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2014.04.27

【TV観戦記】14年第9節:柏 3-2 浦和

・試合終了間際にカウンターを喰らって逆転負け。90分を通じて浦和が良かった時間帯はそれほどなく、当然ながら決定機もそれほど多くありません。また守ってはGK西川の好セーブに救われた場面が2度ありました。もっとも菅野も柏木FKや宇賀神のシュートをぎりぎりのところで防いでおり、浦和が負けるべくして負けた試合ではなく、前節川崎戦同様、どちらが勝っても不思議ではない試合だったと思います。

・ただ芳しくなかった前半のうちに原口の個人技で先制した以上、Wレアンドロを欠いて攻撃力に難点がある柏に3点も取られて逆転負けを喫してしまったのは甚だ残念。うち1失点ははっきりとした誤審によるPKによるものとはいえ、あまり良い内容ではなかった試合をせめて引き分けで終えられなかったものかどうか。

・不運としか言いようがないPKで逆転され、ミシャは立て続けに攻め駒を切って反撃。柏木CK→阿部HSですぐに同点に追いついたところまでは良かったものの、その後はボールを支配しながらも柏の堅陣を崩しきれず。最後は緩い縦パスを狙われてカウンターを浴びてジ・エンド。

・積極的に勝ち点3を狙いにいって勝ち点ゼロで終わってしまうという、なんともミシャらしい負け方。

・この試合の後、横浜M相手に先制したF東京が後半なりふり構わず守りに入り、自らはシュートを一本も撃たずに逃げ切ってしまうというなんとも超リアリスティックというか、クソつまらない試合を見てしまいましたが、そんなF東京の監督とミシャは精神構造がまるで正反対なんでしょうなぁ。

・そんなに内容は良くなく、しかも不運なPKで一度は逆転された試合だっただけに勝ち点1でよしとする粘り強い闘い方を続けていかないとタイトルにはなかなか手が届かないと思います。

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・浦和のスタメンは小破した槙野に代えて濱田を入れただけで、他は前節同様。レアンドロが故障した柏は何か特殊な手を打ってくるかと思ったのですが、レアンドロに代えて太田が入っただけで、それ以外の面子はこちらも前節同様。

・おまけに柏のフォーメーションにもこれといった変化はなく、3-4-2-1同士のがっぷり四つ。しかもともに前からはさほどプレッシャーをかけず、コンパクトな布陣でリトリート主体の守備。

・そのためか、共にボールを持ったところで攻め倦む時間が長く続き、攻撃はカウンター頼み。それでも序盤はやや柏が優勢で、濱田が工藤の突破を許してしまう大ピンチがありましたが、ここは西川が好セーブ。

・浦和は攻撃の糸口が掴めず、これといったチャンスがないまま時間だけが過ぎてゆきましたが、深い位置からの柏木のパスが最前線にいた原口に通り、原口が個人技でマーカーを交わして先制。なんかG大阪の遠藤によくやられた場面を思い出してしまいましたが、パスを出した柏木も見事なら、それを受けた原口もまたお見事。原口は一度はボールコントロールに失敗しながら良く決めました。

・先制された柏は後半頭からハン・グギョンに代えて茨田。ハン・グギョンはボール奪取に秀でているものの、悪く言えばただそれだけなのに対し、茨田は比較的前に出てくるタイプ。この交代が見事に奏功して後半立ち上がりから柏が攻勢。

・太田のエリア内突入&シュートは角度がないこともあって西川が難なくセーブしたものの、その後も柏の攻勢は続き、左右にクロスで振られた挙句に茨田のゴールで柏同点。前半の柏のクロス攻撃は悉く浦和DF陣に跳ね返されていましたが、攻め駒に茨田が一枚加わったことで柏のクロス攻撃が実った格好。

・それまで良く言えばカウンター狙い、悪く言えば受身の対応に終始していた感のあった浦和も同点に追いつかれてからついにどつき合いに転じ、森脇エリア内突入の決定機を得ましたが、シュートはポストを直撃。

・その後どう見てもエリア外でのファウルなのになぜかPKを取られて失点したかと思えば、柏木CK→阿部ヘッドで同点に追いついて試合はヒートアップ。

・終盤は足が止まりだした柏に対して浦和がボールを支配する時間が長くはなりましたが、エリア内で粘った宇賀神のシュートが惜しかったくらいで、他に決定機らしい決定機は掴めず。最後は原口が無理に縦パスを入れたところでものの見事にカウンターを喰らって敗戦。

・この試合を通じて前3人にあまり良い形でボールが入れられず、柏DFライン裏にロングパス一発での打開を図る場面が頻発。しかもたまにボールが入っても李が絶不調で、ボールを上手くコントロールできずにチャンスを悉く潰していたのが気になりました。PKで逆転される前にミシャは啓太を入れて李を下げる準備をしていましたが、これは納得。もっとも怪しいPKで李アウトは先延ばしになってしまいました。

・柏は中央の守備が堅いので前3人での打開が難しいのは覚悟していましたが、そうなるとカギを握るのはサイド。こうなるとやはり槙野欠場は痛手で、宇賀神が中へ入ってもその外を使える選手がいませんでした。ミシャは終盤原口に外を回れと命じていた風でしたが、肝心の原口が中へ中へと入ってしまい、エリア内中央は大渋滞。そしてその中央でのボールロストでカウンターを喰らっての敗戦ですから目も当てられません。

 
-----李------
--原口----興梠--
宇賀神-阿部-柏木-梅崎
-濱田--那須--森脇-
-----西川-----

得点: 24分 原口、75分 阿部

73分 濱田→啓太(阿部が左CBへ)
74分 梅崎→関根
86分 李→青木(興梠が1トップへ、柏木がシャドーへ)

-----工藤-----
--田中----太田--
橋本-大谷--韓--高山
-渡部--近藤--鈴木-
-----菅野-----

得点:60分 茨田、72分 田中(PK)、90+3分 田中也

HT ハン グギョン→茨田
78分 太田→キム チャンス(高山がシャドーへ)
90+1分 大谷→栗澤

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