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2014.09.04

【TV観戦記】14年ナ杯準々決勝1stLeg:広島 0-0 浦和

・絶好機は共に1回ずつありましたが、共にゴールマウスに嫌われて得点ならず、スコアレスドロー。しかし前半の試合内容は一方的な広島ペースで早々と先制点を取られても何の不思議もなく、後半多少浦和が盛り返したとはいえこの試合をスコアレスドローで終えられたのはラッキーといって差し支えないでしょう。

・アウェーゴールを上げることはできませんでしたが、特段不利な状況で2ndlegを迎えるわけではなく、ホームできっちり勝てばいいだけの話。浦和は那須・平川・マルシオを完全に温存した反面、広島にはこれといった上積みはないことを考えるとスコアレスドローでの折り返しは何の問題もありません。

・それにしても前半は酷すぎました。広島は先の対戦から一変して積極的に最終ラインを押し上げてきたのにはびっくり。浦和の最終ラインまでプレッシャーをかけに来たのは最初の10分くらいに留まりましたが、その後も前目でボールを奪いに行く姿勢は変わらず。

・これに対して浦和はなぜか体が重そうで出足も悪ければ玉際で競り負ける場面も少なくなく、早い時間帯から押し込まれ気味になり、ビルドアップもままならず。興梠には全くボールが入らず、それ以前にパスミスが多すぎて話になりませんでした。

・広島の攻撃は柏が関口の裏を突くパターンがメインで、柏から寿人へ高精度のクロスを3度ばかり送られてしまいました。これは何とか浦和DF陣がクリアしたものの、関口と森脇の間を破られることもあって、高萩→寿人のシュートがバーを叩いてヒヤリ。またセットプレーでも危ない場面がちらほら。

・ところが、広島は前半飛ばし過ぎたのか、後半は浦和の動きが相対的に良くなり、セカンドボールも浦和が拾うようになってボールポゼッションも上昇。関口は逆に柏を押し込んだ格好になり、自然裏を突かれることもなくなりました。広島のチャンスは柴崎が持ち上がってミドルシュートを放った一回だけでしょう(シュートは加藤の正面)。途中投入の啓太が広島の最終ラインにまで積極的にプレッシャーをかけ、ビルドアップを阻害していたのが効いていました。

・とはいえ、浦和はボールを保持している割にはチャンスが作れず。森脇→最終ライン裏に斜めに走りこんだ興梠→途中投入の李のシュートが唯一無二の決定機でしたが、李のシュートはポストを叩いて得点ならず。他には宇賀神が左サイドから深くえぐってシュートを放ったくらい。

・CKもかなりもらいましたが、全く得点の気配なし。

・終盤になって宇賀神が足を攣り、関根を投入せざるを得なくなった時には対面がミキッチだけにビビりましたが、ミキッチも既に疲労困憊で大過なく試合終了。

・2ndlegまで中3日。興梠がどう見てもヘロヘロなのが気がかりですが、お得意様相手にホームできっちり勝って準決勝へ駒を進めてもらいたいものです。

-----興梠-----
--梅崎----柏木--
宇賀神-阿部-青木-関口
-槙野--永田--森脇-
-----加藤-----

58分 梅崎→李
59分 阿部→啓太
83分 宇賀神→関根

・代表で不在の西川に代えて加藤。他に那須→永田、啓太→青木、平川→関口とミシャにしては結構面子を代えてきましたが、控え組の出来は対照的。

・加藤は雨の中で何度かあった枠内シュートを落ち着いて処理し、広島のプレッシャーにも動ぜずにビルドアップに参加。そして得意のロングスローも披露。永田もお決まりの「うっかり」はなく、広島の攻撃を淡々と中で跳ね返し、時にロングフィードなりドリブルでの持ち上がりなりを見せて十二分な働き。

・一方関口は散々。前半は柏にボコボコにされてしまい(ナビスコ柏戦で橋本にボコボコにされた時とそっくり)、攻勢に転じた後半も精度の低いクロスを入れるのが精一杯で何もできず。青木はビルドアップにたいして関与できていないのがいかにも辛い。途中から出てきた啓太と比べると動いている範囲も狭く、啓太からのスタメン奪回は難しそう。

・梅崎→李、青木→啓太の交代は単に中3日で迎える2ndlegを見据えたものに過ぎず、戦術的な意味合いは全くないかと。ただ興梠→矢島といった交代でヘロヘロの興梠を休ませたいところ、宇賀神が足を攣って関根を投入せざるを得なくなったのはミシャにとって誤算かも。

・定番の梅崎→李の交代。李の出来は相変わらず良くないのですが、この試合については梅崎も良くなかったので交代自体は可もなく不可もなし。しかし、李があの絶好機を決められないあたりに闇の深さを感じざるを得ません。

-----寿人-----
--高萩---野津田--
柏--和幸--柴崎-ミキッチ
-宮原--千葉--塩谷-
-----林------

62分 野津田→森崎浩
69分 寿人→茶島
75分 柴崎→青山

・広島は代表で水本、皆川が不在で宮原と寿人を起用。シャドーが森崎浩ではなく野津田なのが目を惹いたくらいで他は現在のフルメンバー。青山がベンチに復帰。

・石原が故障離脱中なのが浦和にとって幸い。寿人は90分持たないので代えが必須にも関わらず、信頼できるCFがいませんでした。

・ミキッチも90分は無理臭いので、中3日で迎える2ndlegは清水がWBに入るかも。

・W杯前にやたら話題になった塩谷。その確変は完全に終了していることを再確認。

・西川を見慣れると、GK林の足元はかなりやばいのが一目瞭然。

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