【展望】15年第17節新潟戦
・ファーストステージ優勝で中間目標は達成しましたが、今年のレギュレーションではチャンピオンシップを闘う上は年間1位になるほうが圧倒的に優位なので、ファーストステージの残り試合といっても消化試合にはなりようがありません。
・ファーストステージ最終節の相手は毎度毎度浦和に勝ち点3をプレゼントしてくれる新潟。どんなに塩試合だろうか、いや内容では圧倒的に新潟が押していようが、終わって見ればいつもいつも浦和が勝っています。
・ハードワークが持ち味の新潟。昨年はチャンスの数では相手を優に凌駕しながらも悲しいほどに決定力がなく、「良いサッカーをしている」と称えられながらも得点力不足に泣き、惜敗を繰り返して12位に終わりました。
・今年はオフに田中亜土夢が海外に逃亡してしまうアクシデントに見舞われたものの、山崎を加えてジュビレックス化を一段と推し進め、さらに弱点だった左SBに元ブラジル代表のコルテースを加えてそれなりに戦力強化。さらに昨年「ダメ・シルバ」と酷評されていたラファエル・シルバが覚醒して開幕からボコボコ点を取り始めたので新潟の戦績は一気に向上しそうなものですが、意外にも今度は守備が決壊して勝てなくなってしまいました。
・運が悪いことに攻守の要というか大黒柱というか、とにかく全く代えが効かない選手であるレオ・シルバが急性胆のう炎で第12節から長期離脱。おまけにラファエル・シルバも第10~13節に離脱したこともあって点は取れない上に失点を重ねる試合が続いて一時最下位に転落。前節湘南に勝ってようやく17位に上がったところ。
・レオ・シルバの離脱で新潟のハイプレスが機能しなくなったのが失点増の主因かと思いきや、新潟の失点増はレオ・シルバ離脱以前から見え隠れしているので問題は少々厄介かつ複雑。ラファエル・シルバがあんまり守備をしないのが良くないのかも。といってラファエルを外すとまた絶望的に点が取れない以前の新潟に逆戻りだし。
・また新潟の布陣は開幕時こそいつもの4-2-2-2だったのですが、第9節松本戦から3-4-2-1ないし3-4-1-2を併用。端的に言えば相手が3バックの場合は、新潟も3バックにして相手を掴まえやすくした模様。思えば昨年の対戦時(25節)にも柳下監督は付け焼刃的に3-4-2-1を採用してきたので、今回も同じフォーメーションを敷いてくるものと思われます。
・フォーメーションの変化こそあれやることは同じで前目からの積極果敢なプレッシング&ショートカウンターが最大の武器。ただ前節湘南戦を見るとレオ・シルバ不在が響いて高い位置でのボール奪取が出来ないので、いったん5-4-1の布陣を敷いて後方で我慢する時間も目立ちました。
・ボールを奪ったら縦に速い攻めを繰り出してきます。ラファエルはボールキープが巧みな上に、サイドからのクロスのターゲットにもなり、また独力で局面を打開する能力も持っているので極めて面倒。ラファエルにボールが収まると後方からワラワラ攻め手が湧き出てきて見応えあり。前節湘南戦ではベンチスタートでしたが、なんで頭から使わないのか非常に不可解でした。
・従前4-2-2-2で対峙した際には新潟はサイド攻撃で何度もチャンスを作っていましたが、3-4-2-1に変えてからはサイドからの仕掛けは目立たなくなったような気がします。たまにコステースがごりごりと上がっては来ますが、そこからのクロスを積極的に活用しているようには見えず。
・浦和が毎度新潟に苦戦する(でも最終的には勝ってしまうのですが)のは新潟のハイプレスにガチンコでぶつかりに行くからでしょう。ロングボールを多用してハイプレスを回避するとか、新潟にボールを持たせてしまうとか、新潟の良さを消しにかかるチームも少なくありませんが、ミシャはそういうことはまずやらないからなぁ・・・同一フォーメーションで臨んでくる新潟には対面の相手をぶちのめして一気に局面を打開する、これ一本槍。
・長期離脱中のレオシルバは先週再来日しましたが、リハビリに時間がかかるでしょうから復帰はセカンドステージにずれ込むかと。
・さらにアギーレ・チルドレン(笑)右SB松原も右外側半月板損傷でこれまた長期離脱中。さらにFW鈴木武蔵も故障したのか第12節からベンチにも入っていません。
・加えて次節は左CB前野が出場停止。リーグ戦4試合しか出ていないのにイエロー3枚累積で出場停止ってどんなCBやねん・・・おそらく本来レギュラーCBである大野が出てくるので何の問題もないと思いますが。
・柳下監督は勝ち点が伸びない中で試行錯誤を繰り返しているのか、スタメンはやや流動的。浦和戦では右WBに川口、ボランチに成岡を起用してくる可能性も。達也は今年コンスタントにベンチ入りするも終盤に短時間起用されるだけに留まっています。
・浦和は宇賀神が出場停止。いよいよ橋本が満を持してスタメン出場するものと思われますが、ここで梅崎が左WBに転用されるようであれば、今年の橋本の立場は極めて苦しいものになってしまいます。対面が比較的楽な相手だけに橋本が持てる力、宇賀神とは違った持ち味を存分に出せると良いのですが。
・逆サイドでは関根がコルテースと対峙。前節は相馬に決定的な仕事をさせてしまいましたが、今節もまた対面が面倒。
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<前節:湘南 1-3 新潟>
-----指宿-----
--山崎----山本--
コルテース-加藤--小林-小泉
-前野--大井-舞行龍-
-----守田-----
得点:63分 加藤、65分 ラファエル・シルバ、85分 山崎
HT 小林→成岡
HT 指宿→ラファエル・シルバ
82分 山本→達也
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