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2015.06.21

【観戦記】15年第16節:神戸 1-1 浦和 ~ ファーストステージ優勝

・浦和が運動量で勝っていた前半のうちに先制。後半運動量が落ちてから神戸に押し込まれる時間が長くなり、さらに75分に宇賀神が退場してからは防戦一方になってしまいましたが、なんとか1失点に抑えてなんとか勝ち点1を獲得。

・浦和は1試合を残して無敗でファーストステージ優勝。年間優勝へ向かう一次試験みたいなもので、どこまで喜んで良いのか何とも微妙なのが正直なところですがタイトルはタイトル。浦和に来てこれが初タイトルという選手も少なくなく、特に怪我で苦しんだ時期が長かった梅崎は感極まる様子。小さなタイトルかもしれませんが、何か一つ成し遂げたことで選手の自信に繋がり、今度の糧になるのであれば大いに結構。

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・試合内容はこれまたなんとも微妙。なぜか超苦手の神戸の地で退場者を出しながら勝ち点1を掴み取ったことで浦和は満足すべきなのかもしれませんが、優勢な時間帯に追加点が取れていれば勝ちきれたと思います。逆に神戸から見ても前半3度あった決定機を一つでも決めていれば結果は全然違うものになっていたという思いはあるでしょう。

・さらに試合をややこしくしたのが飯田主審の迷裁き。宇賀神のイエローは2枚とも妥当で退場処分は致し方ないと思いますが、同一基準ならペドロ・ジュニオールややチョン・ウヨンも早々に退場処分を喰らって然るべきではなかったかと。今年も等々力・仙台・神戸と超苦手のスタジアムに限ってなぜか立ち現れる飯田主審。Jリーグが浦和膺懲のために送り込んだリーサルウエポンか!とも勘ぐりたくもなります(苦笑)

・またボロボロのピッチも波乱要因に。序盤になんでもないロングボールを西川が後逸する一幕がありましたが、あれがゴールマウスに吸い込まれていたら西川はもちろんチーム全体に動揺が広がりまくったでしょう。自陣深い位置での繋ぎとか、ちょっとしたトラップとかが即座に命取りになりかねない不規則なボールの弾み。これには参りました。

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・試合全体を通じてみれば監督が代わった上に怪我人が多発してスタメンを固定できなかった神戸と、3年半も磨きをかけ、かつ今年の新戦力も完全にフィットしている浦和との間でチームの熟成度には明らかな開きがあり、その差ゆえに宇賀神退場まではやや浦和ペースだったと思います。

・ネルシーニョ監督は浦和向けに特殊な策は取らず、これまで通り3-4-2-1の布陣。浦和の最終ラインにガンガンプレスをかけてくる様子はなく、高い位置に最終ラインを敷いて迎撃の構え。また攻撃はボコボコのピッチにも関わらずしっかりボールを繋いできました。

・ただビルドアップに難ありまくり。神戸の最終ラインは浦和のプレッシャーに負けて3人とも碌にボールを繋げないせいか、ウヨンが最終ラインに下がってボールを繋いごうとしていましたが、このウヨンが絶不調。立ち上がり早々にウヨンが柏木にボールを奪われ、武藤に決定機を作られたのがその象徴。

・ウヨンが下がりがちのためかバイタルエリアを森岡一人で見る羽目になり、その森岡の守備に多くは期待できないせいか、柏木がいつもより高い位置に飛び出して自由に躍動。さらに興梠にボールが収まると神戸はスカスカのバイタルエリアで武藤も梅崎も掴まえられず。

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・浦和の先制点は槙野のボール奪取から。自らドリブルで運んで武藤→ファーで後方から走りこんだ梅崎がなんとか流し込んでゴール。梅崎の前には興梠もマークを引き連れて飛び込んでおり、いかにもミシャっぽい複数人が連動してのゴールでした。その後にも柏木→興梠→武藤→柏木ヘッドという場面がありましたが、武藤が微妙すぎるオフサイドでゴールならず。

・ビルドアップに難がある神戸はボールの出しどころを探しているうちに浦和の鋭い出足に負けてボールを失う場面が多く、浦和から見れば流れの中からやられる感じはほとんどしなかったのですが、それでもいったん前にボールが収まった時の破壊力は凄まじい。マルキーニョスにボールが収まってからペドロ→小川にシュートを撃たれた場面は神戸のポテンシャルを存分に見せつけられましたが、シュートはわずかに宇賀神に当たったこともあってバーを直撃。

