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2014.05.02

【展望】14年第11節FC東京戦

・浦和戦というか対ミハイロビッチに並々ならぬ執念を燃やし、ついに悲願の1勝を勝ち取ったことで燃え尽きてしまったポポビッチ監督に見切りをつけ、マッシモ・フィッカデンティ監督を招聘してチーム再建中のFC東京(以下「瓦斯:」)。名前が長い上に、発音しづらいので、個人的には「フッカちゃん」と呼んでいます。

・横浜M戦、名古屋戦と2試合TV観戦しましたが、フィッカデンティはイタリア人らしく極端に守備に重きを置く監督の模様。もっともイタリア人でもザッケローニのようにざるでの殴りあいを良しとする監督もいますが。

・監督が変わるたびにサッカーの内容がコロコロ変わる点については浦和の右に出るクラブはないと自負していますが(自嘲)、瓦斯もなかなかどうして負けていません。

・大熊の「体育会サッカー」に始まり、ヒロミの「口撃サッカー」。城福の「セクシー」だか「ムービング」だかは完成を見ないうちに監督のメンタルが参ってしまい、そしてポポビッチの「ワン・ツー地獄」へ。途中ガーロとかいたような気がしますが、これといった特徴を見出せないまま浦和にクビを斬られました。

・瓦斯は4勝2分4敗の勝ち点10で目下11位。監督交代初年ということもあってか、守備重視の割には総失点12と失点が特に少ないわけではなく、総得点11と得点力の乏しさが目立つ格好。ここまでの戦績を見ても神戸・川崎・広島と上位相手には軒並み敗れ、上位相手で勝ったのは鳥栖戦のみ。

・戦力は少々入れ替わっていますが、CB吉本が加賀からポジションを奪っているのが目を惹く位で、スタメンレベルでは全くの新顔はいません。慶応大在学中のサイドアタッカー武藤のドリブルが結構厄介で、序盤はスタメンで出ていましたが、最近はベンチスタート。

・ルーカス(引退)と長谷川が抜けて、新外国人FWエドゥーは外れだったのか平山にポジションを奪われてベンチ行き。河野、石川、羽生が負傷欠場中。

・瓦斯の基本フォーメーションは4-3-1-2。3ボランチを中心に前から積極的にボールを奪いに行き、ボールを奪ったら縦に速い攻めを仕掛けてきます。横浜M戦での得点はまさにそのパターン。

・また遅攻を強いられた場合は平山目掛けてサイドからのクロス攻撃を多用。特に左SB太田のクロス精度が高いので要注意。

・ただどう見ても3ボランチ、特に米本に極端な負担がかかっており、今のところ「頑張れ米本システム」でしかないのが難。連戦には明らかに不向きで、実際名古屋戦ではこの守備が機能したとは言えず、結構名古屋にボールを回されていました。また夏場は違ったやり方を考えないと自壊しそう。

・またFWにも、極端な場合は自陣にまで下がっての積極的な守備を求めるためか、高い位置でボールを奪えないとなかなか点が入りそうにありません。浦和の天敵渡邉が今季未だノーゴールというのはこの戦術の犠牲になっている感も。

・面白いことにフィッカデンティは試合中にフォーメーションを頻繁にいじくってきます。名古屋戦では4-3-1-2 → 4-4-2 → 3-4-3 と変え、横浜M戦では最後は5バックに。こういう手合いは監督なり選手なりがぼけっとしていると知らん間にマークがずれがちで、これまた要注意。

・浦和は軽症と伝えられた槙野が復帰するかどうかが最大のポイント。また柏木や阿部といった浦和の心臓部にあたる選手が共にお疲れで、ミシャが横浜M戦同様小幅な選手入れ替えを仕掛けてもなんら不思議はない、いや入れ替えて然るべきなのですが、ミシャはそれができるかなぁ・・・

・不用意な縦パスや、イージーなミスが命取りになりかねない相手なので、慎重なゲーム運びが続くというか、端的に言ってしまえば塩試合になりそうな予感がムンムンですが、滅茶苦茶強い相手でもないので、粘り強く、我慢強く闘って勝利を引き寄せたいものです。

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<前節:瓦斯 0-1 名古屋>

---平山--渡邉---
-----東------
-三田--高橋--米本-
太田-森重--吉本-徳永
-----権田-----

HT:三田→武藤
55分:徳永→松田(高橋がCBに下がり、太田がWBに上がって3-4-3へ)
76分:渡邉→エドゥー

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