【観戦記】13年第9節:浦和 1-1 仙台
・浦和らしい軽快なパス回しが見られたのはマルシオ投入後10分くらい。仙台に許した決定機が多かったわけではありませんが、手数は明らかに仙台のほうが多く、仙台のシュート精度が高ければフツーに負けていた試合。
・そんなしんどい試合展開だったにも関わらず、カウンターからマルシオ→原口が得たPKで先制。そのまま逃げ切れるかと思ったのですが、やはり世の中そんなに甘いものではなく、ヘベルチが放ったミドルシュートをGK加藤が前にこぼしてしまい、太田がしっかり詰めて仙台同点。
・同点に追いつかれたのはちょうどミシャが逃げ切り役の暢久を準備していた時間帯で、その投入の遅れが少々悔やまれますが、試合内容からすればドローでも御の字。勝てた試合を同点に追いつかれたセレッソ戦と違ってそれほど腹立たしい感じはしませんでした(悔しいことは悔しいのですが・・・)。
・仙台はロングボールをガンガン放り込んでくるとの戦前予想とは全く違って、DFラインを積極的に押し上げて前から果敢にプレッシャーを掛ける、いわばがっぷり4つの構え。名物のダーティープレーも少なく、下位に沈んでいるのが不思議なくらいの真っ当なチームでした。
・普段の浦和ならパス回しで相手のプレスをかいくぐれるはずですが、残念ながら中3日の仙台と中2日の浦和では動きが全然違いました。仙台の厳しいプレスの前に浦和はビルドアップに四苦八苦。興梠に最終ラインの裏を狙わせたり、右サイドでフリーになりがちな関口を走らせたりと意図は見え隠れしましたが、チャンスらしいチャンスもないまま前半終了。いつもよりパス精度は低く、トラップミス続出とあっては致し方ありません。
・仙台の原口へのマークは非常に厳しく、前半はボールの奪いどころとして原口を狙っていた感も。この試合を通じて原口の仕事はPKゲットだけだったような・・・
・一方仙台の攻めはサイドからファーの赤嶺へクロス。さらにその折り返しを狙うという非常に単調なもので、仙台の得点力が低いのも納得という感がありましたが、一度GK加藤がクロスを被ってしまってヒヤリ。また縦に速く、しかもシュートで終わる意識が非常に強いあたりは浦和と対照的。
・後半になると仙台の守備陣形も多少ばらけてきて、マルシオ投入後に浦和がチャンスを掴みかかりましたが、やはり決定機らしい決定機はなし。
・終盤になると浦和は半ば仙台にボールを持たせてカウンターを狙うような格好になり、その狙いは半ば奏功してカウンターのチャンスがいくつか生まれましたが、今日は興梠がチャンスを潰しまくり。DFと1対1になりながらシュートに持ち込めないのは困ったもの・・・より体勢の良い選手に渡そうとするのはいいのですが、しんどい試合に点が取れる選手になって欲しいもの・・・
・仙台が同点に追いついたのは再三試みていたクロス攻撃ではなく、それまで全くなかったミドルシュートから。浦和は途中投入のヘベルチへのマークが曖昧になってしまったのか、引きすぎてバイタルエリアが空いてしまったのか・・・
-----興梠-----
--原口----柏木--
梅崎-阿部--啓太-関口
-槙野--那須--森脇-
-----加藤-----
得点;80分 阿部勇樹
55分 梅崎→マルシオ
71分 啓太→坪井
90分 興梠→阪野
・小破した平川に代えてリーグ戦初スタメンの関口。前半は右サイド深く抉って見せ場を作りましたが、残念ながらクロス精度が低くて決定機に至らず。後半は梅崎に代わって左サイドに回りましたが、こちらでは何も出来ず。現状では梅崎・平川・宇賀神の壁を越えるのは難しそう。ナビスコ杯でチャンスを与えられるといいのですが。
・へろへろで危険な位置でのボールロストが目立ち始めた啓太の交代はやむなし。ただ興梠しかり、原口しかり、他にもへろへろな選手が多数いて、中2日の試合の難しさを痛感させられた試合でした。
---赤嶺--ウィルソン--
梁---------太田
---松下--富田---
蜂須賀-石川-鎌田-菅井
-----林------
得点:88分 太田 吉彰
71分 菅井→田村
74分 蜂須賀→和田
84分 松下→ヘベルチ
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