【展望】13年第12節鳥栖戦
・鳥栖が苦しんでいます。
・昨年は大方の前評判(=降格必至)を覆してなんと5位でフィニッシュ。攻撃はハイボールに滅法強い豊田頼みの嫌いは拭えませんが、堅い守備をベースに豊田の頭めがけてガンガン放り込んで、泥臭くゴールをもぎ取る。上手くはないが、最後は相手が根負けしてしまう、そんな鳥栖の戦いぶりが印象に残りました。
・ところが、今年はどういうわけか守備が崩壊。前節までの通算24失点はJ1最悪。豊田は今季8点でリーグトップで、総得点18はJ1でも上のほうですから、スタッツだけ見ると攻撃にウェイトを置きすぎて守備がおかしくなっているように見受けられます。
・川又にハットトリックを食らってホームで大敗した新潟戦のダイジェストを見ると、セットプレーで失った1点目はともかく、2、3失点目は中盤で不用意にボールを失ってカウンターを食らうという昨年では全く考えられないようなもの。カウンターを狙う立場だった鳥栖が、昨年の躍進で逆にボールを持たされてカウンターを狙われる立場になってしまったのかもしれません。
・選手の異動では、昨年レギュラーCBだったキム・クナンを失い、さらにボランチで活躍していた岡本がレンタル元の広島へ帰ったのが痛手。代わりにG大阪からキム・ジョンヤなど大卒を含めて何人か獲得しましたがはっきりとスタメンに定着した選手はおらず、とっかえひっかえの状態。
・また浦和は運がいいことに、鳥栖は水曜日にナビスコ杯をこなしての中2日。浦和はACL早期敗退で一気にスケジュールが楽になりましたので、コンディション面でも鳥栖よりかなり有利です。
・ただ鳥栖はスタメンが固定していないがために、ナビスコ杯では前節新潟戦から大幅にメンバーを入れ替えた模様。
・宇賀神が故障したものの、代わりに投入された梅崎が獅子奮迅の働き。おそらく鹿島戦のスタメンで宇賀神→梅崎に代わるだけなのでしょうが、消耗の激しいWBで宇賀神の離脱の間に関口なり野田なりが数少ないチャンスを生かせるかどうか。
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<前節:鳥栖 1-3 新潟>
-----豊田-----
野田---池田---水沼
---末吉--藤田---
民友--呂--正也-丹羽
-----赤星-----
得点:63分 野田
52分:末吉→高橋
65分:池田→早坂
78分:水沼→岡田
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