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2015.04.17

【展望】15年第6節横浜M戦

・次節の対戦相手横浜M(以下「鞠」)は、川崎ほど苦手ではありませんが、得意とも言い難いなんとも微妙な相手。長らくお互いなぜかホームゲームで負けるという不思議な関係を築いていましたが、一昨年は久しぶりにダブルを喰らい、逆に昨年はダブル達成。ただダブル達成とはいえ、共に我慢に我慢を重ねての辛勝で内容で相手を凌駕した感じは全くありません。

・鞠は3年間指揮を執った樋口に代えてエリク・モンバエルツが監督に就任。フランスの若手育成で定評があるらしいのですが、トップチームでの実績となるとなんとも言えず。リーグ初戦の川崎戦で大敗し、いきなりエルゴラ評点で「伝説の3.5」を叩きだした時にはどうなることやらと思いましたが、その後は2勝2分と上々の出来。

・監督が代わった反面、主力選手の顔触れは昨年とそれほど変わっていません。準主力級で小椋(G大阪)と藤田(湘南)が去って、サンパウロFCからアデミウソンが鳴り物入りで加入したのが目立つくらい。天野・比嘉・熊谷といったレンタルバック組はリーグ戦出場なし。

・そして相変わらず主力に怪我人が多く、中村が長期離脱中の他、ラフィーシャと奈良輪が故障中。そういえばキャンプ期間中にはFW陣が全滅したような。

・マルキーニョスが去った後の鞠はとにかくFWの人材難に泣かされ続け、お膳立てまでは完璧なのにそのお膳をFW陣が全部ひっくり返してしまうという、鞠サポの腸が煮えくり返るであろう試合の連続。

・そんな中、シティのコネで待望の点取り屋としてアデミウソンが加入したわけですが、リーグ戦4試合、ナビスコ2試合で未だノーゴール。前節仙台戦で見たところ「俺が俺が」というタイプでは全然なく、むしろ周りを上手く使うタイプのようですが、悪く言えば点取り屋らしい怖さ、迫力がない。現状では「点取り屋」の期待とは裏腹にそういうタイプじゃない選手が来てしまったみたいな。中村やラフィーニャが復帰してようやく真価を発揮するのかもしれませんが、「期待の若手」にも関わらず欧州から声がかからないのはそれなりに理由があるんでしょうなぁ。

・監督交代の影響がはっきりと表れたのが選手起用。樋口監督の下では両ボランチは富澤&中町が鉄板でしたが、モンバエルツ監督は三門と本職CBの&ファビオに入れ替え。

・そして中村不在のトップ下には昨年まで全く実績のない喜田(ユース出身3年目)を第4節からスタメンに抜擢。ただ本職ボランチでいわゆる「司令塔」ではなく、できれば高い位置でのボール奪取&カウンターの基点として期待されているみたいな。代わって藤本がサブに転落しています。

・前節はロングボールを多用する仙台が相手のためか、相手の最終ラインに厳しくプレッシャーをかける場面がしばしば見られましたが、積極的にショートカウンターを狙う風でもありません。押し込まれるとブロックを作って対応はしていますが、仙台と比べると中盤の並びがいかにもアバウト。とはいえ、鞠は伝統的に両CBを筆頭に対人の強さで守ってしまうので大過はなし。

・また中村不在の影響か、コロコロ転がってはセットプレー一発を狙う伝統的な鞠臭さは今のところ影を潜めています。とはいえ、リスクをかけまくって点を取りに来るタイプでもなさそうなので、鞠戦らしい塩試合を覚悟したほうが良さそう。

・浦和は依然興梠が別メニューな上に、前節負傷した石原に長期離脱の可能性すら出てきたので当面1トップはズラタンに頑張ってもらうしかありません。

・前節平川や啓太がベンチからも外れたのも気がかりですが、ミシャの眼から見れば思った以上に使える駒が少ないのかなぁ?なんだかスタメンが変だと思える試合が目に付きます。

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<前節:横浜M 1-1 仙台>

-----アデミウソン----
齋藤---喜田---兵藤
---三門--ファビオ---
下平-中澤--栗原-小林
-----榎本-----

得点:90+3分 ファビオ

62分 兵藤→伊藤
74分 栗原→矢島

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