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2016.03.31

【展望】16年1st第5節甲府戦

・ホームだろうがアウェーだろうが「引き分け上等」とばかり、極端に守備的な姿勢で浦和に挑んでくる甲府。決して強い相手ではないが、確実に勝てるほど弱くないどころか一歩間違えると足元を救われかねない実に面倒な相手です。

・甲府は昨年途中から監督に就任した佐久間が今季もGM兼任のまま続投。佐久間は過去3度シーズン途中で監督に就任したことがあり、「退き佐久間」の異名を誇っていましたが、シーズン頭から監督に就くのはこれが初めて。昨年10月末にJ1残留が決まった時点では監督退任の意向を示した旨が報じられていましたが、翌月末には早々と続投が決定しており、後任探しが難航した挙句にやむなく続投というわけでもなさそう。

・監督こそ早めに決まったものの、今年もお約束のように主力が逸走。FW阿部拓(F東)、WB阿部翔(千葉)、FW伊東(柏)、MF下田(湘南)、MF堀米(京都)、GK荻(名古屋)と主力中の主力から計算できるバックアッパーまでいなくなってしまいました。代わりの選手はことごとくJ2クラブからの補強で、J1で実績十分な選手はいません。

・おまけにこれまた甲府にありがちなことですが、外国人選手が総入れ替えとなり、バレーやM・パラナが退団。代わりにレンタル先の柏が移籍金を払えず、かといって外国クラブへの売却もままならずという経緯でクリスティアーノがレンタル元の甲府に復帰。前回甲府在籍時は城福が使い方を間違ったせいもあってさっぱりわや。

・柏残留を熱望していたクリスティアーノのモチベーションが意図せざる甲府復帰でだだ下がりになりはしないかと思ったのですが、今のところそれは杞憂に終わり、ちゃんとプロの仕事をしているどころか、ビルドアップの基点になり、CKもFKも蹴りまくり、当然シュートガチャは繰り返しと攻撃の全権を握っているといっても過言はないくらいの働きぶり。

・とにかく前目の選手がごっそりいなくなったので、クリスティアーノの他にCFニウソンを補強し、一応スタメンで出てはいますが4節を終えてリーグ戦ではノーゴール。

・またDFジウトンが1試合も出場しないまま退団し(使い物にならない外国人選手の早期退団という話が甲府には実に多い気が・・・)、その枠を使ってFWチュカを補強。”事前のプロフィルでは身長188センチだったが、実際は約180センチ。チュカは「ジャンプする。問題ない」と空中戦にも自信を持つ。”って出場前からネタ的要素満載。チュカは昨年末まで遼寧に所属していましたが、その後無所属だったのでコンディションを戻すだけでも時間がかかると思いますが。

・甲府が繰り返す「外国人選手ガチャ」ってたまに大物を当てるけれどもほとんどがスカに終わるんだけど、今年はどうかなぁ・・・

・戦力は昨年より大幅にダウンした感じですが、やることは昨年と全く同じで自陣深い位置に5-4-1の守備網を築いてひたすらボールを跳ね返す専守防衛。まさに「人は石垣、人は城」状態。あとはニウソンに当て、前を向いたクリスティアーノになんとか豪快な一発を決めてもらうだけ。角度があろうがなかろうが、ツボにはまった時のクリスティアーノの怖さは昨年柏で嫌ほど思い知らされました(ハマらない時のあんまりな外しっぷりも)。

・ただ残念ながらニウソンはあまりポストプレーは得意ではない模様。従って甲府は縦に速いカウンターを仕掛けるといってもニウソンを経由せずにサイドからビルドアップするケースが多くなりがち(場合によってはクリスティアーノすらサイドに流れる!)で、しかもサイドからのクロス精度が低いので、得点の気配は全くと言っていいほど漂わず。

・かといってクリスティアーノの1トップが全く機能しないのも前回在籍時に嫌ほど見たわけで。

・前節大敗した川崎戦を観ると、パスワークでズタボロに崩される場面は少なかったけれども自陣深い位置でのファウルが多く、それが命取りになった印象。もっともこの試合はセットプレーで冴えまくった中村憲を褒めるべきなんでしょうが。

・なお直前のナビスコ杯大宮戦で土屋が故障したので浦和戦は欠場濃厚(代わりに畑尾)。またこれまでリーグ戦ではほとんど出番がなかった新外国人ビリー・セレスキー(元豪州代表)がナビスコ杯で2試合ともボランチで出場したので、浦和戦で出てくるかもしれません。

・浦和は湘南戦から10日ほど空いた格好ですが、西川・槙野・柏木が代表に、遠藤・関根がU23代表ポルトガル遠征でそれぞれ離脱と、主力の半分は休ませてもらえず。しかも中3日で広州恒大との決戦が控えているので、相変わらずスタメン選考が難しい。

・槙野と柏木は29日のシリア戦に出場しませんでしたし、遠藤と関根はポルトガル遠征から早めに解放してもらったので一応湘南戦と全く同じスタメンで甲府戦に臨めます。ただ試合の重要度は広州恒大戦のほうが圧倒的に上。わざわざ甲府戦を金曜日にずらして中3日を確保したくらいなので、広州恒大戦を睨んで甲府戦は若干メンバーを落としても不思議はないと思いますが。

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<前節:甲府 0-4 川崎>

-----ニウソン-----
--クリスティアーノ--稲垣--
松橋-保坂--黒木-橋爪
-津田--山本--土屋-
-----河田-----

HT 稲垣→田中
54分 ニウソン→森
66分 津田→福田

※MF新井が出場停止

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2016.03.30

龍の家 ワシントン通り店@熊本・辛島町

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 熊本の中心部・辛島町電停からアーケード街を抜けた先。隣がワシントンホテル。先客ゼロ、後客10程度。

 券売機はなく、店内のメニューを見て先頭&一番人気の「とんこつこく味(670円)」を麺堅めで注文。さらに焼餃子5個と白ごはんがセットになった「Aランチ(150円)」を追加。替玉が130円なのでこのランチセットはかなりお得。

 メニューは他に「とんこつ純味」と当店限定の「熊本ラーメン」って、この店は熊本ラーメンがウリではなく、久留米ラーメンの系譜みたいで。

 店はかなりの大箱で計40席くらい。縦長カウンターや島式カウンターの他にボックス席も数セット。場所的に酔客がぞろぞろやってきそうですが、昼間は一人ないし二人客だらけでカウンターだけがやたら混みあいます。卓上には辛子高菜、紅しょうが、辛味もやしなど。ラーメンが出てくるまで遠慮なく辛味もやしをパクパク。

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 スープはいたってマイルドで、かえしもきつくありません。ただ香油&背脂が多いのとニンニクを効かせてあるせいか食後は胃にずっしり。辛味噌がほんのちょっぴり乗っていますが味わいに大きな影響を与えるほどではありません。

 麺は細めのストレートでスープに負けないしっかりした仕上がり。量は少なめ。

 チャーシューはトロトロというよりも脂が多くてややくどいといったほうが良いかも。他にキクラゲ、もやし、刻みネギ。

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 Aランチで出てくる餃子&白ごはん。餃子は小ぶり。そして白ごはんに紫蘇かけるか、フツー・・・・

 ラーメン自体は可もなく不可もないといったところですが、セットメニューをつけるとかなりお得なのは確か。

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2016.03.29

ふくや@大分

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 高架化&周辺再開発ですっかり様変わりした大分駅。

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 駅前広場の西側、広場を取り囲むように連なる店の一角にあり、ぱっと見はどう見ても居酒屋。外観だけではなく店内の作りも居酒屋そのまんまでした。当然ながら結構な大箱です、絶えず10数人くらいの客入りがあり、女子高校生から仕事帰りのオッサンまで多種多様な客で大賑わい。

 メニューを見て店主おすすめの「野菜ラーメン(680円)」を麺堅めで注文。基本の「とんこつラーメン」だと550円で全般にかなり安め。メニューはとんこつ一本。

 店内はテーブル席主体でカウンターは店奥に10席強。卓上には辛子高菜、にんにく、紅しょうがなど。

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 おお、なかなか壮観なビジュアル。キャベツやもやし、コーン、ニンジン、きくらげ等々の炒め物がどっさり。「野菜ラーメン」と称してはいますがイカゲソもそれなりに入ってるのでチャンポンの具に近い感じかなぁ。キャベツは芯に近い部分が多いためか、しゃきしゃきというよりは単に固い気がしましたが、それ以外は特に可もなく不可もなし。

 スープは結構とんこつ臭きつめの濃厚タイプ。豚骨出汁が濃いのは大歓迎ですがかなりしょっぱくてほとんど飲めませんでした。野菜の水分でスープが薄まってしまうのを計算に入れてあえて超濃い味にしているのかもしれませんが、ちょっとやりすぎ。

 麺は細麺ストレート。どっさり野菜の下に隠れていて、野菜を食べるのにあんまり時間をかけていると麺がへたりそうな気もしますが、実際はそんなこともなく最後まで噛み応え十分。

 スープのやり過ぎ感が好みに合いませんが、この出来かつこの安さなら大賑わいなのも道理。

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2016.03.28

【閉店】喜多方食堂 麺や玄@十条

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 埼京線十条駅南側の踏切がある大通りを東へ。先客3、後客3。田原町の支店には約1年前に行ったきり。朝7時から営業し始めたようですが、周辺は高齢化が進む住宅地で「朝ラー」のニーズなんてあるのかなぁ?

 メニューは「蔵出し醤油」と「蔵出し味噌」、さらに田原町にはなかった「蔵出し塩」、さらに月替わりで限定麺を出しているようで往訪時は「台湾風まぜ麺」でした。

 さらに面白いことに「醤油・塩・味噌」から一つと「本鮪ばらとろちらし・ちゃーしゅー丼・日替わり賄いご飯」から一つを選べる「ランチメニュー(900円)」が用意されていたので、「醤油&ちゃーしゅー丼」のランチメニューを注文してみました。 背脂や玉ねぎは無料で入れられるので、それも追加。なお店内の券売機では「醤油」が先頭。

 店内はL字型カウンター12席。水セルフですが、水タンクが入口近くに置いてあるだけなのでチト面倒。

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 スープは鶏がら中心の動物系ベースといった感で、魚介系はあまり感じられず。かえしも控えめで、細かい背脂がびっしり浮いている割には脂っぽさはほとんど感じられず、見た目に反してずいぶんとあっさり味。店としては背脂や玉ねぎを入れない「すっきり」を勧めていましたが、それだとちょっと単調に過ぎるような気も。途中で白胡椒を投入。

 麺は強い縮れ入りの太麺で、噛み応えといい、つるつるした食感といい、スープの絡み加減といい、これは大のお気に入り。

 薄めのばら肉チャーシューはあっさり目のスープをぶち壊さない程度の控えめの味付けで、これもまずまず。他に細いメンマ、刻みネギ。

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 ちゃーしゅー丼はいかにもラーメンには使えない肉の切れ端を集めましたという感じで、ちょっと脂身が多く、ご飯と合わせるにはくどいかなぁ。

 ラーメン自体は悪くないので、次は味噌を試してみます。

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2016.03.27

一蘭 博多店@博多

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 何も博多に来てまで、東京にも多店舗展開している「一蘭」へ行くことはなかろうと言う気がしないでもありませんが、店が地下鉄改札口から至近距離にあって便利な上にかなり早い時間から開いているので、ついつい足が向いてしまいます。博多駅ビル内に「めん街道」が出来てから店も空いている気がしますし。

 一蘭の「ラーメン(790円)」ってシンプルな博多ラーメンにしてはバカ高いよなあ・・・「替玉(190円)」付けると1000円近いんかい。東京の「一蘭」が高いと思っていたのですが、博多もバカ高だったでした。シートに細かい注文(といっても麺カタ以外は基本)を書いて提出。

 一蘭特有の「プロイラーシステム」ゆえ全体の客入りは良く判りませんが、漏れ聞こえる会話から察するに外国人観光客も結構いるみたいで。

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 スープはとんこつ臭が全くなく、かなりマイルドかつ甘め。これだけだとどうということはないのですが、ピリ辛の「秘伝のたれ」で全ての問題を解決しているような気がします。バカ高い割にはデフォルトだと具がしょぼくてきくらげすらない一蘭ですが、この「秘伝のたれ」だけのためにに金を払っている気が(苦笑)。

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 替玉は丼入りで登場。

 とにかくコストパフォーマンスが著しく悪いので、「めん街道」の各店まで歩いたほうが良いような気がしてなりませんが、また朝の飛行機で福岡へ着いたら「一蘭」が開いているのでついつい吸い込まれてしまうんだろうなぁ・・・

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2016.03.26

そばきち 湯畑店@草津温泉

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 草津温泉バスターミナルから湯畑へ向けて急坂を下ると、「湯路広場」なるものが出来ていました! イベント用スペースとして整備されたものらしく、普段は奥にトイレが付設しているくらいで何もありませんが、京都駅の大階段みたいにここでくつろぐのも悪くありません。ただ、ここがもともと何だったのかが思い出せず。

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 往訪した店は湯路広場に隣接した飲食店ビルの一角。

 メニューを見ると、基本的にもりそばの量(一人もり~4人もり)とつけ汁を別々に選ぶシステムになっていて、かけそばスタイルのメニューはほとんどありません。一もりの大盛(650円+200円)にもり汁(200円)を注文。まいたけ汁とは鳥なんばん汁とかの温かい汁頼んでも、すぐに冷めちゃってあんまり意味ないんだよなぁ・・・

