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2015.01.01

浦和レッズ2015年へ向けての展望(下)

(浦和レッズ2015年へ向けての展望(上) から続く)

(3)ボランチ&柏木の控えに不安

・補強は前目がやたら厚く、CBも少し補強しましたが、なぜかボランチに補強らしい補強がなかったのが気になります。レギュラーの阿部&啓太、さらに控えになりうる那須を含めて3人とも1981年生まれでだんだん無理が効かなくなりつつあります。特に不整脈の診断を受けた啓太が今年どこまでできるのかいささか心配。

・昨年加入の青木はともかく、徳島でたいして試合経験を積めないまま浦和へ帰ってきた小島に期待するのは酷に過ぎます。万一の場合は柏木をボランチに下げるのかもしれませんが、昨年序盤に再三試行してあまり上手く行かなかったからなぁ・・・

・高橋@瓦斯を採りに行ったところを見るとフロントも危機意識は持っているようなので、今後何がしかの動きがあるとは思いますが。

・また2列目の選手がやたら増えましたが、どれもこれもアタッカータイプで柏木の代わりになりうるゲームメイカーっぽい選手は一人もいません。昨年興梠を欠いて失速した浦和。今年は柏木を欠いて失速するとなると補強のバランスの悪さを揶揄されても仕方ありません。

(4)無冠ならミシャ終焉もやむなし

・ミシャ体制が3年続きましたが未だ無冠。昨年あと一歩のところでリーグタイトルを逃しただけではなく、最後の負けっぷりが余りにも悲惨だったことから、ミシャへの風当たりが非常に冷たくなったように思います。今オフに加藤・直輝・阪野とユース出身者が相次いで浦和から離れたことにより、ミシャへの批判がより一層強まったようにも感じています。

・私個人としては、「2014年の成績は2012、2013年よりも明らかに向上しており、2位に終わったとしてもミシャは十分合格点」「ユース組の離脱はチーム内競争の結果なのでやむを得ない」と考えており、なんでミシャへの批判が強まっているのか正直良く判りません。

・ただ、そうは言ってもミシャを取り巻く情勢が悪化しているのは確か。いわば「薪が乾ききった状態」というか「至る所にナフサが置かれている状態」で、序盤ちょっと負けが混むとすぐに大炎上。辞めろ、辞めろの大合唱が始まってしまうでしょうな、地元メディアが扇動する格好で。そしてまたまた浦和は死の彷徨へ。このお決まりのルートを考えると今は「自爆スイッチに手がかかった状態」と表現するのが最も適切かも。

・質的に十分だったのかという問題はさておき、これだけの補強をしてもらって4年目ともなると、何がしかのタイトルを取らないともはやミシャ体制の求心力は保てないでしょう。ミシャ退任がその後より悲惨な結果を招こうとも。個人的には年間ベースで優勝争いに絡んでいれば合格だと思うのですが・・・

・タイトル獲得という点で気になるのは今年から始まる2シーズン制。ミシャは年を通じてコンスタントに勝ち点を積み上げる面では優れた監督ですが、相手の出方に応じて何かやるとか、選手交代の妙で戦局を一変させることは不得手ゆえ短期決戦には不向き。それゆえ前後半ともステージ1位は取れず、年間勝ち点でプレーオフに進むもプレーオフで負けてしまうという、これまたなんともやるせない状態でシーズンが終わってしまうような気がしてなりません。

・新春から縁起でもない暗い、ネガティブなシナリオばかり脳裏に浮かび、これでは「お前は清水英彦か!!!」との誹りは免れませんが、こうなって欲しくないからこそ今年は何がしかのタイトルを獲得し、これまでの積み上げが無駄ではなかったことを実証してほしいものです。

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