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2014.09.26

【展望】14年第26節C大阪戦

・W杯得点王フォルラン獲得を機に、開幕時にはJリーグの話題を独占した感があったC大阪。「史上最攻 ~時は、来た。~」とか、「目指すのは優勝じゃない。観客を魅了しての優勝や!」とか景気の良いスローガンをぶちあげていましたが、肝心の戦績は奮わず現在5勝8分12敗の勝ち点23で降格圏の16位に低迷。成績低迷で「セレ女」も雲散霧消したのか、開幕時には37000人集まった観客も今や2万人前後にまで減ってしまいました。

・前回対戦時ではポポビッチ監督が超守備的な布陣&試合運びで臨み、スコアこそウノゼロでしたが、試合内容で惨敗。スコアはともかく、負けっぷりが良くなかったのが災いしてか、ポポビッチ監督はこの試合を最後に解任されてしまいました。

・後任はカールスルーエやドイツ代表でユース世代の指導歴が長いマルコ・ペッツァイオリ氏(名前が覚えられないので、以下「まる子」)を招聘。ところがトップチームでの監督経験がほとんどなく、2010-2011シーズンに指揮していたホッフェンハイムでは成績不振であっさり解任されています。

・ユース世代の指導歴が長いという経歴は伊達ではなく、まる子のチーム作りを高く評価していた人もいたようですが、トップチームで結果を出したことがない監督であることもまた確かだったようで、監督就任以降なんと4分5敗と1勝も上げられずに解任の憂き目に。

・かつての広島のペトロビッチや柏のネルシーニョのように、「降格という目先の結果に囚われず、このサッカーを続けてゆきたい」と思わせるものがまる子にはなかったのか、あるいはどうしても降格という結果が耐え難かったのか、まる子とは一度も対戦したことがないこともあって傍目には良く判らない今季2度目の監督解任劇でした。そういえば浦和と一度も対戦しないままクビになった監督って最近じゃセホーンくらいしか思い当たらないなぁ・・・

・前回対戦時から主力に入れ替わりがあり、FW柿谷が中断期間直後にバーゼルへ移籍した他、CBゴイゴ・カチャルが契約満了を待たずに退団。代わりに城南からキム・ソンジュン、タイ/ブリーラムからMF平野、そして元ドイツ代表のカカウを獲得。カカウの年棒は250万ユーロと噂されており、そんな金があったら監督をだなぁ・・・とぼやかずにはいられない友蔵であった。

・そしてMF山口蛍とCB藤本が長期離脱中。

・まる子の後を継いだのは、これまた育成部門での経験こそ長いがトップでの指導歴がない大熊監督。崩壊寸前のチームを若葉マークの監督にやらせるのはいくらなんでも無理があると思いますが、大熊監督は大胆にもフォルランとカカウをベンチスタートとする荒治療を敢行。なんか汐留方面との軋轢があってもおかしくない荒療治ですが、汐留方面は武藤推しに関心が移ってC大阪はどうでも良くなったのかなぁ・・・

・大熊監督就任後の柏戦や名古屋戦を見たところ、今のC大阪は4-4-2で前から激しくプレッシャーをかけてのショートカウンターを指向している模様。運動量に乏しいフォルラン&カカウではこの戦術が成り立たないので、永井&杉本という若い2トップを起用しているのでしょう。

・ところが残念なことに永井も杉本もJ1でちょっと厳しいレベルのFW。高めの位置でボールを奪って前にボールを運んでもこの二人ではおよそ点が入る感じがしません。守りから入れば点が取れず、点を取ろうとすれば守れないというジレンマ。良いところなく敗れた名古屋戦を受けて、大熊監督は8億円とも9億円とも言われる豪華ベンチメンバーを見直し、撃ち合い覚悟でカカウないしフォルランをスタメン起用してくるかもしれません。

・また前からプレッシャーに来るチームの常として、プレッシャーを交わされると背後のスペースを突かれてしまいます。名古屋戦では永井謙に酒本の裏を突かれて失点。

・浦和は久しぶりに4-4-2の相手と対戦することになり、サイドのスペースをWBが突く場面が増えると思いますが、C大阪が浦和のビルドアップを阻害すべく啓太なり阿部なりにプレッシャーをかけ続けられるかどうか。

・名古屋戦では後半からカカウが出てきて個人技で1点もぎ取りましたが、フォルランや南野も含め、個人でなんとかしてしまう選手が複数いるのがC大阪の怖いところ。浦和は新潟戦のようにDFラインの裏を取られたらひとたまりもなく、それどころかバイタルエリアを不用意に空けてしまうだけでも即失点に繋がりかねません。

・中3日での遠距離アウェーとまたまた厳しい日程。新潟戦では平川と宇賀神は完全休養、興梠や啓太を早目の時間に下げられたのは幸いでしたが、阿部が相当お疲れ。降格圏に沈む相手ですが、相手のミスに助けられて運良く勝てるような相手ではないのは確か。チームの完成度の差をもって、勝つべくして勝ったような試合内容を期待したいものです。

<前節:C大阪 1-2 名古屋>

---永井--杉本---
長谷川-------南野
---扇原--金聖埈--
丸橋-染谷--山下-酒本
-----金鎮鉉----

得点:67分 カカウ

HT 永井→カカウ
67分 キム・ソンジュン→楠神
82分 長谷川→フォルラン

・ポポビッチ監督の連れ子だった長谷川アーリアジャスール。今の立場はさぞかし微妙なんだろうと思われますが、なんでCHではなくSHをやらされているのかなぁ。

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