 店内は2人掛けテーブル主体のこじんまりとしたもので、目の前が湯畑という立地の割には団体さんがどっと来ることを想定した作りにはなっていません。

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 蕎麦は若干黒みがかった細めの麺。心持ちぼそぼそした食感で、風味が乏しいのは残念ですが、堅めに仕上げられていて噛み応えが強いのは気に入りました。大盛りだとボリュームも十分。

 蕎麦汁も必要以上に辛くない、ごくごくシンプルなもの。薬味はわさびと刻みネギのみ。さらに漬物が付いてきます。食べ終わるのを見計らって蕎麦湯が出てきました。早い時間なのに結構濃い蕎麦湯が出てきてポジティブサプライズ。

 観光地の蕎麦屋なので期待値が著しく低いせいもありますが、それなりに満足ゆく一品でした。接客態度が申し分なかったのが良かったのかも。

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 腹を満たした後は湯畑なり、西の河原なりを散策して回るのはお約束。

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2016.03.25

御座之湯@草津温泉

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 草津温泉は「天下の名湯」の名に胡坐をかくことなく湯畑周辺の再開発に取り組んだようで、数年ぶりに訪れてみたら目新しい建物が目白押し。

「御座之湯」は再開発計画の目玉。従前から観光客向けの大きな共同浴場「大滝乃湯」がありましたが、温泉街からやや離れているのが難。御座之湯は湯畑に隣接しているので日帰り観光客でも気軽にぷらっと入れます。

 座之湯のWebサイトによると、

江戸、明治にかけて湯畑周辺には「御座之湯、綿の湯、かっけの湯、滝の湯、鷲の湯」という5つの共同湯があり、その中のひとつでもある「御座之湯」を再建したものです。「御座之湯」は源頼朝にゆかりがあるとされ、当時頼朝公が三原野に狩りに来た際に腰をかけた(御座りになった)石がこの地にあった事から、この名前が付いたという説もあります。

とのこと。木造にこだわり、杉板を使用した「とんとん葺き」の屋根と漆喰の壁が推しどころ。

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 浴室は「石の湯」と「木の湯」が男女日替わりで、往訪日は木の湯。ほぼ正方形の浴槽が二つあり(浴槽中央に枕代わりの丸太を渡しかけてあるので、ぱっと見は浴槽が4つあるように見えます)、それぞれ別の源泉(湯畑源泉&万代源泉)が引いてあります。共に強烈な酸性で個性が強すぎるせいか、正直泉質の違いは良く判りませんでした。

 当然加温・加水・循環ろ過・入浴剤投入等一切なし。草津温泉は概してかなり熱い記憶がありますが、ここは共に若干熱い程度。熱交換でガンガン冷ましているのでしょう。浴槽が広く、さらに一休みするベンチも浴室ほぼ一杯に設えてある割にはカランは4つしかなく、まさにのんびり湯に浸かることを最優先とした設計みたいで。

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 2Fには無料休憩室。ここから湯畑が一望!

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 飲食禁止のためか(水・お茶を飲むのは構わない)テーブルがなく、まさにゴロゴロするためだけの休憩室ですが、空いていれば何の問題もありません。

Photo

 風呂から上がると、こちらもリニューアルされた熱乃湯に大行列! ちょうど湯もみショーが始まる時間だったか・・・

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【温 泉 名】草津温泉
【施 設 名】御座之湯
【入浴料金】600円 (無料の貴重品ボックスあり)
【交通手段】草津温泉バスターミナルから徒歩5分弱
【泉  質】湯畑:酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩塩化物温泉
      万代:酸性・塩化物硫酸塩温泉
【源 泉 名】湯畑源泉&万代鉱源泉
【泉  温】湯畑:51.3度
      万代:96.5度

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2016.03.24

竹中@桜台

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 西武池袋線桜台駅北口を出てすぐ。先客ゼロ、後客1。

 店内の券売機ボタン先頭の「淡麗鶏だしラーメン(700円)」を注文。他に「濃厚魚介豚骨」「濃厚魚介つけ麺」といったラインナップ。ランチサービスなし。

 店内はL字型カウンター7席。照明を落として落ち着きを演出。厨房内には店主が一人だけ。水セルフですが、水がポットでも水差しでもなく、洋酒の瓶みたいなのに入っていて妙なところに拘りがあるみたいで。かすかに脂っぽい臭いがするので何事かと思ったところ、網焼きでチャーシューを炙っていました。

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 スープは鶏からベースで揚げネギを浮かべて香ばしさをプラス。最初はやや甘目かなと思ったのですが、3、4口飲み進んだところでかえしのきつさが気になりました。表面の脂もやや多めで、しかもかえしがきつくて味が濃いとなると「淡麗」と称するのはやや疑問。化学調味料不使用らしいのですが、こうかえしがきついと無化調らしいすっきりした後味が楽しめないような。

 麺は細めのストレート。スープの絡みはいたって良好。すすり心地といい、歯応えといい申し分ありません。ただ量は少な目。

 チャーシューは低温調理の柔らかタイプ。炙りを入れては見たものの香ばしさを出すほどではなく、チャーシューを冷えたまま出すよりはるかにマシといったところ。

 メンマはさくさくっとした歯ごたえが楽しい逸品。他に青ネギ、白髪ネギ、柚子皮。

 ビジュアルは満点なんですが、内実の完成度はもう一つかな?

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2016.03.23

【閉店】三代目 藤村商店@上野広小路

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 銀座線上野広小路駅の北、中央通り沿いにある「カラオケ館」を東へ入る。先客・後客ともゼロ。

 券売機ボタン先頭の「青森ラーメン(680円)」を注文。店頭にでかでかと「青森下北魚介ラーメン」を打ち出し、店内にも青森ねぶたのポスター等を貼って青森色を出しています。ただ「熟成つけ麺」や「汁なし辛麺」「汁なしまぜ麺」も並行してPRしていて、かなり迷走気味。小ライスのサービス付き。

 店内はL字型カウンター7席のみかと思ったところ2階もある模様。ちょっと雑然として落ち着きがありません。

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 スープは能書きには「特級いわしやあご節の魚介&鶏ガラのダブルスープ」とありますが、魚介系がそんなに強いようには思えず、鶏ガラベースの魚介系混じりといったほうが近いかも。丼の縁には魚粉が目立ちますが、ざらざら感はありません。魚臭さが抑えられて良く言えば万人向け、悪く言えばこれといって惹きがありません。

 麺は若干細めで緩い縮れ入り。心持ちボソボソとして食感ながらしっかりとした歯応えがあって、しかもスープの絡みが良くて気に入りました。

 チャーシューはぱっと見大きいのですが、ペラペラで拍子抜け。メンマや刻みネギが少ないのも合わせて、この辺は値段相応でしょう。ただ小ライスのおかずにするには力不足で、ややかえしがきついスープを頼りにご飯を片付けるしかありません。

 なお帰りがけに店頭の写真を見ると赤味噌が乗っていることに気づきましたが、そんなもんなかったがな・・・(´・ω・‘)ショボーン

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2016.03.22

【閉店】彩たまや@川口中青木

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 川口市役所の北、ないし第2庁舎斜向かいあたり。「ばど」に「赤担々麺」の半額割引(880円→440円)券が付いていたのにつられて、ほぼ6年ぶりの再訪。先客ゼロ、後客10人強。川口駅から徒歩10分以上あり、バス通りにも面しておらず、完全に地元民向けの立地なので、客層もいかにも近所の人々風。

 店内は4人掛けテーブルが4卓と2人掛けテーブルが2卓。赤担々麺の他に黒・白・黄・緑があり、さらに汁なしができるようです。辛さは「ひかえめ・普通・辛め」の3レベルで選べるので「普通」で注文。無料かつおかわり自由のライスサービス付きですが、もともとの値段がちょっと高めなのでそれくらいのサービスはあって当然でしょう。

 また坦々麺が売り物ですが「中華そば」もあり、またランチメニューにはご飯ものも揃っています。

 先に白胡麻とすり鉢が出てきました。暇つぶしがてらゴリゴリと。

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 ごまだれの効きはさほど強くはなく、また山椒等のスパイスによる痺れ加減もほどほどで、「普通」レベルだとラー油等で割とストレートに辛いといったところでしょうか。ただ辛すぎて旨みの感覚が消えてしまうほどではなく、個人的には辛さはこれで十分。

 麺が完全に隠れてしまうくらいスープがたっぷり入っており、当然ながらひき肉やチンゲン菜などはほとんど底に沈んでしまうので、サルベージしてご飯のおかずに。ひき肉にはナッツと小海老か何かを仕込んでいるみたいで。

 麺は並太のほぼストレート麺。以前往訪した時はこの麺が柔らか目でスープに負けまくりだったのが悪印象になり、近所にも関わらずこの店に行く気がしなくなったのですが、超久しぶりに食べてみるとその辺は著しく改善され、コシがしっかりと感じられる茹で上がりに。ただ麺の量が多くはないので、やはりご飯をつけてナンボ。

 これなら「汁なし」で再訪してもいいかな?

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2016.03.21

【TV観戦記】16年1st第4節:湘南 0-2 浦和

・アウェー広州恒大戦から中3日。圧倒的な運動量を誇る湘南に対してただでさえ走り負ける懸念があるのに、コンディション面で大差があるため大苦戦が予想されましたが、終わって見れば湘南には全く何もさせずに完勝。後半のカウンターチャンスでもう2、3点取れていれば万々歳でしたが、2-0というスコア以上の完勝だったのは疑いのないところ。

・昨年も湘南には2勝していますが、いずれも湘南らしさが存分に発揮された上での辛勝でした。ところが、この試合は湘南が湘南らしさをほとんど出せないまま、いや出そうとはしていたのだが浦和に見事に裏をかかれて空回りさせられたような内容。チョウ監督にはちょっとショックな試合だったのではないでしょうか。

・湘南はいつものように前から前から果敢にプレッシャーをかけてきます。この勢いに押されて浦和が自陣でボールロストでもしようものならひとたまりもありませんが、浦和はGK、最終ライン、ボランチと軽快にパスを回して湘南のプレッシャーを見事に回避。走行距離で測る運動の「量」自体は湘南が上ですが、浦和はボールを動かして湘南のプレッシャーを単なる無駄走りに終わらせるのに成功しました。これが勝因の一つ。

・浦和が自陣で不用意にボールを失ったのは、終盤神谷に際どいシュートを撃たれた場面(そしてこれがこの試合湘南唯一のチャンスらしいチャンス)だけだったかと。

・もう一つの勝因は湘南の高い最終ラインを下げる工夫を凝らしていたこと。具体的には序盤は関根から早目に最終ライン裏にクロスを入れたり、あるいは単純に後方からフィードを繰り出して前3人に湘南の最終ライン裏を突かせたりと、縦に速い攻撃が目立ちました。

・いつものように最終ラインから細かくビルドアップばかりしていると、いつまで経っても相手のコンパクトな守備網を抜け出せません。よって相手の最終ラインを下げる工夫は是非とも必要で、この辺は広島が実に上手い。広島は裏抜けのスペシャリスト寿人がいる上に、そこにピンポイントでパスを出せる青山がいるので、相手は最終ラインを上げるに上げられず。

・湘南は前でボールを奪えない上に、最終ラインも徐々に下がり気味になって陣形が間延びし、ますますボールが奪いにくくなるという悪循環に陥り、徐々に試合は浦和ペースに。もっとも浦和は関根を軸に押してはいるものの決定機が作れないという、これまた浦和らしい展開に陥って優勢とも言い難かったのですが、そこで飛び出したのが李の一発=パウリーニョの縦パスを柏木がカット→李が思い切りよく放ったミドルシュートがアンドレ・バイアに当たって角度が変わってのゴール。

・より良い態勢の味方へパスすることばかり選択しがち、なかなかシュートを撃とうとしない浦和。見ている側はずっとモヤモヤしがち、つい「撃て撃て病」に陥ってしまいがちですが、そんな中でかなり無理目の李のシュートが決まって、試合の流れは一気に浦和ペースに。

・後半に入っても流れは変わらず、左サイドから細かくパスを繋いで中央を突破した興梠が追加点。宇賀神に始まって前3人でボールを繋ぎ、李のキープを活かしてエリア内に柏木が飛び込んでいたところで勝負あり。これだけ早くボールを回されると湘南はどうしようもありません。

・浦和は引いて守る局面としっかり前からプレッシャーをかけにゆく局面を上手く使い分け、残り少ない燃料を効率よく消費しながら無難に逃げ切り。ただカウンターで何度もチャンスを掴みながら、ここで浦和の悪癖=なぜかひと手間かけてシュートチャンスを逃してしまう場面が相次いで追加点が取れなかったのは残念至極。

・お疲れなのか低調な出来に終始した武藤と宇賀神を下げ、さらにセットプレー時の高さ対策も兼ねてか最後はズラタンを入れてと選手交代はいずれも守備重視っぽくてそれぞれ納得が行くもの。湘南は浦和を押し込んだところで、CFが弱くて最前線で攻撃の基点が作れないのが泣きどころ。藤田祥は守備だけでヘロヘロになってしまい、対峙していた遠藤はあまりにも手応えがなくて拍子抜けだったかも。

-----興梠-----
--武藤-----李--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点41分 李、55分 興梠

75分 武藤→青木(柏木がシャドーへ)
75分 宇賀神→梅崎
79分 興梠→ズラタン

・浦和は広州恒大戦からズラタン→興梠、青木→李、梅崎→関根と3人入れ替え。関根は広州恒大戦に帯同すらせず、興梠と李は途中出場に留まったので、この入れ替えはいずれも予定通りと目されますが、この3人が文句のつけようがない働きを見せたのも勝因の一つ。これでこそターンオーバーを敷いた甲斐があったというもの。逆に言えば、アウェー浦項戦に帯同せずに磐田戦に備えていたはずのメンバーがことごとく不出来に終わったのは何だったのか??? 

