【展望】15年2nd第13節鳥栖戦
【前回対戦】
・退場者が出てドン引きになった相手を攻め倦ねるどころかFKで先制点を許してしまう失態を犯したものの、後半になると様相一変。突如敵陣深い位置でボールが回り始めてあっと言う間に逆転。さらに変に前がかりになった鳥栖をボコボコに叩きのめしての大勝。もっとも大勝の主因は故障明けでいきなり出場のGK林の絶不調。
【鳥栖の現状】
・1stステージは5勝5分7敗の11位、2ndは2勝5分5敗の14位と年間を通じて残留争いに絡まない程度の成績を維持してはいますが、2ndステージでわずか2勝しかしていないことに象徴されるように停滞感は著しく、最近5試合は2分3敗。2ndステージは豊田が故障がちでフル稼働できないのが鳥栖不振の主因と目されます。
・今年の鳥栖はなぜか突如大量失点してしまうのが特徴。毎試合毎試合複数失点するわけではないので守備が脆弱と言い切ってしまうのは躊躇われますが、かつてのような堅守の面影は微塵もありません。
【戦力】
・厳しい財政状況を反映してか夏の補強はレンタル先の湘南で出番を失っていた岡田が戻ってきたくらい。岡田はここ3試合途中出場。
・豊田の右脚の状態が良くないのか、7/22G大阪戦を欠場した後の9試合でフル出場はわずか2試合。途中出場が3試合。
・水沼もコンディション不良で前々節広島戦を欠場し、前節甲府戦は途中出場のみ。
・売り出し中の若手鎌田が小破し、それを隠してU22合宿に臨もうとして手倉森監督との間でひと悶着ありましたが、前節甲府戦は欠場。浦和戦での出場可否は不明。
【戦術の特徴】
・いつもの4-2-3-1と3-4-2-1を併用。相手の基本フォーメーションに応じて出方を変えているようで、広島戦では3-4-2-1を採用してスコアレスドローに持ち込んでいます。
・鳥栖といえば「豊田目がけてのロングボールを軸にセカンドボールを拾って速攻、あるいはサイドへ展開して再び豊田へ放り込み」というシンプルかつパワフルな攻撃を相手が根負けするまで繰り返すのが特徴でしたが、肝心の豊田が不在勝ちになったためか、最近の鳥栖は結構パスを繋いで地上戦を仕掛けてきます。ここで俄然輝くのが高卒ルーキーの鎌田。
・セットプレーが大きな得点源なのは相変わらず。
・広島戦を見ると守備はリトリート主体で深い位置に守備ブロックを形成し、徹底的にスペースを消すスタンス。最終ラインにはあまりプレッシャーをかけず、ボランチにボールが入って初めてガツンと行く感じ。
・第9節神戸戦で7失点を喫したためか、ここ3試合は前半ほとんどリスクをかけずに守備重視で臨み、後半勝負といった試合運びが目立ちます。もっともその後半も攻撃力がなさすぎて勝負になっておらず、あの清水にすらボコボコにされかかったのですが(GK林の奮戦でなんとかスコアレスドロー)。
【浦和の予想】
・鳥栖がわざわざミラーシステムを採用する可能性が高く、しかも天敵豊田の状態が芳しくないためか地上戦主体へ転換中と、鳥栖がどんどん浦和にとって願ったり叶ったりな方向へ変わりつつあるので、ここは是非とも勝ち点3を確保したいところ。
・久しぶりに出場停止もいないので、普段の3-4-2-1、普段の面子で鳥栖に臨むものと予想されます。ミシャも鹿島戦は内容で完敗したことを認めているので、あんまりビックリポンや!なことはやらないと予想します。
・毎試合那須が豊田に苦戦しますが、清水戦の様子を見る限り豊田がスタメンで出てきてもその状態は万全に程遠いのが実情。従って那須が依然豊田に苦戦するようだと那須のほうを心配しなければなりません。清水戦では失態の連続で出場停止になってしまいましたが。
・10月のホームゲームはなんとこの試合しかありません。
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<前節:鳥栖 0-1 甲府>
-----池田-----
--民友----早坂--
崔--藤田--高橋-吉田
-谷口--菊地-ミンヒョク--
------林-----
62分 吉田→水沼
72分 早坂→岡田
73分 高橋→豊田
<前回:鳥栖 1-6 浦和>
-----豊田-----
民友---池田---水沼
---藤田--高橋---
吉田-谷口--菊地-丹羽
-----林------
得点:31分 水沼
50分 池田→崔
59分 水沼→白
74分 高橋→鎌田
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