【展望】14年第23節清水戦
・清水との前回対戦はJリーグ史上初の無観客試合。決して忘れてはいけない試合ですが、思い出したくもない試合でもあるためか、今年清水とは一度も対戦していないような気がしてなりません。
・驚いたことに清水は7月末にゴトビ監督を解任。2011年以来3年半の長きに渡ってチームを指揮しているにも関わらず成績は一向に向上せず、残留争いに巻き込まれこそしないが優勝争いにも絡まないというポジションを3年にわたって維持。今年もそのポジションを抜け出せず、成績面だけを見れば特に途中解任は不思議ではありません。
・ただそのタイミングがJリーグ中断期間中ではなく、7月末にずれ込んだのが傍目からは非常に不可解。
・また清水成績不振の一端は毎年毎年繰り返される主力選手逸走にあるのも明白(今年もなぜかシーズン中に村松をレンタルで徳島へ放出)。あれやこれやと必ずしも監督の責任ではない事項も全てひっくるめてゴトビに責任を追わせて叩きだしたんじゃないかと、かつてのフィンケ時代の浦和での出来事と重ね合わせてみたりして。
・で、その後任が大榎。清水ユースでの実績こそあれ、トップチームを指揮するのは初めて。監督交代後のリーグ戦成績は1勝3敗1分で、目先監督交代効果は全く出ていません。スタッツを見ると顕著なのはあんまりな守備のザルっぷり。勝った徳島戦こそ完封したものの、3、4失点は当たり前。
・前節鳥栖戦ではSBイ・キジェが出場停止の他、CBヨンアピン、MF河井、CB杉山、MF高木善が故障等(他に長沢が長期離脱中)で主力が揃わないこともあってか、突如従来の4-2-3-1から3-4-2-1へ布陣を変更。しかもかなり引き気味に構えてロングカウンター主体の攻撃を志向したものの、やはり2失点でドロー。
・続く天皇杯FC東京戦ではノバコヴィッチが代表招集で不在のためか3-3-2-2の布陣を敷いていましたが、5バックで堅く守って縦に速い攻めを志向していた点は鳥栖戦と同じでした。
・ゴトビ前監督のサッカーは、良くも悪くもペッカーの相似形というか、「選手間に連携が感じられるペッカー」で選手のポジションチェンジが少ないのが特徴。それゆえ基本的には大きくバランスを崩すことがないので失点は少な目(でもいったん先制されるとバランスが崩れて往々にして大量失点)。攻撃はサイド攻撃一辺倒で、サイドを封じられると即死。
・大榎監督はそれとは対照的に選手が流動的に動くサッカーを志向していたようですが、ゴトビ流とのギャップがでか過ぎて大量失点を繰り返した挙句、鳥栖戦以降は現実を踏まえて堅実なサッカーに切り替えたのかも。
・浦和戦ではイ・キジェが引き続き出場停止なのに加え、ヤコヴィッチも出場停止で後ろ目に不安。またノヴァコヴィッチが代表招集帰り。怪我人の復調具合が不明なのでスタメン、及び清水の出方はふたを開けてみないと皆目判りません。
・天皇杯もナビスコ杯も失った浦和はいよいよリーグ戦優勝を残すのみ。興梠の疲弊と、ナビスコ敗戦のショックで柏木がストーブ君と化してしまいそうな気がするのが心配です。
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<前節:鳥栖 2-2 清水>
-----ノヴァ-----
--高木俊---大前--
石毛-六平--本田-吉田
-三浦--平岡--ヤコ-
-----櫛引-----
得点:81分 ノヴァコヴィッチ、88分 大前
70分 高木俊→村田
70分 吉田→水谷
77分 六平→金子
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