マルシオの好機もありましたが、2点取って試合を楽に終わらせることはできず。
・ただ勝っているのに追加点を焦って不用意なパスミスから相手にカウンターのチャンスを与えてしまうような愚を犯さず、慣れない環境下での試合をしっかり勝ちきれたのは大したもの。
・この日初めてスタメン出場した矢島は上々の出来。ちょいとDFライン裏に飛び出すセンスは今の浦和の2列目ではピカイチでしょう。
・苦しい布陣での敵地での勝利に収穫があったとはいえ、結果はグループリーグ敗退。全北との直接対決で勝てなかったのが全てで、とりわけホームで前半圧倒的に優勢に試合を進めながら後半に大逆転負けを食らったのが響きました。
・勝ち点10は奇しくも07年のグループリーグと同じですが、無敗だった07年と違い、今年は相手に勝ち点を与えすぎました。特にホームで負けていては話になりません。
・絶好機を確実に決めていれば・・・ロングボール攻撃にも屈せずに粘り強く弾き返せていれば・・・思い起こせば悔しい場面の数々。ほんのちょっとのところで全北に及びませんでした。
・今年の浦和は的確な補強でACLに臨みましたが、Jリーグでは十分すぎる補強であってもACLを勝ち抜くにはわずかに足りなかったように思います。
・ミシャのスタイルがアジアレベルで十二分に通用することは証明できたが、壁をぶち破るには何かが少し足りない。来年Jリーグチャンピオンとして再びアジアの舞台に立って、足りなかった「何か」を見つけるのがこれからの浦和の課題です。
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