【展望】13年第24節新潟戦
・勝てば首位に立つ可能性があった横浜M戦は、誠に残念ながら惨敗。浦和は全くいいところがなく、横浜Mから見れば負ける要素が何一つなかった楽勝試合だったと思います。
・この試合で明らかだったのは浦和の選手の足取りが一様に重かったこと。酷暑のピークは過ぎたとはいえ、まだまだ暑い盛りの中3日での試合。しかも足もとはいかにも踏ん張りが利かなそうなフニャフニャの芝とあって動きにくいのは致し方ない面もありますが、年寄りだらけ、しかも浦和同様スタメン固定の横浜Mに対して動きの量・質とも完全に負けているのは気になりました。
・惨敗の後、わずか中2日で迎えるのは運動量が豊富な新潟。前回の対戦では2-0で勝っているとはいえ内容は芳しくなく、運動量で勝る新潟がゲームを支配。浦和は攻撃の形をほとんど作れず、新潟の攻勢を最終ラインで跳ね返すのが精一杯。この試合で勝ち点3を得られたのはひとえに新潟のFWブルーノロペスのあんまりな外しっぷりのおかげだったかと。
・リーグ序盤低迷して今年も残留争いかと思われた新潟ですが、不振のブルーノロペスを第8節で見切り(その後登録抹消)、代わって川又を2トップの一角に据えたところ、これが大当たり。川又は今季すでに15得点。チーム総得点32のほぼ半分を川又が叩き出しています。
・昨年レンタル先の岡山で大ブレイク。「J2では活躍できたがJ1ではさっぱり」というありがちな選手に終わるかなと思ってみていたのですが、これは私の全くの眼鏡違いでした。
・他に夏の移籍期間中にホージェル、舞行龍ジェームスを補強。前者は途中出場止まりですが、後者は第21節からスタメンを確保。
・浦和は前から果敢にプレッシャーをかけてくる新潟をどういなしてビルドアップするかが課題ですが、ここで心配なのが横浜M戦で負傷退場した森脇の状態。代わって入った坪井は試合勘に問題があるのか、ミスが多かった浦和の選手の中でもパス精度が著しく悪く、これが那須の大失態の遠因になっていました。後方からのビルドアップが不安定だと攻撃は成り立たず、守備に大穴が開いてしまう浦和の問題点が改めて浮き彫りに。
・その前のホーム横浜M戦では久々にスタメン出場した永田が致命的なミスを連発。スタメン固定で総員へろへろ。従ってターンオーバーを図りたいのは山々だけれども、代わって入ったメンバーが往々にして足を引っ張ってしまうジレンマ。
・補強したところで坪井→森脇、マルシオ→興梠が典型的なようにスタメンが入れ替わるだけで、スタメンと遜色なく使える選手の層という点ではあまり厚みがあるとは言い難いのが現状。昨年のレギュラーが今年控えに回った途端、ガクンと力が落ちてしまうのは少々不可解ですが、この感じだと3つも余っている外国人枠を使って補強したとしても、それが実のあるものになったかどうか。
・大一番に敗れたとはいえまだ首位とは勝ち点4差。しかも11試合も残っていますから、最後に頂点に立つ可能性は十二分に残されていますが、新潟戦で前節同様お疲れ臭漂う敗戦を喫してしまうと浦和の総合力に疑問符がつきかねません。惨敗からわずか中2日でどこまで立て直せるのかが見ものです。
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<前節:新潟 4-2 磐田>
---川又--達也---
藤田--------成岡
---シルバ--三門---
ジンス-大井-舞行龍-川口
-----東口-----
・田中亜が出場停止で左SHに藤田をスタメン起用。
・舞行龍加入に伴い、キムクナンがスタメン落ち。CBの頭数が増えて濱田はベンチにも入れなくなってしまいました。
・右SB川口は新潟ユース出身の新人で第8節突如スタメンに抜擢され、そのままスタメンに定着。川又共々新潟がどん底から抜け出したキーマンなのかも。
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