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2013.08.18

【観戦記】13年第21節:浦和 4-3 大分

・とことんお粗末な立ち上がりで、あっという間に3失点。昨年同様またしても最下位のチームにホームで苦杯を喫してしまうのかと誰もが前途を悲観したと思います。ところが、3点取られてからようやく選手たちも目覚めたようで、攻めに攻めて3点ビハインドをひっくり返しての大逆転勝ち。3点リードをひっくり返された試合ならしっかりと記憶にありますが、逆は覚えがありません。

・ただ真夏の夜の娯楽としてならこれでいいのかもしれませんが、こう易々と失点を繰り返すようではとてもコンスタントに勝ち点を積み上げるのは難しいでしょう。ミシャは守備に重きを置かないというか、ほとんど守備に関心がないというか、守備のメソッドを持ち合わせているようには見えないのが難で、文化シャッター様も激オコプンプン丸でしょうなぁ、これ。

・とにかく序盤の浦和の出来は悲惨でした。名古屋戦同様、クソ暑い中で体力温存を決め込んだのか、ゆるゆると試合を進めようとした浦和。ところが、大分は名古屋のように浦和にお付き合いしてくれるどころか、逆に攻守にアグレッシブに動いてきました。

・大分の布陣は事実上5-4-1。2シャドーが下がり気味、かつワイドに開く反面、マンシャがかなり前に出て浦和の最終ラインにプレスをかけてビルドアップを阻害。浦和が前3人に縦パスを入れてきたところではCBががっつり当たってショートカウンター狙いといった風で、浦和は積極的に前に出てくる大分に対して攻撃の形を作れないまま時間が経過。

・とはいえ、これではおいおい大分がバテるのは明白なので無失点で我慢出来ればよかったのですが、槙野が不用意に与えたFKから失点。ヘッドが強いという印象が全くない梶山に対し浦和は2人も付いていたのですが、まさかの失点。

・これだけならまだ良かったのですが、いったん先制されるとなぜか立て続けに失点してしまうのが浦和。しかも非常に情けない形で。大分のCKに対してマークがずれまくって、ファーで2人もフリーにしてしまった2失点目。右サイドからいとも簡単にクロスを上げられ、さらにその先には松田一人しかいないのに那須があっさり競り負けて(というか前に入られて競れてすらいない・・・)しまった3失点目。

・10分足らずの間に合計3失点。アウェーゲームでも大分が大攻勢をかけてきた序盤に2点を失って大苦戦しましたが、その反省を生かすどころか、より悲惨な形で再現。

・浦和は3点を失ってようやくお目覚め。反撃の過程では興梠の奮闘が目立ちました。ロングボールに反応して最前線でDFを背負いながら、あるいは相手の裏を取る動きを見せながら必死にボールをキープする興梠。興梠→平川の絶好機では惜しくもシュートが枠外になってしまいましたが、槙野→興梠のチャンスでは前に2人いるDFを巧みにずらして興梠自らゴール。

・一方さっぱりだったのが原口。いとも簡単に3点を失ってしまう守備陣に対して原口はあからさまに不満な表情を浮かべていましたが、焦っているというか、半ば投げやりになっているというか、どうもメンタルに起因しているとしか思えない雑なプレーを連発。

・その原口を前半だけでばっさり見切ってマルシオを投入したのが、終わってみれば大逆転劇のきっかけ。マルシオは後半開始早々見事なFKを直接ぶちこんで1点差。基本的に下がり気味の位置でプレーすることが多いマルシオですが、時折最前線に飛び出して前半の奮闘でへろへろになってしまった興梠に代わってボールキープ。今季は途中投入がほとんどになってしまったマルシオですが、切り札中の切り札、しかも大駒中の大駒として申し分ない働きをしてくれました。

・マルシオのゴールで蘇生した浦和。大分は引いて守ってはいるものの要所要所で対応がルーズ。浦和が一方的に攻勢を仕掛けた中で、エリア内でDFを背負った宇賀神が幸運にもPKをもらい、阿部が決めてついに同点。

・ただ時々ひざに手をついて休んでいる興梠の疲労困憊ぶりは見ていて気の毒になるほどで、最前線でボールが収まらなくなった浦和の攻撃は同点に追いついてからしばし沈滞。平川→宇賀神のシュートがミートしなかったのが惜しかったくらい。その直後の宇賀神→関口の交代は単に疲労を考えたものと思われ、膠着した局面を打開するには至らず。ただ関口は使われる時間が徐々に長くなってきて、少なくとも守備は破綻なくできているのはなにより。

・3点ビハインドからのドローなら御の字というべきで、このまま試合終了かと思いきや、浦和にはもう一枚攻め駒が残っていました。山田直輝。前節久しぶりにピッチに立った直輝が、しぼみかかった浦和の攻勢に再び火をつけてくれました。投入直後に直輝が強烈なシュートを放って大分のハンドを誘ったかと思いましたが、西村主審はお咎めなし。しかし、それで得たCKからの流れで森脇のクロスを那須がヘッドでねじ込んでとうとう逆転。

・マクドは決勝点を挙げた那須のものになりましたが、前半のあんまりな3失目を思えばマルシオがもらうのが妥当かと。

20130817001

-----興梠-----
--原口----柏木--
宇賀神-阿部-啓太-平川
-槙野--那須--森脇-
-----加藤-----

得点:24分 興梠、47分 マルシオ(FK)、56分 阿部(PK)、84分 那須

HT 原口→マルシオ
66分 宇賀神→関口
82分 啓太→直輝

20130817002

-----松田-----
--木村-----西--
チェ--梶山-マンシャ-為田
-若狭--阪田-土岐田-
-----丹野-----

得点:12分 梶山、15分 若狭、20分 松田
 
68分 西→辻尾
76分 松田→森島
87分 土岐田→木島

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