【展望】14年第12節甲府戦
・中2日という過酷なスケジュール下で試合が続きますが、次の相手は甲府@国立競技場。国立競技場でのJリーグの試合はこれが最後。もっとも瓦斯戦試合終了後の柏木が苦笑していたように、昨年来何度も「最後の国立」が謳われまくったせいか、これといった感慨も沸かず。
・歴史的には甲府はお得意さまで、甲府と残留争いを演じた11年にパウリーニョ一人にズタボロにされたのが唯一の敗戦。但し、城福監督がなりふり構わず守備を固めた昨年は2試合ともタイトなゲームになってしまいました。
・甲府はここまで3勝3分5敗の勝ち点12で13位。総失点は13と下位チームでは少ないほうですが、総得点わずか8で降格圏にいる徳島や仙台よりはマシという程度。
・前節川崎戦を見たところ、1トップに起用されたクリスティアーノがJ1では力不足でボールロストも多ければ、好機で宇宙開発といいところなし。栃木SCでは実績があるFWですが、今のところ1得点止まり。
・期待の新戦力がハズレと判明したためか、城福監督はなんと第2節以降盛田をCFに起用し、盛田はここまでキャリアハイの2得点を記録。
・99年に駒大から大学ナンバー1ストライカーとして鳴り物入りで浦和に加入(新人&ノーゴールなのにチャントが出来たくらい!)したものの全く結果を残せず、流れ流れて広島時代にCBへコンバート。昨年暮れには一度契約満了になって、なんとか再契約に漕ぎつけたものの、そのままCBとして選手生活を終えるものと思い込んでいたのですが、盛田がまさかCFとして復活するとは。
・99年同期の6選手(盛田・宮沢・池田・吉野・西部・高橋)の中で現役なのはもはや盛田と西部のみ。西部が高卒&GKであることを考えると、盛田がここまでトップリーグで長く生き残れる選手になり、しかも巡り巡ってCFで再生するとは感慨もひとしお。
・で、その盛田が浦和戦で1トップに戻ると目されますが、城福監督からは点を取ることを期待されておらず、もっぱらポスト役に徹する盛田が他の選手とどう絡んで浦和ゴールに迫るのかが見もの。ただ、甲府は昨年残留の立役者だったパトリックと柏を失い、新加入のクリスティアーノがさっぱりじゃ辛いわなぁ・・・
・守備は相変わらず5-4-1、かつタイトな守備ブロックを押上げ、スライドさせてボールホルダーにプレッシャーをかけながら粘り強く守ってきます。
・浦和は槙野が甲府戦で復帰の模様。槙野を故障で欠いて以降、浦和の攻撃力が著しく低下しているのは明々白々だっただけに、槙野復帰は朗報。
・ただ他の面子、特に両ボランチから前目の選手の消耗は凄まじく、この試合で小幅な選手入れ替えを仕掛けないとまたしても秋に失速しかねない気も。李/興梠→関根、阿部→啓太くらいは普通にあって良さそうなものですが。
・どのような面子になるにせよ、昨年の国立同様、甲府の強固な守備ブロックをへろへろの浦和が攻め倦み、終盤までスコアレスで推移する展開が予想されます。そろそろ那須の一発が炸裂しそうな気がしますが。
--------------------------------------
<前節:川崎 2-0 甲府>
----クリスティアーノ----
--下田----石原--
阿部-新井--稲垣-松橋
-佐々木-山本--青山-
-----岡------
57分 新井→ マルキーニョス パラナ
61分 松橋 → ジウシーニョ
67分 石原 → 盛田
・徳島に敗れた前節から盛田→下田、河本→石原、パラナ →稲垣、福田→松橋と4人もスタメン入れ替えて主力温存。どいつもこいつも浦和戦に向けて準備を整えてきます(自意識過剰)
・守備に疑問符が付く松橋をレナトと対峙させたのは失策で、案の定松橋はレナトにぶっこ抜かれて2失点目の原因に。
| 固定リンク