坪井慶介選手、契約満了
・今季契約満了の坪井慶介選手と来季の契約を更新しないことが公式発表されました。
・同ポジションの森脇が加入した昨年から出場機会が激減し、今年は昨年以上に出番がありませんでした。また数少ない出場機会で見る限り、若干スピードに衰えが感じられる節もあり、今季限りで浦和との縁がいったん切れるのもやむを得ないかなと思います。
・坪井は純然たるCBで圧倒的なスピードをベースに一対一に強く、カバーリングもそつなくこなせる選手。浦和加入以来長らく古典的な3バックの右を務めましたが、それが最適ポジションで、坪井の力によって浦和に数々のタイトルをもたらしてくれました。特に03年ナビスコ杯決勝でエメルソンと激突し、瞼の上を縫う大怪我を負いながらも包帯でぐるぐる巻きにして強行出場した雄姿は忘れられません。
・フィンケ監督になって4バックに転換しても引き続きスタメンを確保。
・ゼリコ・ペトロビッチ監督がなぜ坪井をほとんど起用しなかったのか、傍目には全く判りません。初めてスタメンで起用された清水戦@国立で、特段出来が悪いわけでもなんでもないのに前半34分で交代を命ぜられましたが、あれが坪井にとって最も辛かった時期ではないかと思います。
・ミシャが監督になって1年目は再びスタメンに復帰しましたが、3バックといっても攻撃時はワイドに開いてSBっぽい動きが要求される特殊なスタイル。それが本職の森脇加入以降は足元があまり上手くない坪井はベンチに回る機会が多くなり、今年は永田が控え右CB/WBに回るようになってベンチにも入れなくなってしまいました。
・坪井の出場機会がなくなったのは単に監督が採用する戦術との相性が良くないだけで、CBにまで攻撃的なタスクを要求しないスタイルであれば坪井はまだまだ十分やれると思います。
・実績十分であっても35歳になるベテランが次の活躍の場を見出すのは容易ではないでしょうが、来年も坪井の雄姿が見られるよう願ってやみません。
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