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2015.10.04

【観戦記】15年2nd第13節:浦和 1-1 鳥栖 ~ ALL COME TOGETHERの呪い?

・この試合を落とすと残留争いに巻き込まれかねない鳥栖がなりふり構わず勝ち点1をもぎ取りに来たのに対し、浦和は何とも淡白、何とも気迫に乏しい攻めに終始。しかも難しい相手に先制したにも拘らず、これまた何ともあっさりとした形で同点に追いつかれ、それどころか逆転弾を喰らいかねない大ピンチが2度あって、終わって見れば「負けなくてよかった」としか言いようがない試合に。

・せっかくビッグマッチを制したにも関わらず、その次の試合で勝ち点を取りこぼしてビッグマッチを制した意義が失われるというのは浦和の悪しき伝統なのでしょうか? いや勝負事なので引き分けに終わったこと自体は受け入れざるを得ないのですが、終盤勝利への執念を見せることなく、淡々と試合が終わってしまったのが何より残念でした。

・幸か不幸か同日広島がFC東京に敗れたので浦和は年間首位を維持し、かつ広島との勝ち点差は3に広がりました。しかし、鹿島戦に続いて西川しか見どころがない低調な試合内容だったのは確か。いや鹿島戦は内容こそ低調だったものの間違いなく熱い試合でしたが、鳥栖戦は内容が悪い上にヒートアップする場面もほとんどなく、冷や汗だけが流れるという代物。この内容で連勝できるほど世の中甘くはありません。

・試合後宇賀神がやり玉に挙げられていましたが、出来が悪かったのは宇賀神一人に限ったことではありません(もちろん宇賀神の出来は酷いものでしたが)。リーグ終盤に低調な試合が続くと、「サブメンバーの力量不足→レギュラー陣の疲弊→リーグ終盤での大失速」というミシャの鉄板コースをまたしても辿る羽目になるのではないか。そんな気がしてなりません。

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・鳥栖は故障持ちの豊田と鎌田がベンチスタートなのはともかく、意外にも藤田がベンチ外。鳥栖が得意とするセットプレーでのボールの出し手も受け手もおらず、フルメンバーの浦和からみれば是が非でも必勝を期したい相手でしたが、終わって見ればガチガチに守って石に噛り付いてでも敵地で勝ち点1を奪いに来た鳥栖を崩しきれず。

・鳥栖は基本的に5-4-1の布陣で全員自陣に引きこもって徹底的にスペースを消しに来ました。最終ラインはボックスよりやや前にいるので「引きこもり」と形容するのは当たらないかもしれませんが、前から圧力をかけて来たのは前後半とも立ち上がりだけで、それも10分にも満たなかったかと。

・甲府が得意とする浦和対策で、攻める浦和もある程度手慣れたもの。前半の内容は決定機こそ少なかったものの、それほど悪くはなかったと思います。

・序盤に武藤が左サイド深く抉ってシュートを放ったのを皮切りに、柏木→梅崎で狭い鳥栖の最終ライン裏を狙ったり、阿部がミドルシュートを狙ったり、槙野→興梠で最終ラインを下げてバイタルエリアから梅崎が強襲したりと、バリエーション豊かに鳥栖を攻めていました。40分くらいの槙野縦パス→宇賀神クロス→興梠が形としては一番惜しかったかと。

・形はそこそこ出来ているものの決定機には至らないという難しい戦況でものをいうのはセットプレー。柏木CK→那須→武藤シュートのこぼれ玉に興梠がいち早く反応して浦和先制。

・守っても浦和は攻守の切り替えが早く、また鹿島戦とは一変して球際でも概して鳥栖に競り勝って鳥栖の攻撃を前目で潰せていました。守備を固めるだけの鳥栖相手に先制点が取れたのは極めて大きく、これで一気に楽に試合が運べると思ったのですが、その楽観が命取り。宇賀神が吉田にあっさり裏を取られて同点に。

