【観戦記】14年ES第4節:浦和L 4-1 岡山湯郷
・早い時間帯に先制点を取られてしまいましたが、試合は「シュート数16対5」という数値通り終始浦和が優勢。
・押し込んだ相手を崩しきれず、和田のスーパーゴールで同点に追いついてから逆転に至るまで随分時間がかかりましたが、浦和は焦ることなく手を変え品を変えて湯郷を攻め続けて終盤になってついに逆転。さらにカウンター2発でダメ押し。
・駒場で勝ったのはなんと6/8千葉戦以来ほぼ4か月ぶり。それゆえ観戦した試合はことごとく塩試合で、順位の割には全然強い感じがしなかったのですが、ようやく順位に相応しい試合を見せてくれました。
・湯郷の先制点は自陣深い位置での湯郷スローインから。浦和右サイドを深く抉られたのが拙く、折り返しをきっちり詰められてしまいました。
・先制点こそ許してしまいましたが、試合そのものは立ち上がりから浦和が一方的に攻勢。もっとも攻めてはいるものの決定機には至らないという展開が延々と続くわけですが、湯郷のクリアボールをエリア内で拾って繋いで、左サイド遠いところから和田がぶちこんで同点。和田はドキッとするような横パスを出すなどちょっと序盤心配な面が散見されましたが、「そこから撃ってくるか!!!」と今度は良い意味でビックリドッキリメカ発動。
・浦和は湯郷の前からのプレスは難なく交わし、ビルドアップに難儀する様子はありませんでしたが、手数をかけているうちに自陣深く引いてしまう湯郷の攻略に苦労。単なるクロス攻撃では点が入りそうになく、後藤のポストプレーでタメをつくる、吉良がダイナゴルランで裏抜けを試みる、岸川がミドルシュートを撃ってみる等々、それなりに工夫はしていましたが、湯郷がなんとか最終ラインで凌ぎまくって前半は同点どまり。玉際ではことごとく競り勝ち、セカンドボールも拾いまくってはいるのですが。
・前半40分過ぎに左から右へ振って、柴田がフリーでエリア内に突入したものの、シュートはDFにブロックされてしまいました。柴田は好機にしょっちゅう絡むのですが、シュート精度・強度に難あり。
・後半も引き続き浦和優勢。岸川が湯郷最終ライン裏に飛び出してGK福元と一対一になりながら決められず、FKで長々と打ち合わせをした後に繰り出したサインプレーも実らず等々、後半も好機がありながらなかなか決められず。
・手数は多いが決定力がなく、縦ポン一発でDFが裏を取られてカウンターに沈むという浦和の典型的な負けパターンが脳裏を過り始めた80分過ぎになってようやく逆転に成功。ドリブルで縦に斬り込んだ猶本からのクロスをファーで柴田が押し込んだもの。柴田の前で岸川が囮になっており、これは見事な崩しでした。
・逆転後は途中投入の清家が大暴れ。ドリブルの切れが凄まじく、ロングカウンターのチャンスで左サイドからエリア内に突入してPK獲得し、自ら決めて3点目。さらに全く同じような形でエリア内に突入して今後はDFを交わしてそのままゴール。
・清家の2ゴールでは左サイドでボールキープし、清家に繋いだ大滝の働きも見事。他に胸元でボールを収めるなどポストプレーヤーとしての仕事もそれなりにこなしており、前節のゴラッソを機についに覚醒したのかも???
・湯郷のチャンスは20番がDFを振り切ってシュートを放った一回だけ(シュートは難なく平尾がセーブ)かな? 浦和の浅い最終ラインをスピードのあるFWなりMFなりに突かせる狙いが見て取れましたが、全くの不発。
・また湯郷はビルドアップがうまくないのに、GK福元がやたら最終ラインから繋ごうとするのも謎でした。浦和が食いついてきたところで大きく縦に蹴って裏を取る狙いだったのかもしれませんが、それ以上に自陣深い位置でボールを失ってしまうリスクのほうがはるかに高そう。
・湯郷相手の負けパターンといえば宮間のFK一発に尽きますが、浦和は危険な位置でファウルを犯すこともなく、宮間の見せ場も僅少。湯郷のCKもハイボールは平尾が落ち着いて処理。宮間はアジア大会での出来が芳しくありませんでしたが、その調子をそのまま引きずっているのかも。
---後藤--吉良---
加藤--------柴田
---岸川--猶本---
和田-高畑--乗松-堂園
-----平尾-----
得点:8分 松岡(湯郷)、23分 和田、83分 柴田、85分 清家(PK)、86分 清家
72分 吉良→清家
77分 加藤→大滝(後藤が左SHへ)
86分 後藤→齋藤
・臼井は今節もベンチ外で、前節千葉戦と全く同じ面子。
・岡山の控えキーパーの名前がなんとマリリン(麻里鈴)で、駒場が微妙にどよめいていました。
| 固定リンク