・CF、武藤の相方、両WB、阿部の相方は選手交代を含めてそこそこローテーションが上手く回るようなった一方、最終ラインは早くも槙野・遠藤・森脇で固定の気配。遠藤がこんなに早くフィットするとは嬉しい誤算以外の何ものでもありませんし、手っ取り早く勝ち点を稼ぐにはこのセットが目先最善なのでしょう。

・ただ遠藤は夏に五輪で抜けるのが確実。ミシャはその穴を永田なり那須なりに期待しているのでしょうけど、全然出番がなかった選手をいきなり起用してみたらコンディションを崩していて90分持たなかったとか、試合勘がなくて肝心なところでやらかしてしまったとか、そんな光景を嫌ほど見て来ましたから、この3連戦の最終ライン固定、特に遠藤を代えなかったのはどうかと思いますが。

・全く代えが効かない阿部。序盤はパスミスが散見されてさすがにダメかと思いましたが、浦和がペースを掴み始めてからの働きが凄かった!中盤でボールを拾いまくって湘南の反撃を許さず。そしてその阿部の働きを受けて柏木が前へ。柏木が前に出られるようになると浦和の攻撃の厚みがぐっと増し、それが2点目に直結。その前にも武藤→李スルー→柏木シュートを撃ちきれずという場面も。

・前目で唯一浦項戦を除いてスタメン出場を続けている武藤は相当お疲れ。守備貢献がでかいのでスタメンから外せないのだと思いますが攻撃面では良いところなし。2点リードした時点で途中交代を命ぜられるのはやむなし。

・武藤と違ってちょこちょこ休みをもらっているはずの宇賀神もこれまたイマイチ。出ずっぱりの槙野は攻撃参加を自重気味だったので、左サイドからの攻撃は終始沈滞。でもたまに大穴が開く右サイドと違って左サイドの守備は全く破綻なく、しんどいなりに上出来といって差し支えないのかも。

----藤田祥-----
--高山----下田--
菊池-菊地-パウリ-藤田征
-三竿--バイア--岡本-
-----村山-----

70分 菊池→端戸
70分 パウリーニョ →石川
82分 藤田祥→神谷

・チョウ監督は広島戦で試行し、そこそこ機能した4-2-2-2を浦和戦でも採用してくるものを思ったのですが、蓋を開けてみればなんのことはないいつもの3-4-2-1。広島には昨年大敗したけど浦和は惜敗止まりだし、浦和は広島ほどWBが強力ではないし、おまけに広島と違って浦和は連戦でコンディションが良くないだろうから普段通りで臨んだのかもしれません。

・ただその普段のスタイルが空回りに終わった上、菊池が関根にやられまくってスコア以上の完敗。

・岡本は右CBとしてスタメン出場。浦和の左サイドが悉く低調だったこともあって一対一で無類の強さを見せただけでなく、エリア内まで果敢に進出してくる見せ場もあり、あっという間に湘南スタイルに馴染んだ様子。森脇と違って高精度のクロスはありませんが、森脇とは全然持ち味が違う駒として来年浦和で働いてくれると嬉しいのですが。

・その一方直輝はベンチ外。湘南のスタイルに馴染めずにスタメンどころかベンチにも入れないとなると、もう浦和帰還はかなり難しいのでしょうなぁ、残念ながら。

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2016.03.20

杉うら@川口蓮沼

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 川口の東外れ、首都高川口線をくぐった先にありますが、草加へと抜ける道に面しているためか店前はトラックなど大型車がバンバン通り、店も車でやってくる客で結構な繁盛。

 郊外店らしいゆったりした作りですが、一人客はカウンター代わりの大テーブルに通されます。メニューを見て一番人気の「特盛鴨汁せいろ(1320円)」を注文。なお11時半までに入店すると1割引というサービスがあります。

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 うーん、蕎麦は山形や北信濃の田舎蕎麦を食べる機会のほうが圧倒的に多くて、その味わいに慣れてしまったせいか、東京風の白くて細くてなよなよとした蕎麦ってどうにも性に合いません。良く言えばのど越し重視、悪く言えば往々にして食べ応えがないというか食べた気がしない。飲んだ後の〆ならともかく、ランチには不向き。

 特盛は蕎麦2倍盛りだそうですが、さほど多い気もせずあっという間に完食。

 つけ汁には太ネギ、焼豆腐、シイタケ、えのき、そして自慢の鴨肉。あくまでもつけ汁なのでこのままではかえしがかなりきついのですが、食べ終わりに蕎麦湯が出てくるので、つけ汁を蕎麦湯で割れば出汁の味わいがそれなりに楽しめます。

 個人的な好みから外れるところの多い一品ですが、鴨肉だけは突出しておいしゅうございました。

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2016.03.19

坦々エッグプレート@松屋

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 松屋で3/17から新発売の「坦々エッグプレート(530円)」を早速試食。大盛り無料サービス中だったので、大盛りにしてもらいました。

 カレー用の皿にご飯と目玉焼き、牛丼用の牛肉、それにサラダといった既存の品々を並べ、そして新開発の「ピリ辛坦々ソース」をかけたという、いかにも松屋らしい極力追加的なコストをかけずに開発された新商品。

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 で、肝心の「ピリ辛坦々ソース」ですが、これが「坦々」と称している割にはあんまり辛くもなければ痺れもなくて残念。個人的には辛さ耐性はかなり低いほうですが、それでも全然物足りない。ひき肉ベースに豆板醤やごま油で味を調えたものらしいのですが、ラー油なり花椒なり、そういう刺激物はほとんど使ってないんでしょうなぁ・・・

 冬季に「チゲ豆腐」が定番化しているのだから、辛いものは全然売れないわけもないでしょうし、ちょっと万人受けを意識しすぎたかなぁ。

 ハズレではありませんが、現状のままで定番化することもないと予想します。

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【展望】16年1st第4節湘南戦

・J1再昇格初年となった昨年は年間8位と好成績を上げたものの、資金力のないクラブの悲しさか、湘南はオフに主力を大量にぶっこ抜かれました。遠藤(浦和)、永木(F東)、秋元(川﨑)、古林(名古屋)と主力中の主力、しかもセンターラインがごっそりいなくなる憂き目に。

・チョウ監督の退任だけはかろうじて避けられ、GK秋元→村山(松本)、右CB遠藤→岡本(浦和)、MF永木→パウリーニョ(千葉)と代わりの選手をそれなりに補強してただいま絶賛チーム再建中といったところ。

・湘南は昨年来どう見てもCFが弱いのですが、抜けた穴を埋めるのが精一杯でCFの補強までには手が回らず。スタイルは攻撃的ですが、昨年のリーグ戦総ゴール数40はJ1でも下位クラスで、攻めている割には点が入らない、引かれてしまうとどうにもならないという傾向は今年もそれほど変わりないかと。

・豊富すぎる運動量をベースに素早く攻守を切り替え、激しく積極的なプレッシングでボールを奪ったらスピーディーに前へ前へとボールを動かし、しかも後方から選手がわらわら湧き出るかのように攻め立てる、いわゆる「湘南スタイル」は健在。第2節川崎戦では左CB三竿のクロスをファーで右CB岡本が決めるという湘南スタイルの極みみたいなゴールも。

・フォーメーションはこれまで一貫して3-4-2-1だったはずが、広島戦では突如4-2-2-2を試行。昨年最終節広島に0-5とタコ殴りにされたのがよほど堪えた結果かもしれません。広島はミキッチ&柏と両WBが強力なのでサイドに人数を割いて対応したものと思われます。浦和戦でもそのフォーメーションで臨んでくる可能性があって注意が必要。

・ただ広島戦を見ると、サイドのケアに重きを置き過ぎてSHが最終ラインに吸収されて5~6バックっぽくなった挙句に結局サイドで1対1を作られ、おまけにバイタルエリアが空いてしまう場面が散見されました。きっちり4×2の守備ブロックを敷いてくるチームほど完成度は高くありません。しかも後半2-1とリードした時点でいつもの3-4-2-1に回帰。

・かたや広州恒大とのアウェーでの激闘を経て中3日の浦和。週央に試合がない湘南とはコンディション面で大きな差があり、圧倒的な運動量を誇る湘南とガチンコで向き合えば終盤走り負けは免れないと思います。

・ただミシャは湘南にあえてボールを持たせてカウンターを狙うみたいな、相手の出方に応じて、あるいは自チームの置かれた状況に応じて策を立てるのが上手くないというか、そもそもそういうのを潔しとしない監督なので、やっぱりガチンコ姿勢で試合に臨んでしまうんでしょうなぁ・・・真正面からのどつき合いだけは避けなければならないと思いますが。

・スタメン選考は相変わらず悩ましい。広州恒大戦に帯同しなかった関根のスタメン入りは間違いなく、途中出場だった興梠&李がスタメンに復帰する可能性も極めて高いでしょうし、福岡戦を回避した宇賀神も問題ないと思いますが、それ以外は総員お疲れ。広州恒大戦出場停止だった永田&石原を使わない手はないでしょうが、どうも磐田戦の惨敗を受けてミシャがまたぞろスタメン固定に走っちゃった臭いからなぁ・・・

・なお浦和からレンタル中の岡本は遠藤の穴を埋める格好でスタメンをがっちり確保している一方、直輝はベンチ入り止まり。

・レンタル選手はレンタル元との対戦には出場できない契約になっているところが多い中、浦和はなぜかその辺には寛容で十中八九どころか万に九九九九岡本が出てきます。浦和と本気で対戦してレンタル選手の成長度合いを図るつもりなのかもしれませんが・・・

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<前節:広島 2-2 湘南>

--藤田祥--端戸---
菊池--------高山
---菊地-パウリーニョ---
奈良輪-三竿-バイア-岡本
-----村山-----

得点:46分 パウリーニョ、71分 藤田祥

53分 端戸→石川
76分 菊地→藤田征
90+1分 藤田祥→大槻

※CFキリノがベンチ外でしたが原因不明。

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2016.03.18

海坂屋@東中野

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 総武線東中野駅から山手通りを南へ。先客ゼロ、後客5。

 券売機はなく後払い。メニューを一瞥して一番安い「煮干中華そば(780円)」を注文。ランチサービスはないので「大盛(+50円)」に。他に「汐そば」「鶏そば」「海坂そば」がありますが、「汐そば」「鶏そば」は880円、鯛スープの「海坂そば」にいたっては1000円とチト高いのが難。また「汐そば」以下の3品は数量限定とのこと。

 店内は手狭で横長カウンター6席と狭いところに無理やり置いた2人掛けテーブル1卓。

 厨房内には店主と男性アシスタントのみ。水セルフ。卓上には刻み玉ねぎとすだち等。玉こんにゃくや弁慶めしなど山形の一品料理をメニューに加えているのが特徴。

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 煮干し出汁の味わいかなり強めに出ていますが、鶏等の動物系出汁をバランスよく合わせているためか魚臭さは抑えられ、もちろんえぐみもなく、万人受けする仕上がりに。

 最初は最初は甘めと思いましたが、飲み進むにつれてかえしの強さというか味わいが濃すぎるのが気になって終盤は飽きてしまいました。箸休めに刻みネギが多めに添えられていますが、それでも足りずに卓上の刻み玉ねぎを投入。玉ねぎももう少しざっくりと切って欲しいところ。

 麺は並太ストレートでわずかにごわごわ、ざらざらした食感。噛み応えはしっかりしており、スープもよく絡みます。また大盛りでもスープとの量的バランスは崩れず。

 チャーシューは低温調理で柔らかいものの、噛み切るのに力がいるタイプ。メンマはちょっと大ぶりで苦手。青菜は野沢菜っぽい漬物でラーメンの具としてはちょっと珍しいかも。ピンク色の添え物は正体不明。

 細かい難点はあるものの総じてなかなかの出来。他のメニューがもうちょっと安かったら再訪したいのですが。

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2016.03.17

【TV観戦記】16年ACL H組第3節:広州恒大 2-2 浦和

・胡散臭いどころか、主審も爆買したのか???としか言いようがない不可解なPKでいきなり先制され、その衝撃から立ち直れないうちに追加点を許すという最悪の展開だったにも関わらず、2点ビハインドを跳ね返してアウェーで勝ち点1をゲット。アウェーでの2ゴールは広州との直接対戦時の比較にもつれこんだ際に大きな意味があり、限りなく勝ちに近いドローと評価しても差し支えないでしょう。

