【録画短感】15年ニューイヤーカップ:浦和 5-3 清水
・試合当日は遠出していたので、翌日録画観戦。
・結果&得失点過程を知った上での録画観戦なので、どうしても後講釈的というか結果論的な見方になってしまいますが、極上の30分とそれ以後、特に前半残り15分の惨状とのコントラストが鮮明過ぎてクラクラしました。
・不振を極めていた李が突如桜島のごとく爆発して勝つには勝ちましたし、最初の30分は狙いとする攻撃パターンが幾度も繰り出されていたのでまるっきり悪い試合ではないのですが、その後はくだらないミスが続出して大ピンチの連続。そして磐田にも熊本にも攻撃の形を作れずに惨敗続きだった清水に3点も献上。
・キャンプも終盤で疲労も溜まっているのでしょうし、しょぼい相手に早々と3点を取って何人かの選手は気が緩んだのかもしれません。そして、先に行われた練習試合にも出場していた3選手を早々と代えたのが引き金になって、あっという間にチームはズタボロに。前半残り15分、自陣深い位置であれだけミスを繰り返しまくって、よく1失点で済んだと思います。
・特にお粗末だったのが柏木。2列目の人材過多により今年はボランチでの起用が増えるかもしれない柏木ですが、清水の自暴自棄的なプレッシャーを受けて自陣深い位置で簡単にボールを失い、ミスパスを繰り返すようではボランチ起用なんで無謀もいいところ。もっともそれは過去何度か柏木ボランチを試行した際にその無謀さは明るみになっているはずで、今後もあまり多くを期待してはいけないかと。
・阿部もらしくないミスを連発。後半パスカットされて2失点目にモロに絡んでしまいました。また大過には至りませんでしたが、西川も代表から帰って休みらしい休みもなく浦和の合宿に参加しているせいか、フィードにやや精度を欠き、飛び出しにも鋭さを欠いているような気がしました。
・1失点目と3失点目は縦パスをカットされてカウンターを喰らったもの。浦和の典型的な失点パターンで、しかも共に橋本の裏のスペースを使われました。公式戦なら勝っている局面であんなリスキーな縦パスなんて出さないだろうと思いますが。
・しょーもない時間帯のほうが長いような気がしたのでボヤキから入ってしまいましたが、その一方で李の4得点は喜ばしい限り(マークについていたはずのCB平岡の対応があんまりすぎる気もしますが)。ズラタンが小破し、興梠も完調にはほど遠いとあって再び1トップとしてのチャンスが巡ってきた李がついに結果を出しました。
・1点目はCKからのヘッド、2点目は橋本のクロスをヘッド、3・4点目は共にスルーパスを受けて独力での得点。2点目はやや引いた位置にいた李が橋本に捌いて、橋本のクロスを李が後方から飛び込んで決めるという、1トップとしてのあるべき姿をしっかり体現できた素晴らしいもの。武藤の得点も李が平岡に競り勝ったところから。
・2、3点目のような強引にねじ込むスタイルこそ李の持ち味で、李がフィニッシャーとして得点を重ねてくれれば何の問題もありませんし、組み立てにもそれなりに参加できるようであればなお結構ですが、もうちょっとマシなCB相手にどれだけできるかなぁ?
・橋本は相変わらず惚れ惚れするような高精度のクロスを連発。面白かったのは終盤宇賀神が2度どフリーでエリア内に突入したこと。この大会を通じて両サイドを広く使う攻撃は何度も見られたのは良かったのですが、逆に前三人で相手中央を崩しきった場面は少なく、その辺が今後の課題でしょう。
-----李------
--高木----石原--
橋本-阿部-啓太-宇賀神
-槙野--永田--森脇-
-----西川-----
28分:高木→武藤
28分:啓太→柏木
28分:石原→梅崎
(後半)
-----李------
--梅崎----柏木--
橋本-阿部-茂木-宇賀神
-槙野--永田--森脇-
-----西川-----
HT:武藤→茂木
得点:18分 李、24分 李、29分 武藤、43分 大前(清水)、54分 李、65分 李、66分 村田(清水)、79分 大前(清水)
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