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2014.12.09

マルシオ・リシャルデス選手、契約満了

・今季契約満了のマルシオ・リシャルデス選手と来季の契約を更新しないことが公式発表されました。

・マルシオは2011年に完全移籍で浦和に加入。新潟ではセットプレーを中心に得点を取りまくっていたのですが、浦和では残念ながら期待外れに終わりました。

・もっともチーム作りに何の定見もなく、マルシオの特性をどう生かすのかを全く考えずに獲得した浦和フロント陣の犠牲になったような気もして、この点は非常に申し訳なかったように思います。

・2011年は主に4-2-3-1のトップ下ないし右SHを任されましたが、無能極まりない監督が強いる離散的なフォーメーションで絶えず孤立無援の闘いを強いられて全く活躍できず。

・2012年からミシャのもとで2シャドーの一角を任されるようになってようやく本領発揮かと思ったのですが、2013年に興梠が加入して原口がシャドーに降りてくるとマルシオはベンチに回ることが多くなってしまいました。

・ただ途中から出てくるマルシオは攻守ともに大活躍。しんどい時間帯にボールが持てるマルシオが入ることで試合が落ち着いたように思います。そしてシーズン終盤のマルシオ離脱と共にチームも失速。

・長期離脱明けの今年はリーグ終盤に大暴れしてくれるものと期待したのですが、残念ながら2012~13年ほどの切れは見られませんでした。2013年末時点で1年契約延長に留まっていたので、今回契約更新見送りになってしまったのは致し方ないと思います。

・残念だったのは新潟でバシバシ決めまくっていたFKが浦和ではさっぱりだったこと。これは監督のやり方云々とは何の関係もないはずで、どうしてこうなってしまったのか不思議でなりません。

・傍目にはマルシオは非常に真面目で、ちょっと不調に陥ってしまうと考え込んでしまう性格のように見受けられました。およそブラジル人らしくなく、「ブラジルの柏木」「ブラジルのストーブ君」といってもいいくらい。これが何かと外野がうるさい浦和で活躍できなかった一因なのかもしれません。

・またプレースタイル的にはスペースがあって、そこで使われてナンボの選手=かつての新潟の百姓一揆のようなカウンターに最適な選手で、ミシャスタイルのシャドーはかなり窮屈だったのかもしれません。

・ただマルシオにはとてつもない恩を感じています。浦和が降格寸前に陥った2011年の博多の夜。文字通り崖っぷちに立たされた浦和を救ってくれたのは紛れもなくマルシオ。とんでもないプレッシャーがかかる中、そしてなぜか一度やり直しを命ぜられて難しい状況に陥ったにも関わらず、マルシオはしっかりPKを決めてくれました。辛く苦しかったあの博多の夜。その苦難に事実上終止符を打ってくれたマルシオを一生忘れることはないでしょう。4年間ありがとうございました。

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