【展望】13年第28節大宮戦
・チーム状態が良くない者同士という形で迎えることになったダービー。
・もっとも浦和は状態が良くないとはいえわずかずつでも勝ち点を積み上げているのに対し、大宮は依然「V字回復」ならぬ「A字失速」の真っ最中。
・何戦負けなしとか大宮にとって不滅の金字塔を打ち立てたはずのベルデニック監督をなぜか8月になって解任。傍目にはなんとも不可解な、内紛臭がプンプン漂う解任劇でした。
・内部では評判が良かったらしい小倉コーチを新監督に据えたものの、「コーチとしては有能だが監督としてはまるでダメ男」を地で行く格好になってしまい、監督就任以来わずか1勝のみ。それ以外は引き分けすらなくすべて負け。
・もともと両外国人頼みだったチームが、同郷のベルデニック監督がなんとも不可解なタイミング、なんとも不可解な理由で突如解任されて両外国人のモチベーションがガタ落ちになってしまったのが「A字失速」の主因な気がしてなりませんが。
・さらに青木&金澤の両ボランチが故障離脱中。今夏に仙台から獲得した和田と、本職CBの高橋が一応その穴を埋めてはいますが。
・中断期間中、事実上戦力外だったカルリーニョスを放出して、CBニールを補強。これ自体は理にかなった補強だと思いますが、一度タガが外れたチームの立て直しには一選手の入れ替えくらいではどうにもならず。
・もっとも浦和も大宮のことをあれこれ揶揄できるような状態ではありません。那須が出場停止から戻り、怪我人も直輝くらいしかいないので久しぶりにフルメンバーで試合に臨めますが、ミシャが認める通り、主力は興梠を筆頭に疲労困憊。
・昨オフの補強自体は大成功で主力組の実力は昨年よりも大幅に上がっていますが、「スタメン固定による主力組の疲弊&控えの層の薄さにより秋に失速」という昨年と同じ失敗を繰り返しそうな塩梅。昨年はチーム作り1年目だったので極端なスタメン固定もやむを得ないと思いましたが、今年はさすがに監督の手腕に疑問符を禁じえません。
・しかも優勝を意識してか、大事に勝とうとして試合運びが消極的になってしまい、しかも勝ちきれないという試合の連続。端的にいえば「試合が面白くない上に勝てない」という、表層だけ取り出せばペッカーと大差ないものに堕しています。
・もう文化シャッター様のご機嫌を気にすることなく、「どつき合いで最後までリングに立っていたほうが勝ち」みたいな、本来のミシャらしいサッカーで、悔いを残さないよう闘ってほしいものです。精一杯チャレンジして、結果として勝ち点を失ってもいいんじゃないですか、もはや。
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<前節:大宮 2-5 FC東京>
---ズラタン--ノヴァ--
チョ---------渡邉
---和田--高橋---
下平-菊地--ニール-今井
-----江角-----
得点:13分 渡邉、37分 ノヴァコヴィッチ
77分:和田→上田
84分:チョ→富山
88分:今井→長谷川
・監督交代と共にGKが北野から江角に代わっていますが、FC東京戦を見る限り小倉監督が江角の何を買っているのか不明。
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