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2015.10.26

ミハイロ ペトロヴィッチ監督との契約更新に想う

ミハイロ ペトロヴィッチ監督との契約更新が公式発表されました。

・1年目は優勝争いこそ事実上無縁だったものの、早々とスタイル定着に成功して勝ち点を積み上げ、最終的には3位に滑り込み。

・2年目は興梠加入によりチーム力、特に得点力が大幅向上。最後まで優勝争いを演じ、終盤に守備が崩壊して順位は6位に甘んじたものの、勝ち点は1年目よりアップ(55→58)。

・3年目は西川加入により失点が大幅に減少。前年一度も立てなかった首位を第19節から継続して確保したものの、興梠負傷離脱が契機となって終盤大失速して2位転落。但し勝ち点は62にまで伸ばした。

と過去3年最終順位に多少変動はあるものの、リーグ戦の勝ち点は着実にアップ。今年も前年を大きく上回る勝ち点68を獲得しており、1stステージを制覇してCS進出を早々と決定し、年間最終順位も2位以内が確定しています。

基本戦術にさほどバリエーションはなく、相手の対策が進んできているにも関わらず毎年勝ち点を伸ばし続けている点は高く評価すべきでしょう。

ミシャと同等以上の結果を出している監督となると、リーグ連覇の森保@広島、昨年3冠の長谷川@G大阪、柏でタイトルを取りまくったネルシーニョ@神戸くらいしかおらず、これだけの結果を出している監督をあえて代える大冒険に出るのはリスクが高すぎ。

おまけにミシャ仕様で選手を揃えてまくったので、監督交代は選手の大幅な入れ替えをも伴いかねず、監督を代えるタイミングは少なくとも今ではないだろうと思います。

ただ今年のACLのあんまりな負けっぷり、そしてナビスコ杯惨敗を目のあたりにすると、ミシャに万全の信頼をおけないのも確か。

ミシャに対する個人的な不満は以下の3点

(1)ローテーションがとにかく下手

 レギュラー陣の見極めが済んでしまうと怪我人や出場停止でも出ない限り、コンディションや相手の出方・相性をあまり考えることなく同じメンバーを起用し続ける一方、ACLを含めてカップ戦ではなぜか大幅なメンバー入れ替えを断行。

 結果的にリーグ戦はレギュラー陣の疲弊で終盤勝ち点が伸びず、カップ戦は機能不全で勝てない。

(2)使える選手層が一向に厚くならない

 (1)の裏返しですが、使うメンバーが固定されているのでサブメンバーの起用の場が限られるのでレギュラー陣とサブとの出来の差がどんどん拡大。その結果ますますレギュラー陣偏重になるという悪循環に陥り勝ち。レギュラーが故障や出場停止で1枚でも欠けるとチームのパフォーマンスがガタ落ちになる。

 不思議なことに昨年までのレギュラー陣でもいったんサブに回ると大きくパフォーマンスが落ちてしまう。

(3)戦況に応じた選手交代が下手

 お疲れの選手を予め決めていたようなタイミングで入れ替えるケースが非常に多く、試合を落ち着かせるとか、逆に尻を叩くとか、目先を変えるとか、とにかく戦局を一変させるような選手交代が苦手。

 それどころか監督がテンパってしまって、火に油を注ぐことが少なくない。

こういうミシャの問題点は4年経ってもなんら改まる気配はありません。よってミシャの限界と向き合わなければならない時期が遅かれ早かれやってくる(=そしてその時はいったん浦和は大混乱に陥る)のだろうと思います。ただその見直しの時期は今ではない。従って今回の契約継続は諸手を挙げて賛成はできないが妥当だと考えます。

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