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2015.04.30

【観戦記】15年第8節:甲府 0-2 浦和

・しょっぱい試合を演出することにかけては右に出る者がいない「塩メーカー」樋口監督の策に危うく嵌りかけましたが、浦和は辛抱強くチャンスを窺い、かつ数少ないチャンスをきっちり決めて苦手甲府相手にリーグ戦では久しぶりの勝利。

・小瀬でのリーグ戦は2006年の「伝説の17000人」以来の開催。その試合も引き分けだったので、小瀬でのリーグ戦勝利は浦和J2時代にまで遡ります。

・ガチガチに守ってくる相手との塩試合をなんとかモノにした点は昨年からの成長。ただ2点取って楽勝のはずだったのに、全く攻撃の形を作れなかった甲府に残り10分程度になって自爆で2度決定機を与えてしまったのは要反省事項。名古屋戦のくだらない失点で猛省したと思いきや、このテイタラク。試合の終わらせ方が拙い点はなかなか直らないようで。

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・甲府の布陣は前節の5-3-2から中盤を一人増やしてというかFW阿部拓を2列目に下げてのかなりはっきりとした5-4-1。城福前監督が対浦和戦で常用したのと同じ布陣でかなり守備的に構え、しかも今年ここまで大量失点を繰り返してきたのが嘘のように粘り強く守ってきました。

・浦和は出場停止の宇賀神に代えて高木を入れ、左WBに梅崎を配する「ドリブラー祭り」っぽい布陣。同じように引いて守る松本戦で「ドリブラー祭り」に手応えを得たのかもしれませんが、大量失点を繰り返してきたはずの甲府守備陣は意外に堅く、「ドリブラー祭り」はほとんど機能しませんでした。

・松本は中盤がぐだぐだだったのに対し、甲府の守備ブロックは相当タイト。そのため浦和はズラタンにこそそこそこ縦パスが入るものの、そこからシャドーへの連携、特に高木との連携が上手く取れずに苦戦した印象。武藤はともかく、高木のポジショニングが変でズラタンの落としを受けられる場所にいないのは困りもの。名古屋戦では全体の連携が劇的に良くなったように見受けられたのですが、あれはやっぱり名古屋の守備が緩すぎただけだったのかも。

・中央からの崩しがどうにも上手く行かないので槙野や森脇が盛んに攻撃参加してサイドからの崩しを図るものの、これまた不発。サイドでも全体に連動性が薄れたような塩梅。前半は森脇→高木の対角線への大きなサイドチェンジとか、梅崎→ズラタンへのアーリー気味のクロスといったチャンスがあったくらい。

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・後半になって若干甲府の最終ラインと中盤の間が空きだして、高木のシュートがバーをヒットしたり、ズラタンの落とし→武藤シュートといったチャンスも出来ましたが、やはり決められず。残念ながらほとんど使い物にならなかった高木をミシャは早い時間帯に諦めて李を投入するもさほど戦局は変わらず。

・しかし、いたずらに急がず慌てず攻め続けた甲斐あって、柏木→左から甲府最終ライン裏へ飛び出した梅崎がなんとかゴールをこじ開けて先制。久しぶりに左WBに回ったせいか、梅崎自身の出来も周囲との連係もイマイチで、さらに後半は失点に直結しかねないミスも犯していましたが、それらを全て帳消しにする素晴らしいゴールでした。柏木はズラタンへパスを出したのかもしれませんが、梅崎がその背後に諦めずに飛び込んだことへのご褒美。

・さらに消耗著しい梅崎に代わって入った橋本のクロスがPKを誘発(ボールコントロールにまごつく阿部が突っ込んできた関根を蹴ってしまったもの)。PKキッカーは阿部ではなくなぜかズラタンで、しかも一度は完璧にコースを読まれて荻にセーブされてしまいましたが、こぼれ玉を自ら冷静に蹴りこんで追加点。

・甲府は我慢強く守れていた反面、攻撃は全くと言っていいほど体をなしていなかったため、「2点取れば楽勝」と浦和の選手達に慢心が広がったのかなぁ??? ゴールライン際で粘っていた那須が不意にボールを失ってエリア内に侵入されるとか、槙野のやらずもがなのドリブル&ボールロストからのカウンターで最終ライン裏への飛び出しを許すとか、それまで全くなかった大ピンチを自爆の形で招いてしまいました。

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-----ズラタン-----
--高木----武藤--
梅崎-阿部--柏木-関根
-槙野--那須--森脇-
-----西川-----

得点:74分 梅崎、79分 ズラタン(PK)

63分 高木→李
77分 梅崎→橋本
82分 関根→平川

・昨年甲府にリーグ戦2戦ともスコアレスドローに終わったことが腹に据えかねたのか、ミシャは最下位に沈む甲府相手に意図的なターンオーバー一切なし。これが良かったのかどうかは次節G大阪戦の結果次第。

・宇賀神出場停止で久々にスタメンの高木でしたが、スペースがない状況では何にもできませんでした。ただシュート意欲は非常に強いので、試合終盤のオープンな展開になった時に一発を期待して投入みたいな使い方はあると思います。妙にミシャスタイルのシャドーっぽく矯正してしまうと高木の良さが消えて、小さくまとまってしまう気がしてなりませんが。

・逆に宇賀神出場停止にも関わらずスタメン出場できなかった橋本。途中出場ながら久しぶりにヌルヌルと捉えどころのないドリブル突破が垣間見られ、個人的には悪くないと思いました。ミキッチみたいに相手を抜ききらずともクロスをバンバン放り込める橋本を入れたほうが、甲府相手には「ドリブラー祭り」より効果的だったように思うのですが。

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----アドリアーノ-----
-阿部拓----石原--
阿部翔-山本-新井-松本
-野田--津田--畑尾-
-----荻------

66分 松本→稲垣
71分 石原→伊東
80分 アドリアーノ→堀米

・樋口監督は連戦連戦の中でズタボロだった守備を立て直すのが精一杯で、攻撃にまで手が回らなかったのでしょう。浦和に対してカウンターをちらつかせることすらできませんでした。それゆえ浦和は安心して攻めに専念できたといって差し支えないかと。

・城福前監督は盛田へのロングボールを多用し、盛田のキープ力を信じて周囲がフォローする格好でカウンターを成立させていました。ところがアドリアーノはスピードこそあれボールキープはほとんど期待できず。またたまにアドリアーノに抜け出しを許しても槙野なり森脇なりがなんとか追いついてシュートを撃たせず。

・またスペースへ蹴りこんでアドリアーノを走らせるのではなく、妙に中盤で繋ごうとしたのも対浦和では完全に裏目。浦和の守備は素早い攻守の切り替え&中盤で囲い込んでの潰しが基本なので、甲府はその格好の餌食になってしまいました。もっともボールを奪った浦和のカウンターに鋭さがなく、みすみす甲府の帰陣を許すというのも困ったものですが。

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