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2014.07.26

【展望】14年第17節鹿島戦

・トニーニョ・セレーゾ監督2年目の鹿島。昨年無冠に終わったのみならず、ACL圏入りも逃したためか、今年は思い切った若返りを断行。ダヴィ退場で快勝した前回鹿島戦のスタメンで、前節大宮戦に出場しているのはダヴィ・遠藤・柴崎・小笠原・曽ヶ端の5人のみ。

・最終ラインは全員入れ替わってしまい(但し、右SB伊東は故障中)、昨年の主力だった中田・山村・青木は全員スタメンから外れ、経験の浅い昌子&植田をCBに起用。

・ただ最終ラインの急激かつ大胆な若返り策は無理があったようで、今年の鹿島はやや失点が多め(リーグ戦総失点19)。

・GK曽ヶ端も相当お粗末なレベルになっているような気がしてなりませんが、ここまで入れ替えるのはさすがに怖いのかなぁ。

・攻撃陣の顔触れにも変化があり、大迫移籍によってフォーメーションを4-2-2-2から4-2-3-1に変更し、トップ下にユース出身4年目の土居が定着。さらに左SHジュニーニョの穴はこれまた若いカイオで埋めています。

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・昨年19得点を挙げた大迫が移籍し、それに見合うFWを獲得していないため、シーズン当初は戦力ダウン視されていましたが、ふたを開けてみれば得点力に大きな陰りはなく、ここまでのリーグ戦総得点29は川崎に次ぐリーグ2位。しかも福岡県出身のダヴィだけではなく、流動的に動く2列目の選手が万遍なく点を取っています。

・SBが盛んに攻撃参加してくるのは伝統的な鹿島のスタイルですが、左SB山本はちょっとしょぼく、ジョルジ・ワグネルの獲得話が出てくる所以かも。

・新外国人はまたしてもハズレだったようで、ルイスアルベルトはスタメンに定着できず、ジャイールはほとんど出番がないまま契約満了。本山、野沢らベテラン勢ももはや昔日の力はなく、岩政やジュニーニョがいなくなったことと相まって控えの選手層がかなり薄くなっている嫌いが無きにしも非ず。但し、終盤の切り札として投入される豊川は積極的にゴールを狙ってくる面倒な存在。

・スタッツはそんなに悪くなく、むしろ大幅に選手を入れ替えた割にはよくやっているくらいですが、チームの調子は5月から完全に低迷していて、第11節以降勝ったのはホーム徳島戦のみ。ナビスコも予選敗退。天皇杯は2回戦でソニー仙台にPK戦で敗れる始末。しかもPKを外しに外す大失態付き。

・高卒選手の育成に実績のある鹿島とはいえ、いったん崩れだすと立て直せないのは若いチームにありがちなこと。浦和もそれをフィンケ時代に嫌ほど味わいました(遠い目)。

・浦和はミシャ監督就任以来鹿島にリーグ戦4戦全勝。楽に勝った印象は全くありませんが、いつもこれといった浦和対策っぽい変わったことをやらずに、がっぷり四つの横綱相撲を挑んでくるところがミシャにとってやりやすい相手なのかも。

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<前節:鹿島 2-2 大宮>

-----荼毘-----
カイオ--土居---遠藤
---柴崎--小笠原--
山本-昌子--植田--西
-----曽ヶ端----

得点:34分 ダヴィ、58分 カイオ

77分 小笠原→梅鉢
77分 カイオ→本山
86分 遠藤→豊川

・どこからどう見ても鹿島が勝つべき試合内容でしたが、セットプレー2発で大宮に追いつかれる失態。ここでも曽ヶ端の迷守が目立ちました。

・植田といい、豊川といい、なんで鹿島に入るとあの風貌になってしまうのだろう、若いのに(合掌)。

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