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2014.05.16

【展望】14年第14節C大阪戦

・W杯得点王フォルラン獲得を機に、今年のJリーグの話題を独占した感のあるC大阪。昨年代表でも大ブレイクした柿谷や、山口、南野らが醸し出した「セレ女」現象にも驚きましたが、フォルラン獲得でC大阪の人気はついに全国区になり、C大阪の試合はホームどころかアウェーでも大賑わい。あまりのC大阪の露出の多さゆえか一部では「D大阪」とも揶揄されるくらいですが、どう見ても興業的にはフォルラン獲得は大成功。

・ところが人気は急上昇したものの肝心の戦績は奮わず、現在4勝4分4敗の勝ち点16で暫定10位。超攻撃的なチームカラーの割にはリーグ戦総得点はわずか16に留まっています。

・フォルランは6点取っているので「浪速のリネカー」ではないことは確かですが、「Jリーグでは反則」級の実力を見せ付けるにはいたっておらず、戦力面で見ればどう見ても割に合わない買い物。

・フォルランはまだしも柿谷が今季わずか1得点に留まっており、これがC大阪不振の主因と目されます。

・W杯を目前に控え、代表の主力CFになるかもしれない重圧が柿谷の調子を落としているのかもしれませんが、それ以上にC大阪にとって難儀なのが監督。フォルラン獲得資金捻出のため、昨年大活躍したシンプリシオの契約を見送っただけでなく、実績豊富なクルピ監督とも契約せず。その後名波が監督になるとの噂を経て、最終的に落ち着いたのが前FC東京監督のポポビッチ。通称「ポ将」。

・2年間FC東京を指揮したものの、タイトルに縁がないどころかリーグ戦では優勝争いには全く絡まない中位どまり。攻撃サッカーを標榜するものの、実態は「ワンツー地獄」と評されるくらい攻撃が単調で、ポゼッションが自己目的化していてゴールへと向かう怖さがないのが特徴。両SBも含めてアタッカーが後方からこれでもか、これでもかと湧き出てきてゴールへ向かうクルピの攻撃サッカーとは好対照。特に鋭いカウンター切れ味をポ将が減殺しているのではないかとの疑惑がフツフツと。

・ポポビッチはフォルランを活かそうを試行錯誤しているのか、当初は4-2-3-1(柿谷1トップ)だったを4月末になって3-4-2-1(フォルラン1トップ)へ変更。そして前節仙台戦でまた4-2-3-1に戻しています。ところがリーグ戦の戦績は好転の兆しがなく、第2節から4節にかけて3連勝した以降勝ったのは第11節名古屋戦のみ。

・C大阪はACL広州恒大とのアウェーゲームをこなしてからの中3日。ホームでの第1戦で大敗を喫して勝ちぬけが非現実的になってしまったためか、第2戦ではフォルランと酒本が遠征に帯同せず、さらにスタメンも大幅な駒落ち(結果はなぜか辛勝)。相変わらず打倒ミシャに熱心なポ将ですが、久しぶりにきっちり1週間空いた浦和とはコンディションで大きな差があります。

・大宮相手に快勝した浦和は前節突如スタメンに抜擢された青木に代えて休養十分の啓太を入れるとか、平川を梅崎に代えるとか、マイナーな選手入れ替えが考えられるくらい。久しぶりに5万人超の埼玉スタジアムでポ将に引導を渡したいものです。

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<前節:C大阪 0-1 仙台>

-----フォルラン----
南野----柿谷--長谷川
---扇原--山口---
丸橋-藤本--カチャル-酒本
-----金鎮鉉----

62分:南野→楠神
72分:長谷川→ニコルス
85分:柿谷→永井

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