・昨今の浦和は先制されるとそのまま為すすべなく敗れてしまうイメージを払拭出来できないのですが、動揺を隠し切れない時間帯に広州GKの凡ミスで1点返せたのが大きく、その後はなんとか体勢を立て直して後半は何度かカウンターを浴びながらも浦和ペースで試合を運べたと思います。もっとも2点リードした広州が早々と自陣に引き、崩壊寸前の浦和にとどめを刺しに来なかったのにも助けられたような気もします。

・また遠距離アウェーにも関わらず浦和の運動量はさほど落ちず、むしろ終盤広州のほうが脚が止まり気味だったのも、最後の最後でドローに持ち込めた一因でしょう。

・グループステージを3試合消化して、このグループにぶっちぎりに強いチームはない、どのチームにも勝機は十二分にあることが判ったのも収穫。グループ順位は3位に後退しましたが、首位シドニーとの勝ち点差はわずか2。しかもホームゲームを2試合残しているので浦和のグループリーグ突破の可能性は十分に残っています。まだまだこれから。

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・それにしてもあのPKはない。相手の単なるバイシクルシュートの失敗に過ぎず、ズラタンはファウルどころか関与すら疑わしいのになぜかPK。激昂したズラタンが執拗な異議と見做されたのかイエローまでもらう始末。

・試合開始早々、不可解極まりないPKで先制を許した浦和。慣れない環境、慣れないピッチにも祟られてか浦和の選手達は動揺を隠しきれず、マルティネスの個人技で右サイドを突破されたのを機にグラルに追加点を許してしまいました。この場面、遠藤がマルティネスに付ききれなかったのはともかく、ボールがタッチを割ったとでも思ったのかセルフジャッジで足を止めたのも残念極まりないかと。

・すっかり浮き足立ってしまった浦和は落ち着いてパスを回すどころか不用意なボールロストが相次いでカウンター浴びまくり。特に柏木の2列目起用がモロに裏目に出てボールロストを繰り返すのが痛かったかと。また他の選手も往々にして玉際で競り負けてセカンドボールが拾えずに序盤は苦戦を強いられました。

・またこの試合を通じて広州は浦和の右サイド、梅崎の裏というかさらには森脇の裏というか、浦和右サイドのスペースを執拗に突いてきました。森脇はなぜか中央どころか左サイドまでボールを追いかける場面もあって、終盤はあさっての方向へクロスを上げてしまうくらいヘロヘロに。この穴はフェリポンが事前に目を付けていたものと思われ、次戦ではなんらかの対策を取らないわけにはいかないかと。

・動揺を隠し切れない浦和を広州がかさにかかって攻めに攻め、もう1点取っていれば試合は事実上終わっていたでしょうが、浦和にとって幸いなことに広州は引いてカウンター狙いを選択。それはそれで悪くはないのですが、結果的には浦和に立て直しの時間を与えてしまったような気がします。そして浦和にこの日最大の僥倖=広州GKのパンチングミスが発生。シドニー戦に続いて武藤が9番らしく相手のミスを見逃さずにゴール! 試合の流れを浦和に引き戻す上でこれが実にでかかった。

・この1点以降、浦和はいつものリズムを取り戻し、カウンターを喰らいかねない危うさを内包しながらも終盤まで浦和の攻勢が続きました。広州は最終ラインに人数をかけてはいるものの、SHが下がって6バック気味になっているのでフリーの槙野や森脇からサイド攻撃を喰らいがち。またズラタンが効いて中央で跳ね返すのもままならず、引き過ぎてバイタルエリアを空けてしまうこともしばしばあって、名将フェリポンにしては随分とお粗末な守備に見受けられました。

・体勢を立て直した浦和は後半立ち上がりに柏木→梅崎クロス→(ズラタンスルー)→武藤の決定機もGKソン・チョンが好セーブ。ソン・チョンは前半も槙野FKを見事にはじき出したかと思えば、何でもないハイボールに怪しげな動きを見せるなど、長所と短所が極端な形で混じり合うタイプみたいで。

・特に手詰まり感が漂っているわけではなかったのに、ミシャに何かスイッチが入ってしまったのか例によって早め早めの選手交代(武藤→興梠、青木→李)。ただこの日最もゴールに近い武藤を下げるのも謎(下げられた武藤が不満げだったのは道理)なら、森脇の穴を埋めに埋めていた青木を下げるのも謎。結果的に大過がなかったどころか興梠が同点ゴールを上げたので絶妙手と見做されてしまうのでしょうが、どう見てもリスクばかり大きくて効果的とは言い難いかと。

・浦和最大の穴であることに目を瞑って森脇に拘り続けるミシャ。そしてその我慢が実ったかと思われた場面=森脇右サイドからのクロスをファーでどフリーだった興梠が決められず、後は穴だけが残る格好に。森脇が裏を取られ、中央でグラルに合された場面は死んだと思いました。

・興梠が絶好機を決められず、手詰まり感が漂ってきたところでミシャは宇賀神→駒井で攻めに次ぐ攻めダルマ。駒井自身は決定機に絡めませんでしたが、AT突入直前に柏木→槙野→ズラタン→興梠と繋がってついに浦和同点。好調にはほど遠い柏木をリスク承知で残したのがここで活きた格好に。再三再四の槙野の攻撃参加、ズラタンがDFを背負っての落とし、広州最終ラインが引き過ぎてエリア内で興梠どフリーと広州の守備の問題点を見事に突きまくった素晴らしい同点ゴールでした。

-----ズラタン-----
--武藤----柏木--
宇賀神-阿部-青木-梅崎
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点 6分  グラル(PK)、14分 グラル
   30分 武藤、89分 興梠

62分 青木→李
62分 武藤→興梠
78分 宇賀神→駒井

・スタメンは福岡戦から興梠→ズラタン、李→青木、関根→宇賀神と3名変更。浦項戦は4-1-4-1で臨みましたが決壊寸前に陥り、後半早々と修正を余儀なくされたことからこの日はいつもの3-4-2-1に。そして最終ラインの並びも福岡戦同様。

・永田が出場停止なのでリベロはてっきり那須を使うものと思ったのですが、那須のコンディションが良くないのか結局遠藤を酷使。広州戦で遠藤を使うのなら、なんで福岡戦で永田を起用しなかったのかが謎で、磐田戦の惨敗を機にまたしてもミシャのスタメン固定癖が出て来たのかな?

・遠藤は立ち上がりこそマルティネスにぶっこ抜かれてしまいましたが、その後は善戦し、高さ勝負のCF相手でなければ何の問題もないことを実証。マルティネス相手に経験値を積みまくったのだから、今更U-23ごときに連れてゆかなくてもなぁ(苦笑)

・また選手層が分厚い2列目に、未だトップフォームにはほど遠い柏木を起用したのも謎。石原が浦項戦のひじ打ちを咎められて後追いで2試合出場停止+罰金処分を科せられたのが響いたのでしょうが、それでも李をスタメンで使う策があったはず。前半の柏木はブレーキ―にしかなっておらず、後半半ばでボランチに下がってからようやく働き始めた感も。ただそれは多大なリスクと引き替えで、裏を取られた柏木が鈍足で必死に追走する場面では目にうっすらと涙。

・さほど個人技に長けているわけではない武藤のドリブルに広州守備陣が付いてゆけない様子だったので、柏木→駒井はありだろうと思ったのですが、ミシャは効いていたように見えた武藤を下げて興梠投入。さらに右サイドの穴を塞ぎに塞いでいた青木を下げたのにはびっくりしましたが、入れたのが李でドリブラーである駒井でも高木でもなかったのにもびっくり。そして李はほとんど消えっぱなしで終わったような。

・最後の宇賀神→駒井は1点を取りに行った大胆な勝負手。もっともいきなり駒井スローイン→マルティネスには頭を抱えてしまいました(´・ω・`)ショボーン

・スタメン選考といい、選手交代といい、ミシャの選択にはかなり疑問符がつきましたが、そこは勝てば官軍。いや、勝ってはいないんですが。

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2016.03.16

【期間限定】えびすこ@池袋

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 池袋駅東口、駅前のドンキホーテの裏あたり。先客1、後客ゼロ。「白神」「長尾中華そば」「神仙」「大分佐伯ラーメン」に続くの期間限定の出店で、今回のウリは「富山ブラック」。

 店内の券売機を見ると、メニューは現地風の「富山ブラック元味」としょっぱさを抑えて出汁の味わいを強調した「富山ブラック新味」の2本立て。今回は「元味(780円)」と富山ブラックのマストアイテムである「ご飯(100円)」を注文。

 店内は横長I字型カウンター9席のみ。かなり手狭で椅子の間隔も狭く、背後のスペースもあまりありません。水セルフ。卓上には卓上調味料は揚げ玉、おろしニンニク、一味唐辛子。

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 スープは「ブラック」の名に恥じることなく真っ黒。 具はチャーシュー、メンマ、刻みネギだけですが、その上にたっぷりと黒胡椒がかかっており、かなり太めの麺にもスープの黒が滲んでいます。

 そしてこのスープが半端なくしょっぱい。とても飲めたものではないので旨みがどうこう言えるはずもなく。またスープがぬるいのが気になりましたが、もうつけ汁みたいなものと割り切ってしまえるスープなので大過はなし。

 麺は三河屋製麺製の太めの緩い縮れ入り。かなり堅めの仕上がりなのにそれなりにスープを吸って結構しょっぱい。こうなるとご飯の助けがないと麺をすするのも難しいと思えるのですが、ご飯のおかずと割り切ってしまうには麺に存在感がありすぎる気も。

 富山の「大喜」だとこれまたしょっぱいチャーシューがたっぷり入っていて、それがおかずのメインになるのですが、ここはそれほどチャーシューの量が多くはないかと。底に沈んでいるメンマも辛く、たっぶり入った刻みネギが唯一の箸休めに。

 富山ブラックって極めてユニークな存在で、マニア受けするのも良く判るのですが、美味しいかと言われればちょっとどうかなぁ・・・ 

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2016.03.15

光@田端

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 田端駅の東側、東田端郵便局の裏辺り。尾久へと延びる東北本線に挟まれた雑然とした一角に立地。先客1、後客2。

 店内の券売機で基本と思しき「中華そば(750円)」を注文。平日は大盛りorライスを無料サービスとのことですが、往訪したのは残念ながら週末。100円の日替わりランチも面白そうですが、これも平日のみなのか券売機には×が点灯。

 他に「塩そば」「つけ麺」など。

 店内は厨房に向かってカウンター4席と4人掛けテーブル4卓で、ややゆったりめ。店は店主と女性アシスタントで切り盛り。

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 透明感の高いスープは鶏ガラベースと思しき(能書きには「岩塩、煮干し、鰹、昆布、紹興酒などを使用」とありますが、魚介がメインとは思えず)あっさり、すっきり味で後味極めて良好。わずかに甘めですが、ぐいぐい飲めます。表面の脂が目立つものの、味わいの上ではほとんど気にならず。

 麺は細い縮れ麺。若干堅めの仕上がりでスープに対しては強すぎる印象。絡みももう一つかなぁ? またランチにはちょっと量が少ない。かといってご飯が合いそうになく、細麺で大盛りだと途中でダレそうだし。

 チャーシューは厚みこそあるがややパサつき加減。メンマは大ぶりかつ筋っぽくてイマイチ。他に水菜、刻みネギ。

 細かい難点はありますが、この界隈はこれといったラーメン屋がないので近所の方には重宝されそう。

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2016.03.14

【閉店】しらゆり@川口

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 樹モール商店街の中ほど。古びたビルの2階にあって一見さんには結構ハードルが高いというか、そもそもここに飲食店があること自体気づきにくいかも。先客3、後客1。屋号に「ドリアハウス」を冠していますが、実態としてはドリア全面推しというわけでもなく、パスタはもちろんカレーやハンバーグ等も用意。

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 店先にメニューが出ています。お世辞にも字が綺麗とは言い難いのですが、店内のメニューもなぜかすべて手書き。

 格安の570円メニューの中から「デミグラスソースハンバーグ(ライスorパン +サラダ付き)」を注文。

 店内はやや手狭で3人掛けテーブルが3卓と2人掛け、4人掛けが1卓ずつ。今どき喫煙可なのが残念。

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 なぜかドリアの器に入って登場。デミグラスソースがたっぷりかかっていて超熱々。値段が値段なのでハンバーグに肉汁たっぷりのジューシーさなんて求めるべくもないのですが、いかにも安モンっぽいつなぎだらけ風というわけでもなく、十二分に満足できる出来。同一価格帯のガストの平日ランチと比較すると圧倒的に上。

 ロケーションに加えて女性客だらけなのも入店のハードルになってしまいますが、軽めのランチには使える店だと思います。

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2016.03.13

増し増し野菜のチキンカツ丼@かつや

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 かつやで期間限定発売中の「増し増し野菜のチキンカツ丼(637円)」。

 ネーミングといい、ビジュアルといい、ニンニク醤油による味付けといい、あのラーメンを意識したのが丸判り。

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 ただ、チキンカツと千切りキャベツにニンニク醤油をかけただけかと思ったら、その間にモヤシが入っていました。

 あのラーメンを意識した結果だと思いますが、このモヤシが炒めすぎですっかり水っぽくなって、カツにもごはんにも合いません。

 しかも丼になぜかマヨネーズがべっとり。ニンニク醤油だけで味付けは十分なので、マヨネーズの使い道が判らずじまい。ひょっとして水っぽいモヤシに付けるのかなぁ?