・さらに森岡の素早いリスタートでペドロが西川と1対1になったり、CKで増川のヘッドがポストを叩いたりと、前半の浦和は流れ的には悪くないにも関わらずヒヤヒヤの連続。

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・後半に入っても早い時間帯に柏木→梅崎→神戸最終ライン裏に飛び出した興梠が冷静にシュートコースを見定めていたにもかかわらず、なぜか宇宙開発。そしてその後の関根カットイン&シュートを最後に浦和の攻撃は長い沈黙に陥り、運動量も落ちて高い位置でボールを奪い返せなくなって神戸に押し込まれがちに。

・ネルシーニョは安田を故障明けの相馬に代え、さらに放置すると退場しかねないペドロを代えて渡邉を投入して1トップに据え、マルキーニョスがシャドーに。ただこの交代は直ちに奏功したわけではなく、浦和は引き気味に構えて神戸にさしたるチャンスを与えることなく時間が経過。さらにミシャは梅崎に代わって前線でボールが持てるズラタンを投入し、さらに柏木→青木で守備固め。

・押し込まれてはいるものの相手に決定機は与えず、逆に終盤にカウンターで試合を決定づける1点をもぎ取る今年の浦和の典型的な勝ちパターンに持ち込めるものとこの時点では思ったのですが、ここでやらかしたのが宇賀神。既に1枚イエローをもらっている選手にしては軽率過ぎるプレーで2枚目のイエローをもらって退場となり、これ以降浦和は一方的に神戸の波状攻撃に晒され続けました。

・森脇のパックパスが那須に繋がらずに神戸に拾われた大ピンチは武藤が全力で駆け戻って難を逃れましたが、相馬→渡邉ヘッドでついに失点。関根は相馬&石津にいいように弄ばれてしまいました。関根は宇賀神退場前にも相馬に良質のクロスを許しており、安田の後に相馬とJリーグ屈指のサイドアタッカーを次々と繰り出すネルシーニョにしてやられた格好。

・AT突入前には阿部がウヨンと激突して頭を打ってフラフラに。さらに6分という松木流に言えば「ふざけたロスタイム」にも悩まされて浦和はとうとう敵陣深くにボールを蹴りだすだけになり、自陣深くでは槙野が峻希と延々とおしくらまんじゅうを演じて時間を潰してなりふり構わず勝ち点1を掴み取りに行きました。

・そうやって積み上げに積み上げた勝ち点の有難味。先にG大阪がドローに終わったため厳密には「自力優勝」ではなく、負けていても優勝だったわけですが、ここで積み上げた勝ち点1は年間1位に活きてくるのでしょう。

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-----興梠-----
--武藤----梅崎--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--那須--森脇-
-----西川-----

得点:27分 梅崎

71分 梅崎→ズラタン
71分 柏木→青木
77分 興梠→橋本

・戦前脛打撲が伝えられた興梠は何の支障もなかったようで元気にスタメン出場。既に鹿島でタイトルを獲りまくっているせいか、ステージ優勝にはあんまり嬉しそうではなく、でも仲間の手前、スポンサーやマスコミの皆さんの手前、嬉しそうな格好はしないといけないという、そんな気持ちが苦笑いっぽい表情にありあり。

・前3人&柏木が躍動した反面、両WBはほぼ沈黙。これは神戸の両WBがそれだけ強力だったことの証。

・西川はペドロとの1対1を不動の構えで凌ぎきる見せ場がありましたが、キック精度がいつになく低く、代表招集でなんだかんだとお疲れなのでしょう。一方代表でレギュラー扱いに昇進した槙野は全く疲れを見せることなくペドロもマルキーニョスも完封。神戸は槙野を全く突破できないので、攻撃が森脇&関根のサイドに偏りがち。

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----マルキーニョス-----
--小川----ペドロ--
安田-鄭又榮-森岡-峻希
-高橋祥-増川--ブエノ-
-----山本-----

得点:84分 渡邉
 
60分 ペドロ→渡邉
60分 安田→相馬
74分 小川→石津

・峻希は宇賀神と相討ちになって双方沈黙。最後の最後にサイドを深く抉ってのクロスで見せ場を作りましたが、わずかに誰にも合わず。

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