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2014.04.17

【観戦記】14年ナ杯予選第3節:浦和 4-3 徳島

・中2日で迎える川崎戦を睨んで、前節名古屋戦から柏木を除いて全員スタメン入れ替えで今季リーグ戦&カップ戦全敗の徳島に臨みましたが、ここまでの極端なターンオーバーには無理があって引いて守る相手に大苦戦。

・おまけにお粗末なミスが積み重なって、今季トータルで2得点しか上げていない徳島に3点も取られる大失態。本来前半だけで休ませたかったであろう柏木が孤軍奮闘し、さらに後半半ばから李や槙野を投入して浦和の「やらかしの歴史」に新たな1ページを付け加えることだけは避けられましたが、勝つには勝ったとはいえ収穫は少なく、反省点だらけの試合だったと思います。

・もっとも昨年天皇杯で大幅に選手を入れ替え、乏しい内容ながら栃木ウーヴァはなんとか振り切ったものの、山形には完敗したことを思えば、同一カテゴリーの相手に勝てただけ昨年より前進していると見ることもできなくもありませんが。

・徳島はなんとスタメンを前節から全員入れ替え。かつ広島戦と同様に3-4-2-1のミラーシステムを採用し、守備時は5-4-1の格好で自陣深く引いてカウンター狙い。

・これに対し浦和はなかなか攻略の糸口を見出せず。柏木が若干引いてボールを引き出すことでなんとか打開策を見出そうとしてはいるものの、阪野はボールの受け手としては全く機能せず、直輝もボールを受けてからの周囲との連動に難があって、これまた全く機能せず。

・縦パスを入れられないのでサイドから打開を図ろうにも、永田なり啓太なり後方からのロングフィードにミスが続いてどうにもならず。

・ただセットプレーで失点した後、柏木CK→青木→阪野で早めに同点に追いつけたのは幸い。およそ流れの中からは点が入りそうにありませんでしたからセットプレーでの得点は実に貴重。

・その後前半終了までの15分くらいは若干浦和のパス回しのピッチが上がって柏木→関口のチャンスも(関口はシュート撃ち切れず)。さらに後半頭から不振の直輝を矢島に代え、その矢島が相手の寄せが甘いのに乗じてバイタルエリアからシュートをぶちこんで浦和逆転。

・これで前に出てこざるを得なくなった徳島を浦和は一段と攻めやすくなり、平川→阪野の絶好機が生まれましたがどフリーの阪野はこれを決められず。ポスト役としては全くダメだった阪野も得点を重ねることで今後何がしかの使い道が生じたでしょうけど、そのわずかな可能性を自ら潰した格好に。

・その後はドタバタ劇の連続で、立て続けに2失点。柏木CKのクリアボールを啓太が上手くコントロールできずにカウンターを喰らったのはまだしも、GK加藤が真正面のシュートを後逸といって差し支えないようなお粗末なプレーで失点。

・さらに不運にも永田が故障。李&槙野の同時投入で浦和にマークの混乱が生じたのか、右からのクロスに対してドウグラスへのマークが外れていて3失点目。

・永田→槙野は、この試合レギュラー組を休ませたかったミシャにとって全く想定していなかった交代でしょうが、再びドン引きに戻ってしまった徳島に対して槙野投入が効いて浦和は主に左サイドから大攻勢。柏木のクロスに飛び込んだ矢島がオウンゴールを誘発して同点。さらにATに入ってCKからの流れで柏木クロス→濱田で逆転。

・途中で柏木を下げるどころか、レギュラー組を2人も投入せざるを得なくなって川崎戦に向けて極力主力を休ませる目的は果たせず。さらに控え組にレギュラーを脅かすような勢いも感じられず、スタメンではどこからどう見ても柏木が頭抜けていていることを実証。勝つには勝ったとはいえミシャにとって頭の痛い試合だったと思います。もっともそもそもいきなりスタメンをほぼ全員を入れ替えるやり方自体が間違っていると思いますが。

20140416007

-----阪野-----
--直輝----柏木--
関口-青木--啓太-平川
-濱田--永田--坪井-
-----加藤-----

得点:32分 阪野、50分 矢島、85分 OWN GOAL、90+1分 濱田

HT 直輝→矢島
67分 阪野→李忠成
67分 永田→槙野

・これといった見せ場がなかった控え組ですが、あえてマシだった選手を上げれば濱田。大宮戦に続いてミシャの戦術を着実に消化している様子が窺われ、高さのある相手に対して守りの切り札として活用される可能性が残りました。逆に坪井はパスミスも多ければ、いとも簡単に振り切られる場面も目立ち、今季ほとんど出場機会がなく、仙台戦からベンチからも外れているのも当然と思われる惨状。

・また西川に慣れてしまったせいか、加藤のあんまりな不安定ぶりにも参りました。今後ナビスコ杯では代表招集で西川がいないことが予想されますが、この状態では甚だ心配。もっとも山岸に代えたところで良くなるとは限らないというのは昨年経験済み。

・あと直輝。関根の台頭でベンチにも入れなくなった関口が、その厳しい立場を自覚して、ミスが多いとはいえアグレッシブな姿勢を見せていたのに対し、同じような立場の直輝は何もできない、いや何もしないまま前半で交代を命ぜられてしまいました。「お前はサイドに張ってろ」と言われたペッカー時代は非常に気の毒と思いましたが、このままでは「上手いが使いづらい」選手に終わってしまうような気がしてなりません。

・そして試合に出ていない森脇がリプレイ画像で圧倒的な存在感を醸し出す不思議(笑)。

20140416003

-----ドウグラス----
--衛藤----宮崎--
李--窪田--花井-小暮
-木下--斉藤--藤原-
-----長谷川----

得点: 19分 窪田、61分 小暮、68分 ドウグラス
 
81分 宮崎→橋内
84分 花井→小島
90+1分 衛藤→キム ジョンミン

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