 これでは完全度が著しく低いと言わざるを得ないかと。幸か不幸か3/18から別のキャンペーン開始が決まっており、このメニューは早晩姿を消すのでしょうけど。

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【観戦記】16年1st第3節:浦和 2-0 福岡

・終始浦和がボールを支配しているにも関わらず、シュート数はわずかに10本。ただ得点場面以外でも浦和は後半梅崎→武藤、CKから遠藤ヘッド、バイタルエリアに斬りこんだ関根、ATにエリア内切れ味鋭いドリブルを見せた駒井といった決定機を作っている一方、福岡は前半終了間際の亀川→ウェリントンのヘッドがポストを叩いたのが唯一の決定機。

・従って、点差以上に内容で差があった試合だったといって差し支えないと思います。攻めている割にはラストパスなり崩しのパスなりに精度を欠いてシュートに持ち込めない場面が目立ち、遠藤を除けばほぼ昨年の主力そのまんまで試合に臨んだ割には連携が今一歩だった気もしますが、ズタボロな試合内容で磐田に惨敗した直後の立て直しの過程と考えればこんなものなのかも。

・昇格組相手にホームで連敗でもしようものなら、またぞろ浦和名物「獅子身中の虫」が蠢動しかねないところでしたが、なにはともあれこれでひと安心。そして今月のビッグマッチ=アウェー広州恒大戦に万全の態勢で臨めるのはなにより。

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・ミシャはとうとう森脇左CBを諦めて、最終ラインを磐田戦後半と同じ並び(左槙野・中遠藤・右森脇)に変更。言うなれば昨年の基本スタメンから那須を遠藤に代えただけの布陣。しかも唯一の変更点=遠藤はビルドアップの基点としては申し分ない働きを見せたのでこの布陣が機能しない訳がなく、森脇も本職に戻って生き生き。槙野の代えがいないとか、戦術に柔軟性が乏しいとかという問題はさておき、浦和に立ち返るところがあるうちは大崩れしません。

・福岡は予想通り5-4-1の布陣で自陣にブロックを形成。磐田と違って浦和の最終ラインなり柏木なりにはさほどプレッシャーをかけて来ずに完全にリトリート主体。

・浦和は両サイドを広く使うなり、狭い最終ライン裏を狙うなりして守備ブロックを揺さぶりながら攻撃。1点目は右サイドでどフリーの森脇→左サイドでフリーの関根がダイレクトパス→興梠が濱田の前に走りこんでゴールという左右の揺さぶり&手数をかけない攻めが結実した見事なもの。サイドにスペースがある4バック相手にこの攻めが決まるケースはよくありますが、5バックで決まるのは珍しいかも?

・2点目は福岡CKからのカウンターで左サイドの梅崎→興梠。興梠の前で李が上手くDFを3人引き連れた上に、ファーに流れた興梠を見ていたはずの選手も結局ボールウォッチャーになってマークを外してしまう失態付きで、興梠はまさに決めるだけ。興梠と李はこの日しばしばポジションを入れ替えながら息の合ったところを見せていましたが、それが2点目に直結。

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・福岡は失点する度に前への意識を強めざるを得なくなった分、守備ブロックのタイト差が失われた感じ。後半は金森を前に出して5-3-2っぽくしては見たものの、2トップが浦和の最終ラインなり柏木なりに積極的に圧力をかけるわけでもなく、単に中盤の人数が一人減っただけのようになってしまい、浦和はいとも簡単にバイタルエリアを攻略。ただその割にシュートに持ち込めない(苦笑)

・守備はほぼ完璧で、ボールを失ったら前からプレッシャーをかけてウェリントンへのロングボールを断ち、細かいビルドアップも許さず。唯一のピンチはウェリントンに競り負けてしまう遠藤以上に、梅崎・森脇、さらに遅れて阿部まで付いて数的有利なのに亀川に高精度のクロスを上げさせてしまうほうがどうなんだ???

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-----興梠-----
--武藤-----李--
関根-阿部--柏木-梅崎
-槙野--遠藤--森脇-
-----西川-----

得点:18分 興梠、51分 興梠

64分 李→ズラタン
64分 柏木→青木
84分 武藤→駒井

・ミシャは最終ラインの配置を穏当なものに戻しただけでなく、前節不振を極めた宇賀神をベンチ外にして梅崎をスタメン起用。中3日で迎えるアウェー広州恒大戦を考慮したものなのか、単に競争の結果なのかもしれませんが、明らかに調子の悪い選手をバッサリ斬れず実績重視でダラダラとスタメンで起用しがちなミシャにしては珍しい決断。

・その一方、広州恒大戦が出場停止の永田をスタメン起用しなかったのは実に不可思議。遠藤は攻撃の基点としては上々の出来でしたが、ウェリントンに競り負けまくったのも事実。磐田戦ではジェイ対策としてわざわざ永田を入れただけに、この日永田をスタメンで使わなかったのが不思議でなりませんが、遠藤は五輪どころかA代表でもちょろちょろチームを離れるので、試合を重ねながら馴化する趣旨なのかなぁ???

・また大過には至りませんでしたがセットプレーでキム・ヒョヌンにフリーでヘッドを撃たれる場面もあり(シュートはバーの上)、今日の面子だと空中戦の弱さは否めなかったかと。もっともそもそもマークがずれていたら上背のある選手を入れても意味がないのですが(´・ω・`)ショボーン

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・久しぶりに左に回った関根は何の問題もなく機能。むしろ右の梅崎のほうが森脇やシャドーとの連携に苦心していた印象を受けました。前半エリア内に突入した場面、好調時なら絶対にシュートを撃っていただろうと思ったのですが、横パスを選択してあえなくカットされる憂き目に。それでも前節の宇賀神よりははるかにマシ。

・李に代わって投入されたズラタンが1トップではなく、そのまま李に代わってシャドーにいたのにはびっくり。

・終盤に投入された駒井は埼スタ初登場。ATにエリア内で切れ味鋭いドリブル&シュートで見せ場を作りました。同じくドリブルが持ち味の高木はあれを見て危機感を覚えるだろうと思いますが、監督から見れば何かと潰しが効く駒井のほうがベンチには置きやすいだけに高木は与えられた機会で頑張らないと。

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-----ウェリントン----
--金森----城後--
亀川-鈴木--末吉-中村
-實藤--濱田-キムヒョヌン-
-----イボムヨン----

HT 鈴木惇 →ダニルソン
62分 金森→平井
77分 中村→坂田

・守備はJ1でもそこそこ通用するが攻撃力があまりにも貧弱な福岡は先制されると苦しい。それでもウェリントンの高さと強さは厄介で遠藤では抑えられず。ただしょっちゅう槙野のほうに流れてきて槙野とマッチアップする機会も多くて、浦和から見れば助かりました。

・でもウェリントンがナンボ頑張ってもフォローが遅くては意味なし。焦りも手伝ってか、後半好機で金森がフリーのウェリントンに出さずに自爆する場面も。

・中村の代わりに獲得したGKイ・ボムヨンはキック精度があまりにもお粗末。また試合開始直後に不用意な飛び出しで興梠にあっさり交わされる場面もあり、中村を失った穴は大きそう。裏抜けした李や武藤のシュートを鋭い飛び出しで未然に防ぐなど見せ場もありましたが。

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2016.03.12

GOSSOU@早稲田

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 早稲田大学正門の東、早大通りの東端近く。目立たない外観ゆえうっかり通り過ぎてしまいました。先客ゼロ、後客4。

 店内の券売機ボタン先頭の「らーめん(780円)」を注文。メニューは「らーめん」と「ほたての塩らーめん」の2本立て。「ほたて」の値段が「らーめん」と同じというのが気になりました。ランチサービスなし。

 店内はL字型カウンター8席。座席の背後のスペースが狭くて通り抜けるのも難儀。コート掛けもありません。厨房内にはスタッフ2名。水セルフ。

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 スープは鶏を中心とした動物系出汁が強めに出た魚介混じり。魚粉のざらつきこそ目立ちませんが、とろみも割と強め。かなりしょっぱくてご飯が欲しいくなるくらいですが、券売機には「売切」が点灯。

 わずかに柚子皮を忍ばせて変化を付けるとともに、箸休めとなる刻み玉ねぎを加えてしつこさ、重さから救っています。

 麺は太めの緩い縮れ麺。スープに負けないよう、やや堅めの仕上がり。大盛りは勧めておらず、量を欲する向きには替玉を勧めているようですが、この麺で替玉はきついんじゃないかなぁ?

 メンマは大ぶり、かつ筋っぽくて苦手。黒胡椒のかかったチャーシューはそれなりに手をかけているみたいですが、味が濃すぎるスープにかき消されて手をかけた意味が失われているかと。他に水菜、刻みネギ、海苔。

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2016.03.11

【展望】16年1st第3節福岡戦

・福岡との対戦は2011年以来5年ぶり。そう、浦和が何から何まで大迷走を繰り返した挙句に降格寸前にまで追い込まれ、マルシオがPKを決めてかろうじてJ1残留を事実上決めたアウェーゲーム以来。

・わずか5年前の話なのに両チームともその後選手の入れ替わりが凄まじく、浦和は平川・永田・梅崎・柏木が残るのみ。福岡は末吉・鈴木・城後だけ。

・幸いにも浦和は翌年監督で当たりを引いて曲がりなりにもチーム再建を果たしたのに対し、降格した福岡は浅野→前田→池田→プシュニク→井原と目まぐるしく監督が交代。途中資金繰りに行き詰まって、明太子のふくやが売り上げを寄付して難を逃れる等の一幕もありました。

・ところが2014年にシステムソフトの資本参加を得て債務超過を解消。さらに翌年システムソフトの親会社アパマンから社長を招聘するに至って経営状態が好転し、同年就任した井原監督がこれまた大当たりという「福が福を呼ぶ」好循環で見事J1に復帰。

・ただそうこうしているうちにライバルの鳥栖がすっかりJ1中堅クラスに定着してしまい、ホームタウンの規模が福岡よりはるかに小さい鳥栖に実力でも資金力でも観客数でもぶっこ抜かれ、実質的に「九州の盟主」の座を奪われるとは予想だにしなかっただろうなぁ・・・

・さらに昇格の立役者GK中村とMF酒井がレンタル元へ凱旋帰還。また経営難が解消したと言っても予算規模が小さいのは相変わらずで昇格に伴う補強は最小限、しかも守備的な選手に偏った補強に留まりました。

・具体的にはGKイ・ボムヨン(釜山)、實藤(川﨑)、キム・ヒョヌン(千葉)、ダニルソン(名古屋)といったところ。ダニルソンはJ1での実績十分ながら最近は怪我がち。實藤はかつて川崎のレギュラーCBでしたが、ここ2年は怪我もあって出番を失っていました。CBを2枚補強したため、堤は残念ながらスタメン落ち。

・昨年から最終ライン&GKが大幅に入れ替わったので統率する濱田が大変そうですが、井原の指導がよほど優れているのか、あるいは前目の選手の守備に相当助けられているのか、開幕戦は決定的に破綻する場面はあまりなかったかと。

・戦術は典型的な堅守速攻。自陣に5-4-1の守備ブロックを敷いて、相手にいくらボールを持たれても全く動ぜず。ボールを奪ったら早目に縦へボールを展開し、ウェリントンのキープ力を信じて総員突撃。J2ではこれが嵌りに嵌って先制さえすれば向かうところ敵なし。開幕戦でも早い時間帯に先制し、後は守りに守って貧打の横浜Mを土俵際まで追い詰めましたが、俊輔のFK一発に泣きました。

・ただ攻撃プロセスがセットプレーを含めてウェリントン頼みなのは否めず、開幕戦では亀川・金森・中村らがいくら快足を飛ばしてチャンスを作ってもフィニッシュに至らない場面が目立ってシュート数はわずか4本。また肝心のウェリントンも湘南ではさしたる結果を残せなかったことを思えばJ1でどこまで通用するか???

