【観戦記】13年第28節:浦和 4-0 大宮
・早い時間帯に大宮が退場者を出してしまったこともあって、終わってみれば浦和の圧勝。
・PKで先制した後なかなか追加点が取れず、後半は2トップに一発がある大宮に同点に追いつかれてしまいかねない場面もありましたが、クロスバーに助けられてなんとか無失点。70分を過ぎてからようやくカウンターが炸裂しまくって、ようやく試合内容通りの結果に。
・大宮にかつてのようなダービーならではの気魄はまったく感じられず、凡ミスだらけ。浦和は本来前半で大差をつけて事実上試合を終わらせてしかるべき試合でしたが、結果がすべてのダービーなので後半まで試合がもつれ込みはしても勝てばいいのだ(苦笑)
・大宮は浦和対策らしいものを講じている様子はなく、いたって無為無策。立ち上がり2トップが浦和の最終ラインに猛然と詰め寄ってきましたが、その後ろとの連携がイマイチなためか何の効果もなく、浦和は悠々とビルドアップ。
・そして大宮最終ラインの裏に飛び出した興梠がエリア内でニールに倒されPK獲得。阿部が決めて浦和先制。エリア内でのファウル(=PK)、しかも得点機会阻止(=レッド)なのでPK&レッドはなんら疑問をさしはさむ余地がない至極当然の判定。
・数的不利になったとはいえ、浦和の守備はザルですから大宮は粘り強く戦って1点ビハインドで凌いでいれば同点に追いつくチャンスはあったと思いますが、小倉監督は何を血迷ったのか、ニールの穴を高橋を下げて対応して和田1ボランチの格好に。ノヴァコビッチが下がって守備に奔走してはいましたが、浦和相手にバイタルエリアすかすかの状態で臨むチームって他にないでしょう。もっとも小倉の愚策も浦和が決定機を外しに外したことで結果的に「1点ビハインドで凌ぐ」格好にはなりましたが。
・中盤がスカスカな上に、両サイドも空きがちな大宮に対して浦和は両サイドから大攻勢をかけるも追加点がなかなか入らない。森脇クロス→興梠シュートは惜しくも枠外。大宮の凡ミスで掴んだ柏木の絶好機もこれまたシュートは枠外。細かく繋いでエリア内の槙野が突入するも、今後はGK北野がかろうじてセーブ。セットプレーで惜しい場面もいくつかありましたが、これもものにならず。
・前半打たれっ放しだった大宮は後半に入ると積極的に最終ラインを上げて反撃に転じ、試合は撃ちあいの様相に。山岸のプレゼントパスでピンチを招いた辺りから試合の雲行きが怪しくなり、渡邉やノヴァコビッチに際どいシュートを撃たれる場面も。なんで数的有利なのにドタバタ劇を演じてしまうのか甚だ不可解ですが、守りきろうとして守りきれないのが浦和。撃ちあい上等、これでいいのだ(苦笑)
・数的不利にも関わらず積極的に前に出てきた大宮の最終ライン裏には巨大なスペース。柏木の縦パスが左サイドでどフリーの宇賀神に繋がって原口が久しぶりのゴール。
・ノヴァコビッチの決定機がバーを直撃して、そのクリアボールがそのまま興梠の3点目に繋がったのは苦笑せざるを得ませんでしたが、点が入る時はこんなもんですなぁ・・・菊地に競り勝ってGKまで交わした興梠は見事でしたが。
・試合が事実上決したにも関わらず、ミシャは攻撃的な選手を続々投入してまさに紅い攻めダルマ。心が折れている大宮に対して途中投入の関口がリーグ戦初ゴールを決めるオマケもついて、途中お見苦しい点もありましたが文化シャッター様も大満足の試合でした。
-----興梠-----
--原口----柏木--
宇賀神-阿部-啓太-平川
-槙野--那須--森脇-
-----山岸-----
得点:11分 阿部、72分 原口、76分 興梠、83分 関口
77分 平川→梅崎
77分 原口→マルシオ
81分 興梠→関口
・事実上勝敗が決した後での投入でしたが、マルシオが戻ってきたのは実に有意義。ボールを持てて攻撃の基点になれる上に、試合を落ち着かせることができ、しかも前からの守備もさぼらない。特に原口と持ち味が真逆に近いので、原口→マルシオの交代で試合展開ががらっと変わるような気がします。ベンチスタートではマルシオ本人は不本意かもしれませんが、攻守両面で使える大駒が手元にあると監督は実に楽。
・興梠に代わって1トップに投入されたのはなんと関口。これまでWBやシャドーで起用されながらこれといった結果を出せずにいる関口ですが、スピードとスタミナのある関口にミシャは守備的FWとしての使い道を見出したのかどうか。マルシオ同様、前からボールを追ってくれるのは確かに助かるし、スピードがあるのでカウンター要員にもなる。攻めダルマらしいクローザーになるのかもしれませんが、関口にボールキープは期待できないから、ボールロストでカウンターを喰らう基点になる可能性もあり、次の出場機会まで評価はお預け。
---ズラタン--ノヴァ--
チョ---------渡邉
---和田--高橋---
下平-菊地--ニール-今井
-----北野-----
81分 和田→片岡
81分 ノヴァコヴィッチ→長谷川
・大宮は試合開始早々の絶好機をノヴァコビッチが外したのが運のつき。縦に速い攻めで浦和WBの裏を突く意図ははっきりと見て取れ、後半もそれが何度か実りかかりましたが、得点ならず。っちゅーか、いとも簡単にクロスを上げさせるとか、人数は足りているのにマークがずれているとか、浦和のザルっぷりは変わりませんなぁ・・・
・大宮の攻撃には多少可能性を感じましたが、守備はお話にならず。浦和がザルなら大宮は枠。特に前半の守備陣形はおよそコンパクトとは程遠い惨状で、浦和に縦パスを通され放題、両サイド使われ放題。来年も小倉監督なら間違いなく降格まっしぐらでしょう。
・この日当たりまくっていたGK北野がいつの間にか脚を痛めてゴールキックを蹴れない状態に。そのせいもあってか、終始ゴールラインに貼りついたままで滅茶苦茶守備範囲が狭い印象を受けましたが、交代枠が余っているのに怪我しているGKを放置するって小倉監督のやることはよく判りませんなぁ・・・
| 固定リンク