【観戦記】14年第4節:浦和L 3-0 吉備国際大
・なぜか今節は鴻巣開催。メインスタンドは開放されず、客席は芝生席というかただの土手でしかなく、有料試合の会場としては問題ありすぎ。
・しかも運が悪いというか何と言うか、近くにいた泥酔オヤジが終始バカ声を張り上げるというなんともトホホな環境下での観戦でしたが、浦和は面倒な相手に対して効率よく得点を重ねて今季開幕から4連勝。
・吉備の得点機は皆無というかシュートすら数えるほどで、枠内シュートはゼロだったと思いますが、点差がついた割には浦和が一方的にゲームを支配した印象はなく、なんだかドタバタし続けた中で転がり込んだチャンスをしっかりものにした試合だったと思います。
・吉備は4-5-1、いやむしろ中盤が一人下がって5-4-1みたいな布陣。しかもドン引きではなく、積極的に最終ラインを押し上げ、かつぎゅっと守備網を狭めながら浦和のボールホルダーに対して激しくプレスをかけてきます。鴻巣のピッチ状態が良くないことも手伝ってか、この吉備の積極的な守備に対して浦和は序盤ボールを繋げず苦戦。
・しかし、吉備のバイタルエリアの守りが甘くなった一瞬の隙を突いて柴田が中に斬りこみ、そのまま中央からぶち込んで先制。さらに臼井の左サイドからクロスをファーの後藤がヘッドで追加点。
・吉備の攻撃はボールを奪ってからロングボールを多用した縦に速いものばかり。ボランチや最終ラインのミスで一発を食らう恐れがありますが、逆にいえば浦和の凡ミスがなければおよそ点が入りそうになく、浦和に致命的なミスがなかった以上、結局90分を通じて吉備に得点機がなかったのは道理。
・吉備の守りはどう見ても体力任せ臭く、90分間持つわけがないので、2点先取した浦和は落ち着いてボールを回して吉備の消耗を誘えばいいはず。しかし、後半に入って吉備が攻めに人数をかけて一層圧力を強めてきたこともあってか、相変わらず浦和のボール回しはぎこちなく、ドタバタ模様に終始。
・ただ浦和の守備は一貫して安定しており、双方点が入る気配がないままだらだらと時間だけが経過する中で吉良?が左からエリア内に突入してPKを獲得。加藤が決めて3点目を決めて事実上勝負あり。
・その後は吉備の運動量が落ちて浦和が両サイドから攻撃を仕掛けるも、左右ともクロスの精度を欠いて追加点ならず。
・ガツガツ当たってくる上に、ロングボールを多用してくるチームはちびっ子が多い浦和にとって苦手のはずで、昨年はそんなチームに何度も苦杯を舐めたような気がしますが、今日はピンチらしいピンチなし。乗松・臼井の加入で最終ラインが安定した上に、藤田&猶本の当り負け→不用意なボールロストがなくなったのが大きいかと。
---後藤--吉良---
加藤--------柴田
---藤田--猶本---
臼井-高畑--乗松-堂園
-----池田-----
得点:21分 柴田、30分 後藤、67分 加藤(PK)
HT:臼井→齊藤(負傷交代)
78分:吉良→大滝
85分:加藤→栗島
・途中で吉良に代えて投入された大滝はポストプレーでチームに落ち着きを与え、良い働きをしていたと思います。前節謎の欠場だった吉良は中盤でボールが落ち着かないのが響いてか、この日はあまりいいところなし。吉良と大滝は全く持ち味が違うので、対戦相手によって使い分けができるようになれば面白いのですが。
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