【観戦記】13年第30節:浦和 2-1 柏
・早い時間帯に柏右サイドを崩してぽんぽんと2得点。こりゃ今日は楽勝かと思いきや、那須のパスミスですぐに1点取り返された後は浦和にチャンスらしいチャンスはほとんどなく、柏優勢のまま時間が経過。
・何度か危ない場面はありましたが、GK山岸の奮戦もあって柏に同点ゴールを許さず、浦和が逃げ切りに成功。出場停止で興梠と森脇を欠き、腰痛をおして柏木も万全にはほど遠く、おまけにマルシオも小破で無理使いできず。
・いつものスタメンじゃないとチーム力ががた落ちする浦和が、レギュラー陣を欠きまくったにも関わらず勝ち点3を得られたのは価値大。見どころは最初の11分だけでしたが、もう内容なんてクソ喰らえ、結果が全ての終盤ですからこれでいいのだ。
・浦和は付け焼刃の3バックで臨んできた柏の守備が整わないうちに、柏の右サイドを攻略できたのが今日の勝因。いずれも高い位置に飛び出した槙野が基点となっており、1点目はバイタルエリアでどフリーになった原口のシュートのこぼれ玉に柏木が詰めたもの。2点目は槙野のクロスが柏木に通って、柏木が落ち着いてゴール。
・ただその後浦和の攻撃は全くいいところなし。阪野は予想以上に善戦して最前線でそれなりにボールを収めてくれましたが、さすがに周辺とのコンビネーションはイマイチ。収めたところからの展開が遅くなりがちなので、結局柏の5バックの前でボールをぐるぐる回しているだけに。
・また浦和の中盤の出足は相変わらず鋭く、中盤でボールを奪ってカウンターのチャンスになりかかる場面も少なくありませんでしたが、原口なり阪野なりへのパス精度が低くて全くものにならず。腰痛をおして出場の柏木はよく頑張っていましたが、カウンターのチャンスでラストパスが相手DFに引っかかってしまい場面が多く、万全にはほど遠い状態。走ってナンボの選手なのに散歩している場面も目立ちました。
・後半になると阪野は疲労のせいか、近藤の激しいチャージに抗しきれずにボールを失う場面が増え始め、たまらずミシャは阪野に代えて関口を投入。ところが関口にボールを収めろというのはどだい無理な話で、すぐに原口1トップに切り替えましたが、これも関口よりはマシといった程度。
・さらに大事をとって柏木を早い時間帯に下げ、てっきりマルシオを投入するものと思ったのですが、マルシオも週央に故障していて無理使いしたくないためか、柏木に代わって入ったのはなんと梅崎。
・原口、関口、梅崎と揃いも揃ってドリブラー。「ドリブラー三銃士」が並ぶ前線はボールの収まりようがなく、攻勢を続ける柏からなんとかボールを奪い返しても、落ち着いてボールを回せず、たちまちボールを失って再度波状攻撃を浴びる羽目に。
・浦和の守備陣も微妙な出来。那須が相手にプレゼントパスしてしまった失点場面はお話にならず。また柏がクレオへのロングボールを多用し、そのこぼれを工藤に拾われてどフリーでエリア内に侵入されたり、大谷のシュートがポストを叩いたりと1点差に追いつかれた後、前半から危ない場面がちらほら。
・浦和がボールの試合を失った後半は柏のロングボール攻撃なりサイド攻撃に悩まされ続けましたが、ここでGK山岸が大活躍。山岸らしくない果敢な飛び出しでピンチを未然に防いだり、決定機に繋がりかねないクロスを横っ飛びでキャッチしたり。もっとも柏のフォアチェックに慌ててしまって、フィードミスでピンチを招いて自分で防ぐ場面もありましたが。
・ただ柏は攻めてはいるものの、浦和守備陣を崩すには至らず。エリア内で宇賀神が後方から工藤を引っかけてしまった場面でPKを貰えなかったのが不運だったくらい。山本主審は終盤ファウルを取る基準がてんでバラバラになってしまい、どう見ても必要以上に試合が荒れてしまう主犯格になっていました。
・決して良くない試合内容ながら、しっかり逃げ切り勝ち。あんまりミシャっぽくない勝ち方で、こういう試合が夏場も出来ていれば楽だったのですが・・・
-----阪野-----
--原口----柏木--
宇賀神-阿部-啓太-平川
-槙野--那須--坪井-
-----山岸-----
得点:5分 柏木、11分 柏木
65分:阪野→関口
69分:柏木→梅崎
77分:坪井→暢久
-----クレオ-----
--田中----工藤--
橋本-大谷--栗澤--金
-渡部--近藤--鈴木-
-----菅野-----
得点: 14分 工藤
40分:橋本→山中(負傷交代)
65分:田中順→ジョルジ ワグネル
70分:鈴木→谷口(負傷交代)
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