むぎとオリーブ@銀座
中央通り「銀座5丁目」交差点を東へ入る。いつの間にか更地になってしまった旧松坂屋の裏辺り。近隣に「九代目けいすけ」あり。開店直前に到着したところ先客1、開店までに後客1。開店後にゾロゾロ後客がやって来て、退店時にはほぼ満席に。
メニュー先頭の「鶏SOBA(850円)」を注文。他に「蛤SOBA」「鶏・煮干・蛤のトリプルSOBA」「濃厚卵のまぜSOBA」など。
店内はL字型カウンター15席。人気店の割には無理やり奥から順に客を詰め込もうとはしない辺りに好感が持てました。
醤油の色合いのせいか、ぱっと見はラーメンというより限りなく日本蕎麦。また三つ葉や花かつおが添えてあるためか、鶏ガラや丸鶏から取ったスープの味わいも日本蕎麦の出汁に近いような気がしないでもありませんが、総じてかなり甘め。ただその甘みが嫌味になるほどではなく、表面の鶏油も適度で、珍しくスープを完飲。
なおオリーブオイルで作った「エシャレットオイル」を途中で投入するよう勧めていることに気づきましたが、時すでに遅し。
麺は細めのストレート。京都の製麺所「ていがく」と共同開発したものだそうですが、ほんのわずかにざらざらした食感で、歯ごたえが良く、スープの絡み、相性は至って良好。
チャーシューは低温調理された鶏と豚。共に柔らかく、脂も程よく抜けて、淡白な味わいがスープによく合います。
他にメンマではなく長芋を入れたとか、リボン状のなるととかユニークというか妙な試みも少々。
如何せん高いので普段使いには向きませんが、それ以外は文句のつけようがない出来だと思います。ただこの界隈で唯一行列が出来ていたのがこの店でも「けいすけ」でもなく、油そば店だというのが銀座の実情を示しているようでもあり。
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