松江2015(下)~出雲の割子そば
(松江2015(上)~松江城&堀川めぐり から続く)
松江に来たら何といっても割子でいただく出雲そば。西日本では珍しく質の高い蕎麦が出せるのは、松平直政が信州松本から松江へ転封になった時(1611年)にそば職人を一緒に連れて来たからなんだとか。
まず往訪したのは松江城の西はずれにある「ふなつ」。観光ルートからは若干外れていますがガイドブックに頻出している店で開店早々観光客がぼちぼちやってきます。
早速「割子そば(750円)」を注文。娘さんの趣味なのか、メニュー&能書きが多色刷りかつ丸文字っぽいフォントを使っていて、蕎麦屋っぽくありません。
3段の割子と蕎麦の揚げ餅、さらにデザートとして蕎麦ぜんざい付き。この内容なら観光客が多い店の割には安いといってもいいくらい。
薬味は刻み海苔、刻み青ネギ、大根おろし、かつお節。割子に薬味を入れて蕎麦汁をかけ、段毎に薬味を変えながら蕎麦が味わえるのが割子そばの楽しみ。奥出雲で栽培された蕎麦を自家製粉するという手間暇をかけた麺はやや堅めで歯応えが強く、ざらざらごわごわした食感が楽しい優れもの。
蕎麦湯は予め湯呑みで一杯分。朝からどろっとした蕎麦湯でこれまた満足。
一軒だけで終わらせるのは何なので、帰り際に松江駅横の一畑百貨店内にある「一福」も往訪。百貨店の閉店間際(19時に終わる!)とあって店はがらがら。「割子そば(750円)」に舞茸ご飯と小鉢が付いた「定食(+220円)」を頼んだところ、ご飯が少なくなっているので定食相当分はおまけしてくれました。
こちらは薬味にもみじおろし付き。蕎麦自体は「ふなつ」のほうが上だと思いましたが、それでもデパート内という普段はあんまり期待値が高くなりようがない店であることを考えれば十二分の出来。
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