【展望】14年第34節名古屋戦
・衝撃的な形で幕を閉じた鳥栖戦。なかなか気持ちを切り替えるのは難しいのが正直なところですが、否応なしに最終節がやってきます。
・今年名古屋には2戦2勝。リーグ戦で対戦した時の名古屋は最終ラインに怪我人続出で不憫でしたが、面子がそこそこ揃ったナビスコ杯での対戦時でも名古屋の守備が崩壊。今年の名古屋は残留争い行きかと案じられましたが、結局その頃が最悪期だった模様。
・8月半ばくらいから守備が安定し始めて、第20節以降リーグ戦ではわずか2敗しかしていません。
・怪我人多発で苦し紛れに採用したはずの右SB矢野がそれなりに様になりはじめ、本多-闘莉王-牟田-矢野で最終ラインの面子が固まった上、永井や途中加入のFW川又が前からしきりに圧力をかけまくってくれるのが名古屋の失点が激減した原因なのかも。ただまだまだ連携に難があるのか、サイドから闘莉王の頭を超えるクロスを入れると案外ボロを出してしまいがちみたいで。かつての名古屋には考えられなかったやられ方ですが。
・傍目からは的外れの補強としか思えなかったレアンドロ・ドミンゲスは第26節にイエロー2枚で退場処分を喰らった後、さらに故障してしまったようでその後出場なし。加入後目先の勝ち点を拾うのには貢献していたので結果的には全くのハズレではなかったのでしょうが、もはやいなくなってもチームは何の問題もない感じに。
・既に今季限りでの退団が報じられているケネディ、玉田と中村は最近はほとんど出場なし。小川も若手が台頭したためか出番を失ってしまいました。最終ラインの劇的なリストラが祟って名古屋の成績はさっぱりだったものの、世代交代が一気に進んだ点だけは評価できる年だったのでしょう。
・チームとしては一応ポゼッションを志向しているものの、パスを細かく繋いで相手を崩せるほどには成熟しておらず、ボールを持っていてもグダグダ感が強まるばかり。田口から縦パス一発での永井の裏抜けとか、サイドから川又への放り込みとか結果的にシンプルな攻撃が目立ちます。というか名古屋がボールを持っている場合よりも永井頼みのカウンターのほうが遥かに面倒。
・久しぶりに埼スタへやってくる闘莉王。攻撃参加は西野監督によって特に制約されていない模様ですが、前監督時代と違ってのべつ幕なしに上がってくるわけでもないので、埼スタで闘莉王大作戦が見られるかどうか。
・浦和はとにかく勝って天命を待つしかありません。しかもやれることはいつも通りしかありません。残念な結果に終わった鳥栖戦もチャンスは何度も出来ていました。比較的相性が良い名古屋相手にひたすらこれまで積み上げてきたものをぶつけ続ければ自ずから道は開けると思います。
・骨折で離脱した興梠、そして不整脈の診断が下った啓太も出場意欲を見せてくれるのは嬉しいのですが、ここで無理して来季のスタートに差しさわりが出てしまうとそれこそ一大事。ここは仲間を信じて自重してもらいたいものです。
-----------------------------------------------
<前節:名古屋 2-1 大宮>
---玉田--川又---
永井--------田鍋
---矢田--田口---
ダニル-闘莉王-牟田-矢野
-----楢崎-----
得点:6分 永井、90+3分 小川
HT:田鍋→磯村
65分:玉田→松田
90+2分:松田→小川
・左SB本多が出場停止。代わりはなんとダニルソン。大宮に狙い撃ちされて失点の一因に。
・3か月ぶりの玉田スタメンは餞別代りかな?
| 固定リンク