・そうはいっても守備が堅いのは磐田の比ではなく、浦和は無為無策で臨めばまたしても大苦戦を強いられるかと。中3日でアウェー広州恒大との大一番を控えているのでスタメン構成が悩ましいのですが、実験的な選手配置とか名ばかりのベストメンバーとか、そういうのは勘弁してほしいなぁ。

・幸か不幸か永田が広州恒大出場停止なので、リベロには永田が起用されると思いますが。

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<前節:福岡 1-1 横浜M>

-----ウェリントン----
--金森----城後--
亀川-鈴木--末吉-中村
-實藤--濱田-キムヒョヌン-
-----イボムヨン----

得点:6分 ウェリントン

67分 金森→坂田
86分 鈴木→為田

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2016.03.10

魂の中華そば@上板橋

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 東武東上線上板橋駅南口から続く商店街からちょっと東にそれたところ。先客ゼロ、後客4。

 店内の券売機ボタン先頭の「中華そば(750円)」を注文。メニューは「中華そば」と「つけそば」の2本立て。ランチサービスなし。

 店内はL字型カウンター8席のみ。水セルフ。厨房内には店主と女性アシスタントのみ。チャーシューブロックを別売りしているのが目につきました。

00

 スープは鶏ガラ、豚骨等の動物系に魚介を加えた、一昔前の「またお前か」風。丼の縁に魚粉が目立ちますが、スープはわずかにとろみがある程度でざらざら、ドロドロではありません。動物系と魚介系のバランスが良く、またかえしもしょっぱくない程度に抑えられていて実に飲みやすい。といっても食後はかなりのどの渇きを覚えたましたが。

 麺は並太ほぼストレートでスープに合わせてか、若干堅めの仕上がりで噛み応え十分。麺堅めで頼んでいた後客がいましたが、これならあえて堅めを頼む必要はないかと。麺の量はやや多め。丼が浅いためか、もうちょっとスープが欲しいところ。

 チャーシューはしつこくない程度にしっかり煮込まれていてなかなかの出来。逆に細メンマは妙な臭みが残っている上に筋っぽいところもあってイマイチ。他に刻みネギ、海苔。

 万人受けする出来で近所の方には重宝されそう。

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2016.03.09

【閉店】東京らあめんタワー 神田明神下店@末広町

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 中央通りから昌平小学校へ向けて一本西へ入った辺り。近隣に牛丼「ザボン」あり。先客ゼロ、後客6。表のウンチク書きを見ると近隣の「九州じゃんがら」と関係があるみたいで芝大門に本店があるとのこと。

 表のメニューを見て基本と思しき「醤油らあめん(730円)」を注文。券売機はタッチパネル式ですが、一枚目には単価の高いメニューしか表示されておらず、「醤油らあめん」は階層を進めないと出てきません。あまり良心的とはいえない設計。ランチサービスは無し。

 他に「塩」「江戸甘みそ」「江戸辛みそ」など。後客のほとんどがチャーシュー入りを頼んでいましたが、あのタッチパネルに嵌められているんじゃ???

 店内はJ字型カウンター13席。スタッフが3人いましたが、厨房は奥まったところにあって様子は伺えず。

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 スープは動物+魚介系で魚介が強めに出ていますが魚粉は目立たず、わずかに柚子皮仕込み。。表面の油層がぶ厚くてスープがいつまでも熱々。かなり甘ったるいのが難ですが、しつこくはないので一応飲める範囲内。でもこの甘さだとご飯は合いそうにありません。

 麺は並太ストレート。一応コシは残しているものの柔らか目で好みに合わず。これだと大盛りはきつい。

 チャーシューはトロトロというか脂身だらけというか微妙なところ。濃い目の味付けこそ悪くないものの少々くどいのは否めず。他に水菜、三つ葉、刻みネギ、細メンマ。

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2016.03.08

鶴一家@横浜

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 横浜駅西口から北へ。運河を渡って徒歩5分程度。横浜って全然土地勘がないのですが、駅近くなのに随分と場末感漂うところがあるんですなぁ・・・ 先客1、後客ゼロ。

 屋号通り家系ラーメンがウリの店で「豚骨ラーメン(700円)」を麺堅めで注文。ただ豚骨醤油に特化しているわけではなく、「豚骨塩」「つけ麺」「地獄ラーメン」などメニューは多彩。

 店内はJ字型カウンター9席と8人掛け及び6人掛けのテーブルが1卓ずつ。水セルフ。雑然としていてラーメン店というより居酒屋っぽい雰囲気ですが、店員の愛想は正直あまり良くありません。

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 スープはかえしを控えめにして豚骨の旨みを際立だせた優れもの。これだけ旨みがはっきりしていると「マイルド」と形容するのは当たらないかと。家系には珍しくスープを飲む気になりました。デフォルトの出来が秀逸なので変に卓上のニンニクや豆板醤を入れないほうが良いかと。

 麺は並太ストレートで、一般的な家系の麺よりも心持ち細い気がしました。量的にもちょっと物足りないのですが、この店は「中盛」がないのが残念。また「小ライス(100円)」をつけたくなりますが、ラーメン単体の完成度が高いのでご飯のおかずにしてしまうのはもったいない気も。

 チャーシューはやや小さめ。他にほうれん草、刻みネギ、海苔。

 クォリティーは二の次で、とにかく安くて腹一杯になればいいという「なんちゃって家系」がやたら増殖する中、久しぶりにまともな家系を食って大満足。

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2016.03.07

【観戦記】16年1st第2節:浦和 1-2 磐田

・自爆で試合をわざわざ難しくて、そのまま守り倒されての敗戦。選手起用、選手交代も謎だらけな上に各選手の出来もズタボロで、何一つ良いことがなかったホーム開幕戦でした。

・相手がある勝負事なので、アダイウトンやジェイの上手さなり強さなりにやられて負けたとか、チームとして相手のほうが一枚上だったとか、そういう負けは致し方ない。勝負事を観るものとして甘受せざるを得ないと思います。ただ、この試合みたいな自爆としか言いようがない負け、相手を甘くみていたとしか言いようがない負けは実に腹立たしい。本当に堪える。

・昨年は勝ち点でわずかに広島に及ばず、勝負強さではわずかにG大阪に及ばなかったけれども、年間を通じて決して悪い出来だったわけではなかった。よって今年はそのわずかな差をどう埋めてゆくかが注目ポイントだったはず。ミシャはその差を埋めるべく悪戦苦闘しているんだろうけれども、残念ながら現状は角を矯めて牛を殺す結果に。

・具体的には森脇の左CB起用は大失敗でした。柏戦の観戦記で「現状は槙野リベロ自体はありだが、代わりの左CBに適任がいない現状では弊害のほうが大きい」と記しましたが、この試合はその弊害がモロに出て敗戦に直結。森脇を慣れない左CBで起用した結果、左サイド攻撃が沈黙しただけでなく、太田に絡まれて緩いバックパスを選択して西川の大チョンボを誘発する結果に。そしてミシャも非を認めるかのように前半だけで森脇左CBを断念。

・長い目で見れば昨年の「シャドーの順列・組み合わせ問題」がシャドー限定ながら選手層の厚みを増したのに繋がったのと同様、今年もミシャの試行錯誤も戦術の柔軟性向上という成果に繋がるのかもしれません。ただ昨年は「シャドーの順列・組み合わせ問題」でACL早期敗退という大犠牲を払ったのと同様、今年は序盤相当勝ち点を落とす気がしてなりません。

・シドニー戦、柏戦とも結果はなんとかもぎ取れましたが、内容は決して良くなかった。浦項戦は後半立て直して希望が持てる内容だったけれども、結局前半の自爆が仇になって敗戦。そしてとうとう磐田戦では自爆に次ぐ自爆で敗戦と起こるべくして起こったこの流れ。久しぶりに平日の試合がないのでチームを立て直す暇が出来たと思いきや、不要不急の代表合宿に6人もぶっこ抜かれて立て直しもままならず。実に辛い巡りあわせです。

01

・正直J2時代守備が堅いとは言い難かった磐田が、浦和対策を講じてこうも完璧に現実的な試合運びに徹してくるとは想像しませんでした。この点は私も見通しが甘かったと思います。初戦の名古屋戦ではJ2時代とさほど変わりないアダイウトンを軸とする攻撃を仕掛けまくって序盤は良かったけれども、先制された後は手も足も出ず。そこで名古屋よりはるかに手強い浦和相手にはやり口を一変してかなり守備的にシフト。

・具体的には磐田は高い位置に4-4-2守備ブロックを形成。積極的にショートカウンターを狙うほど浦和最終ラインなりGKへプレッシャーは厳しくかけないけれども、浦和のビルドアップを阻害する程度にはしっかりかけてくる。自陣深くボールを運ばれても守備ブロックを崩さず、特に慌てて飛び込んで交わされる愚を犯さないように粘り強く対応。ずっとそんな感じで浦和の大チョンボをひたすら待って、それが見事に奏功。

・そんな磐田に対して浦和はこの日も縦パスが思うように入れられず。柏木は柏戦より動けるようになっただけマシですが、終始後ろで無難な球捌きに徹していて前に出て来たのは自らの得点場面だけといっていいくらい。また急所を突いたパスが出たのも前半唯一の絶好機(柏木→関根→興梠のシュートはカミンスキーに阻まれる)だけ。CKを結構もらいましたが、カミンスキーにキャッチされるケースが非常に多く、全くチャンスにすらなりませんでした。

・柏木の出来がイマイチなのに加え、この日は2シャドーとも謎の迷走を繰り返して中央をこじ開けるのを自ら難しくしていた感も。武藤が引き気味に構えるのはよくあることで前に5人惑星直列化するよりよほどマシだとは思いますが、この日はなぜか興梠まで下がってくる始末で、当然ながらズラタンが最前線で孤立。縦ポンでズラタンが最終ラインの裏抜けに成功しかかる場面もありましたが、磐田CBがかろうじて阻止。

・浦和は縦パスが思うように入れられないので、磐田の守備ブロックを飛び越して斜めのロングフィード、特に高い位置にいる関根を多用して打開を図ろうとするものの、関根が1対1で競り勝てず、おまけにクロス精度が劣悪で、先の絶好機を一回演出したのみ。それでも関根を軸に右サイドは攻撃の形が出来ているだけマシ。左サイドは前半終始沈黙。

03

・くだらないミスの連続で先制された後、磐田はやや最終ラインを下げて一層守備的に。浦和は後半頭から森脇左、遠藤中央、槙野右と並びを変えたのが奏功して左右の攻撃のバランスがかなり良くなり、ズラタン・興梠・槙野とチャンスの数も増えてきましたが、シュートはいずれも枠外。

・落城の気配が漂ってきたところで名波は満を持してジェイを投入。遠藤では高さに不安があるのでミシャは永田を投入し、その策自体は間違っていなかったと思いますが、下げたのがなんと関根。関根は好調とは言い難かったものの、前目の選手の中ではマシなほうだったのも事実で、よりによってそこを代えるか??? そして遠藤が右CBに戻り、森脇が右WBへ。机上論としてはありうる配置ですが、どうしてそこまで森脇に拘るのか?

・さらにミシャは良いところがなかった武藤に代えて石原を投入。するといきなり柏木→石原→ズラタン→柏木とテンポ良くボールが繋がり、柏木がボールを難しい体勢からねじ込んでなんとか同点。

・しかし名波も松浦を入れてすかさず反撃。セットプレーの流れから松浦→小林→ジェイと繋がっていとも簡単に追加点。後方から小林にフリーで飛び込まれた上に、応対した柏木の対応も軽ければ、ジェイをマークしていた槙野は完全に前に入られていて何の役にも立っていないなど、浦和がセットプレーでやられる要素がてんこ盛りの情けない失点でした。

・ATを含めて10分以上時間は残っていて十分反撃可能だったのに、なぜかミシャは不動の構え。それまでの流れが悪くなく「代えないほうがマシだった」というのもよくあることなので、何が何でも交代枠は3枚使い切れとは言いませんが、この試合は合格点を上げられる選手なんてほとんどいないのに3枚目のカードを切らなかったのは甚だ疑問。せめて宇賀神→梅崎or駒井はあって然るべきではないかと。

・浦項戦では3人もイエローをもらっている(しかも3人とも後ろ目!)のに後半半ばを待たずして3枚替えを敢行するかと思えば、磐田戦では敗色濃厚な中で交代枠を余らせる摩訶不思議。ミシャの選手交代が上手くないのには過去4年でもう慣れっこになったつもりでしたが、またしてもそれを再確認させられるとは・・・

00

-----ズラタン-----
--武藤----興梠--
宇賀神-阿部-柏木-関根
-森脇--槙野--遠藤-
-----西川-----

得点:78分 柏木

70分 関根→永田
77分 武藤→石原

・スタメンはほぼ柏戦と同様で、李に代えてズラタンをスタメン起用しただけ。浦項戦では柏木・武藤・李・関根・宇賀神は帯同すらせず、阿部・遠藤は出場しませんでしたから、予定のローテーション通りなのでしょう。

・しかし、非常に不思議なことに非帯同組が揃いも揃って不出来に終わった一方、前目では唯一浦項戦から連闘となったズラタンの出来が比較的マシでした。ローテーションの計画を立てるところまでは良いが、計画通りの実行に固執して選手の調子の良し悪しに応じた調整までには気を配れないといった感じ。チーム作りは得意だが、戦局に応じた策は下手というミシャの特性がローテーションにも表れているような。

・またミシャは相手の出方に応じて選手の並び、ないし役割を変えるという「戦術変更」もあまり上手くありません。現在最終ラインで試行錯誤中なのもその戦術変更の一つと目されますが・・・そしてローテーションがあまり上手くないのに、戦術変更まで同時にやろうとすればどこかで無理が生じて自爆するのも道理といえば道理。

・この日はジェイを潰そうとして槙野をリベロに据えたのでしょうが、ジェイがメンチスタートを判った時点で遠藤をリベロに回す布陣に変更できたはず。なぜ後半になるまで槙野リベロに拘ったのか非常に不可解。また永田がお疲れで使えないならともかく、使えるなら最初から永田リベロでも良かったはず。

・そして加入して間もないのにミシャの試行錯誤に付き合わされる遠藤は実に気の毒。頑張ってはいますが、この日は致命的なボールロストで死にかかりました。西川の大チョンボに至っては論外。槙野共々代表で酷使される選手をどう休ませるかも課題になるかと思いますが、ミシャに多くを期待するにももはや虚しいかと。

