【展望】15年2nd第9節横浜M戦
【前回対戦】
・浦和の最終ライン、特に阿部と那須に圧力をかけてのショートカウンター狙いが嵌って横浜Mが先制したものの、浦和が数少ないチャンスを生かして武藤&梅崎のゴールで前半のうちに逆転してそのまま逃げ切り。但し、前半のうちに大差をつけられていてもなんら不思議はなく、これでよく勝てたといって差し支えない試合内容。
【横浜Mの現状】
・1stステージは6位(勝ち点23=7勝5分5敗)で終えたものの、2ndは出足に躓いたのが響いて9位に低迷(勝ち点11=3勝2分3敗)。直近は3連勝と調子を上げてきましたが既にステージ優勝は絶望的。年間順位も7位(勝ち点37)に留まっていてチャンピオンシップ出場も難しい状況。戦力からすればサポ的にはかなりがっかりさせられる結果かも。
・伝統的な堅守は相変わらずで、総失点26は年間上位4チームと全く遜色なし。但し点が取れないのも相変わらずで、総得点32は上位9チームの中で名古屋(30)に次ぐ低水準。中村の長期欠場が響いてか、セットプレーでの得点が激減しています。
【戦力】
・夏の移籍期間で目立った補強はなし。長期離脱していた中村が復帰したのが実質的な補強。但し、中村復帰後の最適な中盤構成を探しあぐねている風で、中村をスタメンから外した途端連勝したのがなんとも皮肉。そもそも傍目にはアデミウソン&中村とタメを作れる選手が二人も要るのか?という気も。
・今季出番が激減した富澤が千葉へ完全移籍。同じく出番のない佐藤優が新潟へレンタル移籍。
・モンバエルツ監督はCBにファビオを重用し、栗原の出番がなくなったのが目に付きます。
・前節故障欠場したFWラフィーニャとMF喜田の浦和戦での出場可否は不明。
【戦術の特徴】
・フォーメーションはほぼ一貫して4-2-3-1。怪我人が多いこともあってか、最終ラインとアデミウソン・齋藤・三門以外のメンバーは毎試合のように入れ替わります。
・前回対戦ではほぼ完璧といっても差し支えないくらい前から圧力をかけてのショートカウンター狙いが嵌りましたから、今回も同じ手で来ることが予想されます。浦和がサイドにボールを持ち出せばブロックがスライド。無理に縦パスを入れたり、柏木に預けたり、あるいは阿部や那須がドリブルで前に運ぼうとしたところでボールを奪ってカウンターみたいな。
・また前回対戦時はカウンターでしか点が取れない程度のチーム成熟度でしたが、ラフィーニャがフィットしだしてからは前で流動的にポジションを変えながら遅攻もできるようになっています。この際左からカットインしてくる齋藤が何かと面倒なのは言うまでもありません。
【浦和の予想】
・対横浜M戦は3連勝ですがいずれも辛勝で、相手を内容で凌駕して勝った試合は全くなく、苦手と言っても差し支えない相手。
・怪我人&出場停止がおらず、しかも平日に試合がなかったのでいつもの面子がスタメンなのでしょうが、気になるのが宇賀神の不振。縦への突破、カットイン、クロス精度、いずれも精彩を欠いて左サイド攻撃が沈滞しているだけでなく、細かいミスが多くて相手のカウンターの引き金になりかねない場面が多々。
・それでもミシャは武藤との相性の良さを買って宇賀神をスタメンで出し続けているのでしょうが、調子が良くない選手をとことん無理使いした挙句秋の大失速を招くミシャの悪癖がまたしても顔を覗かせているような気がしてなりません。宇賀神が対面のアデミウソンに手を焼いて、ファウルで止めては中村のFKでやられるという悪夢のシナリオにならなければいいのですが。
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<前節:鳥栖 1-2 横浜M>
-----伊藤-----
齋藤---中村--アデミウソン
---三門--中町---
下平-ファビオ--中澤-小林
-----飯倉-----
得点:53分 伊藤、65分 ファビオ
83分 中村→藤本
86分 伊藤→栗原
・FWラフィーニャとMF喜田が故障欠場。
<前回:浦和 2-1 横浜M>
-----伊藤-----
齋藤---喜田--アデミウソン
---三門--ファビオ---
下平-中澤--栗原-小林
-----榎本-----
得点: 34分 伊藤 翔
67分 ファビオ→富澤
76分 小林→兵藤(三門が右SB、喜田がボランチへ)
85分 栗原→矢島
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