・この場面、裏を取られた宇賀神もさることながら、スルーパスを出した水沼にプレッシャーがかかっていないのもお粗末でした。近隣にいる柏木は傍観、本来水沼に当たるべき槙野は何の役にも立たないポジション取り。立ち上がりにもオフサイドで難を逃れましたが、スルーパスで池田に最終ライン裏に飛び出される一幕もありましたし、前目でボールが奪えなかった時の浦和の守備には相当難があるのでしょう。特にスカスカになりがちなバイタルエリア。

・同点に追いつかれて再び難しい試合になってしまったためか、ミシャは後半早い時間に動いて関根→ズラタンを投入。関根は全く良いところがなく、前半右サイドはほぼ沈黙していたので梅崎を右WBに回し、ハイクロスのターゲットにズタランを加えるという発想自体は悪くないと思います。また興梠が厳しくマークされて、前3人がなかなか良い形で前を向かせてもらえなかったのもズラタン早期投入の一因でしょう。

・しかし、この投入は完全に裏目。ズラタンが興梠と合わないのは相変わらず。ロングパス一本でズラタンや興梠を鳥栖最終ライン裏に何度か走らせては見たもの、鳥栖の中央が固くてそこからシュートに持って行けず、浦和の攻撃といえばエリア周辺からのシュートばかり。それもほとんど相手にブロックされるか、さもなくば大きく枠外。

・那須→青木で槙野&森脇を高く上げては見たもののサイド攻撃、特に森脇のクロス精度が劣悪でどうにもならず。サイド攻撃がままならないので、鳥栖の守備ブロックの中央が開くはずもありません。

・全くと言っていいほど決定機を作れない浦和を尻目に鳥栖は簡単な攻撃で決定機が2回。ハイボールに阿部が競り負け、こぼれ玉に対して槙野がチャレンジしたもののクリアしきれずに転倒して早坂に抜け出された絶体絶命の大ピンチは西川がかろうじて左足でシュートブロック。また水沼に右サイド深く破られる大ピンチはわずかにクロスが早坂に合わず。

・一方浦和の決定機といえば試合終了直前に高木クロス→武藤が詰めたもののバーを叩いた場面だけ。あとは武藤→ズラタンがエリア内で前を向いて巻いたシュートが枠を捉えられなかったのが惜しかったくらい。

・鳥栖はとうとう故障持ちの豊田を出さず、守備を徹底的に固め&スピード勝負のカウンター狙いに徹して狙い通り勝ち点1をゲット。浦和から見れば同点に追いつかれた後は鳥栖の注文相撲にのってしまったようなものでした。

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-----興梠-----
--武藤----梅崎--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--那須--森脇-
-----西川-----

得点:23分 興梠

56分 関根→ズラタン
73分 那須→青木
84分 梅崎→高木

・柏木は腰の状態が良くないのか、セットプレーはほぼ梅崎に任せていましたが、柏木が蹴った数少ないCKが得点に直結。しかし、終盤はパス精度が著しく落ちて浦和が勝ちきれない一因になってしまいました。この状態で代表に行って大丈夫???

・今年途中投入でミシャに重宝されている青木。守備固めで使われる際の出来は悪くないのですが、勝たないと行けない時は勝負の縦パスが出せない上に、自らボールを前に運ぶわけでもないというもどかしいプレーの連続。ピッチャー鹿取がここ一番で代打で出てくるようなもんやで、これ・・・・

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-----池田-----
--民友----水沼--
崔--岡本--高橋-吉田
-谷口--菊地-ミンヒョク--
------林-----

得点:31分 吉田

72分 吉田→福田
74分 池田→早坂
89分 岡本→丹羽

・鳥栖のセカンドユニはグレーの地にピンクの背番号。ただでさえ見づらいのに、試合中背中が汗でびしょぬれになると全く判らなくて参りました。背格好や髪型で識別できる選手ってこの日の鳥栖にはほとんどいないからなぁ・・・

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