02

-----齊藤-----
アダイウトン--小林---太田
---宮崎--上田---
中村-森下--大井-櫻内
-----カミンスキー----

得点:30分 太田、82分 ジェイ

69分 アダイウトン →ジェイ(齊藤が左SHへ)
81分 齊藤→松浦
90+3分 小林→山本康

・ジェイはコンディションが万全でなく、後半半ばからの出場。限られた時間ながら槙野を抑え込んで、不格好ながらもいきなりゴール。またハイボールで永田に競り勝ってこぼれ玉を拾わせてカウンターを仕掛ける場面があり、ジェイのコンディションが整ったら空恐ろしいことになるかもしれんと思いました。磐田との次回対戦はかなり先なので、その時までどう化けているかなぁ(Jリーグにいなかったりして(苦笑))。

・で、そのジェイが出てくるまでなんとかスコアレスで耐えるというのが名波の作戦。浦和の自爆でリードした状態でジェイを投入できたのだから、名波的には万々歳。

・ただ悪く言えば磐田は守備は完璧だったけれども攻撃は全くといいていいほど何もできず、頼みのアダイウトンすらずっと守備に追われっぱなし。だから浦和は自爆さえしなければ負ける相手ではなかったと思うのですが、そこで自爆するのが浦和。そして上手く自爆するように森脇に太田をけしかけた磐田が良かったといえばそれまでですが。

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2016.03.06

悠@神田

01

 神田駅の南、中央通り室町4丁目交差点を西へ入る。近隣に「雲林坊 日本橋室町店」あり。先客、後客ともゼロ。屋号は「はるか」と読みます。

 店内の券売機で基本と思しき「らぁめん(750円)」を注文。他に「ざるらぁめん」や「納豆らぁめん」など。往訪時は14時から数量限定で「柚子醤油らぁめん」を売り出していました。ランチサービスはなし。

 店内は縦長L字型カウンター10数席。厨房内には店主と絶賛修業中の女性アシスタント1人といった感じ。

00

 非常にわかりやすい鶏ガラベース主体のスープ。わずかに魚介を加えて和風っぽい仕上がり。古典的な醤油ラーメンほどかえしがきつくなく、化調ぽさも感じません。いたってあっさり、すっきりで非常に飲みやすくて気に入りました。

 麺は平打ちっぽい並太麺。柔らか目でわずかにもっちり感を残す程度。スープは絡みまくりますし、スープとの相性を考ればこんなものかもしれませんが、もうちょいコシが強いほうが好み。量はそこそこあって、これなら特段ランチサービスがなくても不満なし。

 全体が優しい味わいなのにチャーシューは意外に厚めで食べ応え十分。他に細メンマ、青菜、刻みネギ、海苔。

 ラーメン店が出来ては潰れる一帯ですが、この出来でこの値段なら十二分にやってゆけるでしょう。

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2016.03.05

【TV短感】リオ五輪アジア最終予選第3節:日本女子 1-2 中国

・豪州に敗れ、韓国にも引き分けてしまいましたが、第3節中国戦に勝てばまだまだ予選突破の目が残っていたはずの日本。しかし、崖っぷちに追い込まれたのがメンタル的に相当重圧になったのか、随所でパスミス・連携ミスを繰り返しての敗戦。過去何度も土俵際にまで追い込まれながらもかろうじて勝ち点を拾い、さらには勝利に結びつけてきたなでしこジャパンの粘りはいつの間にやら雲散霧消。

・アジア各国のレベルが上がり、かつ日本をよく研究している一方、面子に代わり映えがない日本が停滞しているのは事実ですが、それ以上に日本の自爆で負けたような試合だと思います。

・まるで新チーム立ち上げ時みたいなパスミスのオンパレード。横山以外は毎度お馴染みの面子でやっているにも関わらず、これだけミスを繰り返すというのはメンタル的に相当やられていたと判断せざるを得ません。初戦豪州に文字通りの完敗を喫し、その後気持ちを切り替える暇もなく中1日で続々試合がやってくる。おまけに精神的支柱となるべき宮間自体が絶不調。他のベテラン勢も揃いも揃って良いところがなく、チームを立て直しきっかけを掴めないまま中国戦を迎えたのでしょう。

・14分の失点はばらばらになった日本を象徴するもの。川村のなんとも中途半端すぎるバックパスに始まり、CB熊谷&田中、そしてGK福元の間での意思疎通不十分な中でボールを掻っ攫われての失点。

・前半半ばから後半一杯、日本は反撃に転じましたが、どういうわけか中国の高い最終ラインを手数をかけずに縦に早く攻めるケースが目立ちました。それ自体は悪くはないのですが、ただでさえ気持ち的に慌てまくっているのに縦に早い攻めに逸って慌てぶりを自ら加速させているようにしか見えませんでした。時間はいくらでもあったので、いったんボールを落ち着かせ、緩急をつけながら攻め直す余裕があって然るべきなのですが。

・致命傷となった2失点目はバイタルエリアの緩さというか、寄せの甘さというか、豪州戦でも垣間見られた問題がここでも露呈。人数はいるのに誰も何の役にも立っていないという、どこかで再三見た光景。

・横山の得点は個人技によるもの。一瞬で相手を置き去りにした横山のキレは大いに称賛に値しますが、中国のDFが2点差リードを考えて簡単にクリアすれば何の問題もないのに余裕ぶっこいて前に出ようとしてエリア内でボールを奪われるという、どう見ても懲罰もののミスに横山が上手く乗じたような。横山はこの得点よりも前半の好機でシュートに持ち込めないところに物足りなさを感じました。それでも日本の各選手の中でかなりマシなほうですが。

・宮間や岩渕のミドルシュート、そしてセットプレーでいくつか惜しい場面がありましたが、いずれも中国GKに阻まれて結局1点止まり。終盤はアタッカー祭りと化した上にまたしても阪口を前に上げてパワープレー紛いの反撃を試みましたが、何の効果もなく試合終了。

・結果論なのかもしれませんが、カナダW杯準優勝を花道に佐々木監督を勇退させ、新監督のもとで世代交代を図るべきだったのでしょう。ところが「マンネリジャパン」「出涸らしジャパン」で臨んで予選突破がほぼ絶望的となり、かつ新世代に残すものがほとんどないという最悪の結果に。

・ただ難儀なのは「ヤンなで」の育成にものの見事に失敗して、今のベテラン勢を上回るだけの選手がほとんど見当たらないこと。新世代の選手を頭数だけは多く抱える浦女の低迷を見れば、世代交代が相当の茨の道であるのは明々白々。幸か不幸か東京五輪は予選免除なので、2019年フランスW杯が新生なでしこの試金石になりますが、その過程でいったん地獄を見るんでしょうなぁ。

---横山-大儀見---
宮間--------中島
---川村--阪口---
鮫島-熊谷--田中-近賀
-----福元-----

得点:(日)65分 横山、(中)14分 張 睿、58分 古 雅沙

HT:川村→岩渕(宮間がボランチ、横山が左SHに下がる)
68分:中島→川澄
87分:鮫島→高瀬(川澄が左SBへ)

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【展望】16年1st第2節磐田戦

・磐田との対戦は2013年以来。J2に2年も暮らしていると有力選手は引き抜かれたり、あるいは昇格を目指して無理やり選手の入れ替えを進めたりするせいか、主力選手で当時から残っているのはCB藤田、MF松浦、そして新潟から出戻りの山本康くらいしかいません。監督も2013年から森下→長沢→関塚→シャムスカ→名波と入れ替わったので、過去の対戦時のイメージは現状分析には何の役にも立ちません。

・2014年9月に名波監督が就任して1年ちょっと。監督経験が一切ないレジェンドを据えると碌なことがないという経験則通り、1年でのJ1復帰は山岸に打ち砕かれましたが、2年目でなんとか昇格に成功。ただ大崩れこそなかったものの、終盤福岡に猛然と追い上げられ、ほうほうのていでなんとか自動昇格圏に滑り込んだ印象で、J2で無双だったとか、他を圧倒していたとか、そういう印象は全くありません。

・昨年の磐田の印象は、どこからどう見ても「外国人頼みの○サッカー」。左SHアダイウトンがドリブルで斬りこんで、CFジェイが決める。あるいはアダイウトン自ら決めてしまうことにより総得点72はJ2トップ。そのうち37点をこの二人が決めています。

・その一方守備は堅いとは言い難く、J2上位では失点はかなり多いほう。綻びまくっている守備網をGKカミンスキーがなんとか繕っているようなもの。

・よって今年の磐田の成績はJ2では無双状態だった外国人選手がJ1でどこまで通用するかにかかっていると言っていいでしょう。通用したらしたで、中国なり中東なりに引き抜かれる心配がありますが(苦笑)

・オフには駒野と伊野波の両ベテランを放出。昨年出番が減っていた駒野はともかく、バリバリのレギュラーだった伊野波を放出したのには驚きました。どうもコストパフォーマンスが悪いと見做されたようですが、ただでさえ脆弱な守備陣に大穴を開けたような気も。

・伊野波の代わりに新潟から大井が復帰。山本康共々、「ジュビレックス」化が進んだ新潟から柳下監督の退任と同時に磐田に戻ってくるってなんて判りやすい構図。それ以外にJ1で実績十分の選手獲得はなく、左SB中村太(千葉)、FW齊藤(熊本)がいる程度で、ほぼ昨年の面子そのまんまでJ1に挑むことになります。

・開幕の名古屋戦では残念ながらジェイが負傷欠場。そのため磐田の実力は半分も判らないのが残念でしたが、アダイウトンは序盤から真価を発揮して名古屋の右サイドを蹂躙。ただ守備意識が希薄なのが仇になって、矢野にどフリーでクロスを上げさせてしまい、それが敗因に直結。また後半は矢野や古林に粘り強く対応されて不完全燃焼に。なんかスピードは卓越しているけれども周囲と噛みあわないという、悪い時のエメルソンみたいな。

・さらにアダイウトンはスタミナにも難があるのか、昨年は終盤に交代させられるケースが目立ちました。

・アダイウトンの仕掛け以外は専らジェイ目がけてのクロス攻撃頼みでかなり単調。これでもJ2で通用したというのがジェイの恐ろしさを物語るに十分な訳で。逆にいえばジェイが欠場した前節は序盤惜しい場面を何度か作りながら決めきれず、後半はアダイウトンの単独突破以外全く攻め手がなくなってしまいました。右サイドは最初から最後まで機能せず。

・磐田はジェイが満を持して出てくるかどうかが最大かつ唯一の見どころなのに対し、浦和は相変わらずスタメンが読みにくい。浦項戦で柏木・武藤・李・関根・宇賀神が帯同すらなく、阿部・遠藤は出場しませんでしたから、柏戦とほぼ同じスタメンなのでしょうが、悩ましいのが最終ラインの構成。

・浦項戦で永田を90分使ったので、ジェイが出てくるのならミシャはまた槙野をリベロに起用してジェイに当てる策を取る気がしてなりませんが、もう森脇左CBはないわ・・・

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<前節:磐田 0-1 名古屋>

-----齊藤-----
アダイウトン--小林---太田
---宮崎--上田---
中村-森下--大井-櫻内
-----カミンスキー----

54分 上田→川辺
73分 太田→山本
80分 斎藤→森島

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2016.03.04

【閉店】なんつっ亭@御徒町

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 御徒町駅南口から南へ伸びるガード下「らーめん横丁」内。ほぼ1年ぶりの再訪。先客3、後客ゾロゾロ。客はいずれも通りすがりのサラリーマン風。

 前回は基本メニューの「らーめん(750円)」だったので、今回は御徒町店限定の「シビレ味噌らーめん(850円)」を注文。辛さのレベルを聞かれたので中級で注文。中級は「初級・中級・上級」3段階のまん中と思っていたのですが、貼り紙を良く見ると初級の前に「スタンダード」というのがあって4段階でした。

 他に「ガッツリ煮干」「濃厚黒マー油つけ麺」「あっさり魚介つけ麺」という御徒町店限定メニューも。

 店内は入口に向かってコの字型カウンター10席、右奥に4人掛けボックスシート3セット。

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 もやしと豚バラ肉がやたら目立つ、思いのほか具沢山で登場。ただ甚だがっかりしたことに中級で頼んだにも関わらず、全然シビレが来ません。オーダーを間違えられたのでは???と訝しくなるくらいで、豚骨ベースの味噌ラーメンになんつっ亭名物の真っ黒なマー油を効かせただけじゃないかと・・・背脂もたっぷりでスープ自体はかなり重たい出来。

 食べ終わりが近づいた頃になってようらく花山椒らしいシビレが伝わってきましたが、時すでに遅し。どうもひき肉に花山椒をしのばせているものの、ひき肉があらかた丼の底に沈んでしまうのでスープ全体にシビレが来ないみたいで。

 よくかき混ぜて食べればそれなりのシビレ感が生まれるのかもしれませんが、作り方が良くないのか、そもそも完成度が低いのか、食べる側としては正直不満。

 麺はごく緩い縮れ入りの太めで、もっちりとした食感。普通の「らーめん」とは麺を変えているのかな? スープに合わせるにはもうちょっと堅めで仕上げてほしいところ。

 具沢山なのでライスサービスがあると良いのですが、ランチサービスはなし。でもシビレを求めさえしなければ値段相応で悪くない出来だとは思います。

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2016.03.03

【TV観戦記】16年ACL H組第2節:浦項 1-0 浦和

・序盤に不運なPKで先制され、69分浦項に退場者が出たもののドン引きになった浦項の堅陣を崩しきれずに敗戦。後半石原→興梠、梅崎→那須と絶好機があり、ズラタンも最前線で奮戦し、引き分けどころか勝っていてもおかしくなかった試合内容でしたが負けは負け。アウェーで勝ち点1をもぎ取るという最低限のタスクは未達に終わりました。

