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2014.07.25

【観戦記】14年第16節:徳島 0-2 浦和

・高温多湿下で中3日の遠距離アウェーゲームという厳しい試合条件。ぶっちぎりの最下位相手。しかも最近珍しくなった浦和様御一行歓迎ムードムンムンの地での試合というのは、もう「やらかし」の条件がこれでもかこれでもかと揃いまくっているような気がしてなりませんでしたが、セットプレーで早々と先行し、後半に追加点を上げて無事逃げ切り勝ち。

・厳しい環境下での試合ということもあってか、先制後は良く言えばゲームをコントロールして無駄な消耗を避ける、悪く言えば単に緩んでいるような時間が少なくありませんでした。さらにはカウンターで危ない形を作られることもあって試合内容は今一つぴりっとしませんでしたが、浦和はやらかしのフラグ群をなんとかなぎ倒して勝ち点3を積み上げ。おまけに7試合連続完封勝ちというJ1記録を樹立しました。

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・徳島は前節名古屋戦と全く同じメンバーで、5-4-1のフォーメーションで浦和と対峙。ただ名古屋戦とは対照的に前からはあまりボールを追ってこず、リトリート主体の守備。

・浦和はがっちりマークされている前3人へ縦パスが入れられないので、両WBを軸とした攻撃に終始。前半は宇賀神、さらに宇賀神とポジションを入れ替えた槙野が対面の大崎をぶち抜いて何度か好機を作っていました。

・先制点はセットプレーから。柏木FK→ファーの槙野が藤原のマークを振り切ってシュート。徳島はセットプレーの守備に難があるのか、その後も柏木CK→槙野ヘッドをかろうじてGK長谷川が描きだす一幕も。

・先制直後に中へ切り込んだ宇賀神→梅崎→興梠→柏木という絶好機がありましたが、柏木はシュートを撃ちきれず。

・その後の浦和は前半終了までほぼまったりモード入り。徳島は極端に得点力に乏しいこともあってか、先制した浦和はリスクをかけてまで攻める様子はなく、むしろ徳島にボールを持たせてカウンターを狙っている節も。ただ左WBアレックスへの対応が甘すぎて簡単にクロスを上げられる場面が目立ち、無理に攻めないのは良いとしても守備が盤石とはいえない有り様。

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・小林監督は後半頭から宮崎に代えて千代反田を投入し、藤原を右WBへ、大崎を右IHへシフト。セットプレー対策であると同時に、何度もぶち抜かれている大崎を諦めた趣旨だと思いますが、最終ラインをいじったのが良くなかったのか、最終ラインが下がって浦和に簡単にボールを回されるようになってしまいました。浦和は前半とは逆に森脇が再三前に上がってくるようになり、自然アレックスを押し込む結果となって攻守両面で好循環。

・追加点はカウンターから。村松のミスに乗じた梅崎スルーパス→興梠がニアをぶち抜いてゴール! その後もカウンターで梅崎が村松を交わして興梠に繋ぐ絶好機がありましたが、興梠はDFを交わしてシュートを放つもののGK長谷川がセーブ。浦和は試合を事実上試終わらせることができず、再びまったりモード入り。

・小林監督は衛藤→那須川の交代でアレックスをシャドーに上げ、さらに長身FWのキムを投入しましたが機能したとはいえず。

・アレックスが左サイドで那須をぶち抜いてゴールへ迫ったり(シュートはかろうじて宇賀神がブロック)、スルーパスでアレックスがDFライン裏に抜け出したり(GK西川が飛び出して大過なし)とチャンスがあるにはあったので全くダメだったわけでもありませんが、アレックスをシャドーに上げてしまうとそこに高質のボールを入れる選手がいなくなるのが頭の痛いところ。要するにアレックスレベルの選手が二人いないと点が入らないかと。

・ミシャはキム投入直後に永田を入れてパワープレー対策。もっともキムにボールが入らないので、結果的には単に平川を休ませる以上の意味はなし。さらに梅崎→李、柏木→関口とこれまた次節を見据えてレギュラーを休ませる以上の意味を持たない交代を繰り出して無事逃げ切り成功。チームとしてはこれで良いのでしょうが、李や関口はこれといって良いところが見せられず。マルシオの復帰が近いと目される中で、両名はこれで良いのか?という気も少々。

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-----興梠-----
--梅崎----柏木--
宇賀神-阿部-青木-平川
-槙野--那須--森脇-
-----西川-----

得点:14分 槙野、57分 興梠
   
70分 平川→永田
74分 梅崎→李
79分 柏木→関口

・浦和は2010年にPSMで徳島に来たことがありますが、その時の出場メンバーで浦和に残っているのはなんと阿部・宇賀神・啓太のみ。但し、柏木・森脇・槙野は広島J2時代(2008年)に徳島を経験済。

・那須と西川は意外にもJ2を経験してないので徳島は初めて。

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-----高崎-----
--衛藤----宮崎--
アレックス-濱田--齋藤-大崎
-藤原--福元--村松-
-----長谷川----

HT 宮崎→千代反田
55分 衛藤 裕→那須川
66分 大崎→キム ジョンミン

・久しぶりに生で見た高崎。長身の割にはハイボールにはそんなに強くないところは変わりないかなと思いましたが、足元に来たボールをしっかり収めて周囲に叩くという一連の動きが意外に上手くなっていてびっくり。名古屋戦では単に名古屋の守備がアレなだけだと思っていましたが、那須も高崎にはそこそこ苦戦。この出来なら小林監督が高崎を1トップで使い続けているのは道理。

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