【TV観戦記】女子アジア杯準決勝:日本 2-1 中国
・後半開始早々澤のゴールで先制したものの、胡散臭いPKで追いつかれて延長戦突入。両チームとも消耗著しく、PK戦やむなしと思われた土壇場で、宮間CK→岩清水ヘッドが炸裂。試合内容に疑問符はつくものの、観る者の魂を揺さぶる劇的な勝利でなでしこ日本はアジア杯決勝に駒を進めました。
・試合展開は前後半とも似ていて、共に立ち上がりは日本優勢。特に後半は川澄と宮間の位置を代えただけでなく、4-2-2-2から4-2-3-1へフォーメーションを替えた采配がズバリ的中し、セットプレーで先制後に追加点を奪うのも時間の問題と思われましたが、前後半とも途中から急激に失速。
・今大会を通じて高瀬が不振な上、大儀見がいなくなって高瀬の相方が定まらず。日本が優勢な時間帯ですら決定機はあまり作れず、数少ない決定機も中国のGKに阻まれ、結局のところ日本は流れの中から点が取れず。
・後半35分にPKで追いつかれた後は宮間の消耗が著しくなって、日本は前線への配球に四苦八苦。
・同点に追いついかれてから佐々木監督は吉良、木龍と前目の選手を相次いで投入しましたが、パスの出し手がボロボロなのに受け手ばかり代えても機能するわけがありません。哀れにも木龍は菅澤に代えられてしまいましたが、全然ボールが来ずに前線で浮遊している吉良が代えられても何の不思議もありませんでした。
・またその吉良は菅澤投入後なぜか左SHへ。生粋のストライカーである吉良を中盤に下げてどうするんや・・・ 勝ったから良かったものの、同点に追いつかれてからの佐々木監督の大迷走は厳しく糾弾されて然るべきだと思います。
・中国の攻撃はスピードと体格差を生かした縦に速いものばかり。しかし、日本の中盤の守備が機能しなくなると最終ラインが後手に回り勝ちになってそれなりに脅威。終盤は最終ラインの凡ミスで危ない場面が何度もありましたがGK福元の好守で大過には至らず。
・前半も半ばを過ぎると日本がカウンターを喰らう展開が増えましたが、中国のスピードについて行けない澤がフィルター役を全うできず、今後の使い方が難しいと思われる場面もちらほら。ただその澤がマークをすっと外して宮間のCKをニアで叩き込む、得意中の得意というかスペシャルな形で、大一番での勝負強さを見せてくれたのには恐れ入りました。
・この試合で腹立たしかったのはなんといっても主審。良い人キャラに祀り上げられる前の大久保なら試合中に絶対「○もらってんだろ、ゴルァ!!!」と口走っているであろうと思われるほど、中国寄りの胡散臭いジャッジを連発。中島がハンド&PKを取られたのもその流れで考えるとやむなし。延長戦に入ると2枚目のイエローを出したことに気づかずに(?)プレー続行を認めるテイタラク。まぁ中国が執拗に繰り出すラフプレーに3回に1回くらいの割合でイエローカードを提示していたのをもって良しとすべきか。
---高瀬--川澄---
宮間--------中島
---阪口---澤---
宇津-川村-岩清水-有吉
-----福元-----
澤→吉良
中島→木龍
木龍→菅澤
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