・ミシャは柏戦から西川&槙野を除く9人を入れ替え。9人のうちズラタン・梅崎・青木・永田はシドニー戦のスタメンなので、ここでターンオーバーで出てくるのは何の不思議もありませんが、平川・橋本・高木と今年初出場の選手が3人もおり、駒井もほぼ初出場となると、さすがに入れ替え過ぎだろうという気も。

・おまけにミシャはなぜか4-1-4-1の布陣で試合に臨みました。一応昨年にナビスコ杯新潟戦や清水戦で4-1-4-1をやったことがありますが、いずれも槙野不在時の苦し紛れの布陣といった感がありあり。清水戦の大勝で気を良くして鹿島戦にも4-1-4-1で臨んだところ、ズタボロにされかかってさすがのミシャも前半で見切りをつけたいわくつきの布陣。

・永田・槙野・那須・橋本とフィジカルの強そうな選手を後方に並べて放り込みに備え、ミシャなりに慎重に試合に入りたかったのでしょうが、残念ながら急造4-1-4-1は機能したとはいえず。槙野はともかく那須と永田が早い時間帯にイエローをもらってしまったのが守備が上手く機能しなかったことの傍証。

・サイドを崩され、かつバイタルエリアから強襲される場面が目立ちました。失点場面がその典型で、PK自体は不運だと思いますが、同じようなやられ方を繰り返していては遅かれ早かれ1失点は免れなかったと思います。後半の立ち上がりにも大ピンチがありましたし。

・IHに青木と駒井を起用しましたが、青木はまだしも駒井は危ない場面に戻ってくるのが遅くてバイタルエリアを使われまくる一因に。守備意識が極めて高い武藤がいたらここまでやられなかったような気がしますが、武藤を使い潰すわけにもいかないので痛し痒し。

・連携がメロメロで攻撃に多くを期待できない中で、PKで先制されたのは非常に痛かった。立ち上がりこそ青木にビッグチャンスがありましたが、前半はズラタンが終始孤立気味で攻撃はサイドからの放り込み一辺倒。しかも全部きっちり跳ね返されました。

・後半ミシャが謎の3枚替えを敢行すると同時にフォーメーションをいつもの3-4-2-1に復してから一気にボールの流れ、選手の動きとも良くなっただけに、最初からこれで良かったのではないかと。言い換えれば大幅にメンバーを入れ替えて、なおかつ練度の低いフォーメーションで闘うのはさすがに無理があり、ある意味ミシャの作戦負けだったのではないかという気がしてなりません。策士策に溺れるどころか、普段あまり策を弄さない人が策を弄して普通に失敗するみたいな。

・でもミシャがそこまでいじくり回っても大破綻を来さずに闘えたのは驚くべきこと。これは昨年の面子が全員残って、普段試合に出ていない選手にまである程度戦術が浸透しているがゆえでしょう。

・また大幅にメンバーを入れ替えた甲斐があって、運動量が最後までさほど落ちなかったのも収穫。また高木を除けばしょっちゅう当たり負けする選手がいなかったのも収穫。先制されてもなんら慌てることなく試合を進められた(唯一慌てたのが監督か(苦笑))のも収穫。阿部も柏木も関根も宇賀神も武藤もいないのに攻撃がそれなりに成り立ったというのも収穫。長期離脱明けの石原がすんなり試合に入れたのも収穫。永田が好調を維持しているのも収穫と、ポジティブな要素がてんこ盛りだったのもまた事実。

・アウェーで勝ち点1すら持ち帰れなかったのは甚だ残念ですが、ホームで倍返しできるだけの材料はいくらでもありました。まだまだこれから。

-----ズラタン-----
高木-駒井--青木-梅崎
-----那須-----
橋本-槙野--永田-平川
-----西川-----

得点:19分 ソン・ジュンホ(PK)

54分 平川→興梠
54分 橋本→森脇
55分 高木→石原

・高木、平川、橋本と3人も今年初出場となる選手がいましたが、残念ながら3人とも不出来。高木は当たり負けによるボールロストが多く、しまいにはドリブルで逃げ回っていましたからACLでの起用は今後難しいような気がします。平川は飛び込んではあっさり交わされて失点の遠因になった他、自慢のスピードにもはっきりと陰りが見えてスタメンでは計算しにくくなったかと。

・橋本は終始プレーが消極的。ただ左サイドは橋本・高木・駒井と今年試合に出てない選手だらけで連携もへったくれもなく、慎重に試合に入ったひずみが橋本の消極性に輪をかけたような気も。

・後半立ち上がりに2度危ない場面を作られた一方、ほとんど点が入る気配がないのに業を煮やしたのか、後半半ばを待たずしてミシャは大胆にも3枚替え&フォーメーション変更を敢行。これは選手は我慢しているのに監督が我慢できなかったとしか言いようがありません。

・幸いにも浦項に退場者が出て浦和が一方的にボールを支配する展開になり、不意にカウンターを喰らうことがなかったので事なきを得ましたが、槙野・永田・那須と後方にイエローをもらった選手が3人もいるのに早々と3枚いっぺんにカードを切ってしまうのはいくらなんでもリスクかけすぎ。少なくとも(不出来とはいえ)橋本を代える必要はなかったと思います。3枚替えで浦和の反転攻勢にはなりましたが、それは半ば以上結果オーライ。

・しかもリスクを承知で森脇を左WBに投入したにも関わらず、森脇は何の役にも立たずにサイド攻撃は専ら梅崎頼みに。これなら梅崎と森脇を左右入れ替えたほうがマシなのではないかと思うくらい。平川・橋本・森脇とWBのバックアップになりうる選手が揃いも揃って不振だったのがこの日最大の懸念事項で、またしても昨年同様宇賀神&関根を使い潰してしまう羽目にならなければいいのですが。

・青木は他を使う選手ではなく、使われてナンボというのが良く判った前半。だから本来は青木にくさびの縦パスとか、はてはCB的な能力を求めること自体に無理があるんでしょうけど、ミシャの3-4-2-1で青木を前に出すような使い方のイメージが沸かず、せっかく好調なのに実に歯がゆい。

・この日の主審はやたらファウルを取り、簡単にイエローを出す点で一貫。槙野のハンド&PKはフツー取らないだろうと思うのですが。ソン・ジュンホは主審の傾向を見透かしたのか、露骨にPKをもらいに飛びましたが、さすがにダイブが露骨すぎてイエロー(苦笑)。さらにもう一枚もらって退場。逆に石原の肘が相手に入ってしまった場面は主審の傾向からすれば一発レッドでもおかしくなかったのですが、ここはなぜか見過ごされてお咎めなし。久々にアジアらしい主審でした。

(最終形)
-----ズラタン-----
--興梠----石原--
森脇-駒井--那須-梅崎
-槙野--青木--永田-
-----西川-----

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2016.03.02

西川@曙橋

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 都営新宿線曙橋駅を出て新宿通りを西へすぐ。「晴壱」の手前。先客ゼロ、後客3。

 メニューは牛骨麺と魚介豚骨麺の二本立てですが、券売機ボタンの配置を見るとどう見ても牛骨推し。よって「牛骨麺(850円)」を注文。「特製牛骨麺」だとローストビーフがデカデカと乗るみたいですが、さすがにラーメンに千円払う気はしないのでパス。ランチサービスなし。

 店内は壁沿いに縦長カウンター7席。さらに4人掛けテーブル3卓、2人掛け2卓。厨房は店奥にあって様子は伺えず。

00_3

 スープは牛すじ煮込みの影響が強く出てしまい、かなり甘目。ラーメンと一緒についてきた柚子胡椒を途中で投入すると味わいがピリ辛に引き締まってちょうどいい塩梅に。もちろん柚子の香りもほんのりと。

 麺は細いストレートでスープとの相性、絡み具合は文句なし。適度にコシもあって言うことなし。

 牛すじ煮込みはやたらプルプルした部分が多くて、筋っぽいのが少ないので具としてはちょっと力不足。他に青ネギ、白ネギ、水菜。

 量的に若干物足りないせいか替玉もありますが、替玉に耐えうるほどスープが強いとは思えず。店ではライスを入れて〆の雑炊にするのを勧めています。

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2016.03.01

伊藤@赤羽

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赤羽駅北口を東側に出てすぐ。4年ぶりの往訪、先客1、後客4。

入口が判りにくいのは相変わらず。店の最奥に券売機があり、「肉そば・中(850円)」を注文。

店内は横長のカウンターが8席程度。何分手狭なのでカウンター背後の仕切り戸から客を出入りさせていますが、これは厳冬期は辛い。

00_2

スープをケチるのも相変わらずか・・・ 小だと140gしかないので中(210g)にしたのですが、中だとスープとの量的バランスが完全に崩れ、スープを被ってない麺がやたら多くて難儀。当然ながらスープの絡みももう一つ。

スープ自体は煮干しの少々苦みばしった味わいがしっかりと楽しめて嬉しいのですが、ここまで煮干しが強いと苦手な人は苦手でしょう。

若干細めのストレート麺もこれまた相変らずかなり堅めで、しかもごわごわ、ボソボゾとした食感。

「中華そば」だと具がネギしかないのでいつも致し方なく「肉そば」を注文しますが、とりたててチャーシューが多いわけでもなく。スープが美味いのが救いですが、かなり割高感溢れる一杯になってしまいました。

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【TV短感】リオ五輪アジア最終予選第1節:日本女子 1-3 オーストラリア

・カナダW杯とほとんど変わらない陣容で、多少なりとも目新しい面子といえばFW横山のみ。もはや「マンネリジャパン」「出涸らしジャパン」としかいいようがなく、大崩れは無いだろうけれども、上積みはほとんど見込めません。

・カナダW杯では芳しくなかった前評判を覆して準優勝を勝ち取った点は大いに称えられて然るべきですが、内容が冴えなかったのは事実。米国はもはや背中が見えないくらいはるか前方に去ってしまい、他国との差は急速に縮まっていることを実感させられた大会でした。そしてこの最終予選はアジアレベルですら(といってもアジアレベルが世界レベルに近いのですが)日本の優位が急速に失われていることを確認する大会になってしまうのかもしれません。

・豪州戦では日本らしい軽快なパス回しができた時間帯は限られました。なにより衝撃的だったのはしょっちゅう球際で当たり負けする上に、豪州の足元が上手くなっているため、複数人で囲みに行ってもなかなかボールが奪えなくなったこと。おまけに前半は最終ラインと2列目の間がぽっかり空いてしまう目も当てられない惨状。良い形でボールが奪えなければ良い攻撃もできません。

・この日唯一の得点場面こそ有吉のエリア内突入を活かした日本らしいショートパスが繋がった見事な崩しでしたが、流れの中からの決定機は他に前半の鮫島→阪口くらい。あとはセットプレーからの流れとか、崩しきれる前にミドルシュートを放ってみるとか。

・日本ホームのセントラル開催という圧倒的な好条件にも関わらず、日本の動きが特に豪州に勝っていたようにも見えず。大野が何の役にもたたないまま前半終了を待たずに交代を命ぜられたのが象徴的ですが、一人気を吐いていた阪口を除けばベテラン勢は宮間を含めてことごとく不出来だったような。新顔横山の出来がまずまずだったことを思うと、ますます「出涸らしジャパン」感が・・・

・1失点目と3失点目はいずれも豪州らしいサイドからのハイクロス攻撃に屈したもの。しかもいずれも左サイドから。

・2失点目は阪口の横パスが主審に当たってカウンターを喰らうという不運極まりないものでしたが、GK山根の中途半端すぎる飛び出しも噴飯物。山根はDFとの連携ミスでヒヤッとしたり、足元が下手なのを見透かされて豪州に狙われたりと散々。このレベルのGKを起用しないといけないのは非常に辛いのでは?

・また結果論になるのでしょうが、佐々木監督が選手交代をためらっているうちに試合の流れを逆転させられたのも痛かったかと。前半終了間際に1点返し、さらに後半は陣形もぐっとコンパクトになって日本のペースになりかかったところで、豪州はサイモンを投入して再度攻勢に転じてそれが見事に奏功。佐々木監督は突き放される前に岩渕を用意していましたが、なぜか投入をためらっているうちに決定的な3点目を取られてしまいました。そして岩渕を入れてから阪口を前に残して力攻を仕掛けるちぐはぐさ。

・完全な力負けで初戦は勝ち点を一つも奪えず、おまけに得失点差で2点ビハインドを背負うという最悪の形に。まだ4戦も残っているので勝ち抜けが絶望的になったわけでもなんでもありませんが、マンネリジャパンが悪い流れを一変させられる何かを持っているのかなぁ・・・

---大儀見-大野---
中島--------川澄
---宮間--阪口---
鮫島-熊谷-岩清水-有吉
-----山根-----

得点:(日)45+2分 大儀見 (豪)25分 デバンナ、41分 ヘイマン、78分 カトリーナ

40分 大野→横山
84分 鮫島→岩渕(中島が左SBへ)
84分 川澄→川村

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