« 中華そば 青葉@大宮 | トップページ | 【休業】音羽屋@飯田橋 »

2013.12.19

浦和2013年回顧(2):選手層は依然厚くならず

浦和2013年回顧(1)から続く)

・選手補強は合格レベルでしたが、選手層が厚くなったかといえばそうともいえず。

・極端にいえば昨年は「いつものスタメン+宇賀神」だけだったのが、今年は「いつものスタメン+マルシオ、梅崎」になっただけ。

・「いつものスタメン」と遜色なく使える選手は相変わらず少なく、原口とか啓太とか阿部とか那須とか主力選手を出場停止等で欠いた試合は勝ち点落としまくり。全く代えが効かない興梠が出場停止となったホーム柏戦で勝てたのが皮肉といえば皮肉でしたが。

・終盤は攻守両面で使える貴重な持ち駒だったマルシオが怪我でベンチにも入れなくなり、浦和大失速の一因に。梅崎なり関口なり直輝なり、マルシオ不在時に2列目に途中投入できる選手はいることはいるのですが、ボールをキープできる選手は誰一人としていないのは痛恨の極み。

・昨年不動のレギュラーだった坪井や永田は試合勘を失ってしまったせいか、たまに訪れる出場機会でもミスが目立ちました。特に長期離脱明けの永田の惨状は眼を覆わんばかり。浦和の守備が昨年のリトリート一辺倒から中盤でボールを取りに行く方向に変わったのが関係しているのかもしれませんが・・・

・永田が怪我による長期離脱だったのでやむを得ないにしても、坪井の不振は多分にミシャのスタメン固定の弊害かと。昨年は監督就任初年で早期にチームに戦術を定着させ、それなりに勝ち点を積み上げて浦和にありがちな雑音を封じ込めるためにスタメン固定はやむを得ないと思っていましたが、今年はその弊害が目立ち始めたように感じました。森脇はコンディション不良なのか、どう見ても試合に出してはいかんレベルだろうと思われる試合もありましたが、ベンチに座る坪井は思うところはあるだろうなぁ・・・

・大ベテランの暢久は昨年終盤、永田離脱時に大活躍。ところが今年は時々途中投入でクローザー的役割を担う程度で、しかも大ベテランにも関わらず試合の入りが芳しくなかったりして総じてイマイチの出来。またCBに起用された甲府戦ではパウリーニョに苦戦した挙句前半だけで交代を命ぜられてしまいました。暢久は残念ながら今年限りで契約満了になってしまいましたが、その出来からすれば妥当だと思います。

・そもそもミシャが上手く使えるかどうかという問題がありますが、守備駒を欠いたのが浦和の「ザル守備」ならぬ「枠守備」の一因かと。

・残念ながら若手に目立った成長は見られず。これまたミシャのスタメン固定の弊害なのかもしれませんが、天皇杯を見る限り、スタメンどころか「いつものベンチメンバー」を脅かす実力がある選手が見当たらないのも事実。

・目先の勝敗を半ば度外視し、成長を促すために若手を積極的に起用したフィンケ。その結果成績不振で外野から轟々たる批判を浴び、まるで石もて追われるように浦和を去らざるを得なくなったフィンケの末路を見れば、このクラブで「我慢して若手起用」なんてやる監督なんてまずおらんでしょう。浦和というなぜか分不相応といって差し支えないくらい勝利が要求されるクラブでは、若手は数少ないチャンスを活かし、自ら道を切り開いて監督の信頼を勝ち取るしかないかと。極めて険しい道ですが。

・その点長崎に活路を見出し、がっちりスタメンの座を掴んだ岡本は立派。来年矢島や小島はどうするかなぁ・・・

|

« 中華そば 青葉@大宮 | トップページ | 【休業】音羽屋@飯田橋 »

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 浦和2013年回顧(2):選手層は依然厚くならず:

» 浦和2013年回顧(3・了):守備は大決壊し、攻撃も次第に行き詰まる [浦和御殿]
(浦和2013年回顧(2)から続く) ・リーグ戦の結果は昨年の3位から後退して6 [続きを読む]

受信: 2013.12.20 11:50

« 中華そば 青葉@大宮 | トップページ | 【休業】音羽屋@飯田橋 »