【展望】13年第13節柏戦
・柏はJリーグ勢唯一のACLグループリーグ突破を果たしたのみならず、今年浦和が一度も勝てなかった全北現代をRound16で撃破してベスト8進出。序盤はワグネルを故障で欠き、4月に入ってからレアンドロも戦線離脱しながら、ACLはここまで無敗。いやはや天晴れとしかいいようがありません。
・一方、Jリーグのほうは勝ち点16で10位。5勝5敗1分と全くの五分で取り立てて悪いわけではありませんし、過密日程への対応に失敗した昨年よりはかなりマシですが、それでもACL出場組では最下位と優勝を狙うにはやや出遅れた感は否めず。まぁこの成績でも、リーグチャンピオンなのにハナからACLを放棄してしまうようなクラブよりはご立派だと思います。
・柏の攻撃はなんだかんだといってもレアンドロとワグネルに負っている面が多いのはJ各クラブには周知の事実で、これがお互いの研究が進んでいるJリーグで苦戦している主因なんでしょう。レアンドロはようやく故障から戻ってきましたが、まだ本調子には遠い模様で、全北現代との第2戦ではベンチにも入らず。
・天皇杯を制して2年連続のACL出場。準備期間は短かったものの積極的に補強に動きましたが、その効果はやや微妙で、陣容は基本的に昨年の基本メンバーにクレオが加わった反面、故障した澤の出番がなくなっただけの模様。長期離脱中の左SB橋本の穴埋めに苦労しているようで、驚いたことに増嶋がそこに入ることも。また優勝した一昨年に大爆発した田中順也は依然不振で今季リーグ戦ではわずか1ゴール。
・補強の目玉だったFWクレオはスタメンに定着してここまで4得点。ハズレではないが、期待通りのパフォーマンスなのかどうか。右SB藤田は現在故障離脱中ですが、新加入のキム・チャンスが一応その穴を埋めています。MF狩野はターンオーバー要員なのか、スタメンから出る試合もあればベンチにも入らない試合も多々。
・期待はずれと目されるのはCB鈴木で7節からスタメン落ち。谷口も出番は僅少。こうなると守備のユーティリティープレーヤーだった那須を失ったのは痛手でしょう。
・相手の出方に応じて途中からフォーメーションをいじる等、何かと策に長けたネルシーニョ監督。今回はコンディションの差を考慮して徹頭徹尾カウンター狙いに徹してきても不思議は無いと思います。またACLを見るとここぞという場面でセットプレーで得点できるのも柏の怖さ。過密日程でコンディションは良くないのでしょうが、ベスト8進出決定で士気が極めて高いでしょうし、気力が体力をカバーしそうな気も。
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<前節:柏 1-3 C大阪>
---クレオ--工藤---
ワグネル--------レドミ
---大谷--栗澤---
増嶋-渡部--近藤--金
-----菅野-----
得点:26分 工藤
70分 工藤→田中
80分 レアンドロ→太田
80分 キム・チャンス→山中
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