加藤順大選手、大宮アルディージャへ完全移籍
・加藤順大選手の大宮アルディージャへの完全移籍が公式発表されました。
・浦和ユース出身で2003年加入。足かけ12年も浦和に在籍していましたが、如何せんたった一つしかないGKのポジション。キャリアの前半は都築&山岸の壁が厚くてベンチ入りすらままならず。2010年になってようやく大谷と代わる代わるの格好でベンチ入り。
・ところが2011年第14節のさいたまダービーでゼリコは突如加藤を正GKに抜擢。その後2013年第15節瓦斯戦@国立まで加藤が正GKの座を守り続けました。
・しかしその瓦斯戦で全てセットプレーで3失点を喫したのが良くなかったのか、加藤は翌節から正GKの座を山岸に譲り、今年は日本代表GK西川が浦和へやってきたため、加藤の出番はカップ戦だけになってしまいました。
・ただ加藤の素晴らしいところは不遇の時期が長く、今年再びベンチ暮らしになったにも関わらず、腐る気配を見せるどころかベンチで全軍を鼓舞するかのような立ち振る舞いを見せ続けたこと。
・キャリアが長い割には出場時間は長くはなく、30歳になった加藤が出場機会を求めて他クラブへ移籍する決断を下したのはやむを得ないかと思います。オファーがあったのが隣の大宮で、生活圏が全く変わらないのも移籍の決断を後押ししたかもしれません。また大谷が北九州で経験を積んで戻ってきたのも移籍決断に至った理由の一つなのかもしれません。
・フィンケ時代に練習でフィールドプレーヤー扱いされたこともあるくらい足元の巧い加藤。ゼリコがなぜ加藤を突如正GKに抜擢したのかは良く判りませんが、加藤の足元の巧さは当然ながらミシャの目に留まるところになり、ミシャのもとで加藤の能力がついに開花。攻撃の基点として加藤は十二分に機能し、柏戦@国立でATのポポゴールを導くにいたったロングスローが浦和における加藤最大の見せ場だったと思います。
・また果敢な飛び出しも加藤の持ち味。もっとも飛び出し過ぎて一発レッドを喰らう試合もありましたが。
・経験が浅いのは如何ともしがたく、ポジショニングが怪しくて頭上を抜かれたり、壁の作り方が妙で簡単に直接FKを決められたり・・・
・さらに最も落ち着きを求められるポジションにも関わらず、往々にして最も慌てているのが加藤だったりする一面もあって、それが原因で立て続けに失点を喰らうことも。
・大宮は別途塩田@瓦斯の獲得も噂されていて、それが現実化するとなると大宮でも正GKの座は安泰でないかもしれません。ただそういうのも込みで新天地に働き場を求めた加藤を私は引き続き見守って行く所存です。再来年にいきなりさいたまダービーで対戦する羽目になるのは正直勘弁してもらいたいのも本音ですが。
・あと順大のチャントが何を言っているのか最後までよく判らなかったのも心残りでなりません。
| 固定リンク